吉田です。1月22日(日)、林久美子さんと海外事業部の廣瀬君と閖上朝市に行ってみました。海岸林の現場からすぐなのに避けていたわけじゃないのですが、前に訪ねたのは朝市が震災後再開された2013年以来だと思います。品揃えの豊富さにビックリでした。ちょっとスーパーでは買えないような品々。久美子さんは完全に買い物モード。廣瀬君は生牡蛎に。
このメンバーで閖上に行ったのは、今年5月12日~16日にタイ南部ラノーン県でのマングローブ植林プロジェクトに参画している漁村住民代表(3つの離島3村と本土1村から20名)が、名取で訪日研修するための下見です。
プロジェクトの正式名称は「タイ・ラノーン県のマングローブ林再生を通じた社会的弱者層生計向上プロジェクト」。名取と同じように、政府(天然資源環境省海洋沿岸資源局・森林局)とガッチリ協働しています。これまた同じように、雇用を兼ねた育苗~植栽~保育の一貫施業。2002年に私は初めてラノーンに行きましたが、これらのことが名取のプロジェクトのヒントになりました。「行っていなかったら、海岸林の発案はなかった」と言っても過言ではありません。
ですが、プロジェクトの正式名称の通り、造林・保育だけやっているわけではありません。オイスカの海外現場では、木を植えるだけの現場はありません。具体的には、マングローブ育苗・造林・保育に関する技術講習や住民啓発、海洋ゴミ対策のワークショップやゴミ拾い活動、漁具貸出組合の設立・運営指導、ヤギ飼育の資機材供与やワークショップ・技術講習会、エコツーリズムのワークショップや講習会・スタディーツアー、お茶や石鹸・洗剤などマングローブを素材とした製品開発や販売サポートなど。これらも政府とガッツリ協働しています。
2月にタイに出張して現場に行く私は、村の人たちに写真や動画を見せようとカメラに専念。
政府のマングローブリサーチセンター(沿岸海洋局事務所)に「道の駅」的なものを設ける計画もあるようです。ゆりあげ港朝市協同組合の事務局の女性からは、視察研修受け入れ可能ととても親切に教えてくれました。震災からの復興の道はもちろん、協同組合運営や集客の工夫など、ありとあらゆることが参考になると思いました。