植栽現場実踏ルポ⑦
2014年9月5日( カテゴリー: 現場レポート )
空港は目前に見えます。
河北新報で、「仙台空港民営化 10社が正式に応募」と報じられました。
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民営化は村井知事の公約の1丁目1番地。今年は山場です。
名取市海岸林南端は、「北釜地区」の宅地と農地が大半。
国の交付金で土地を買い上げ、海岸林を延伸させるためには、地権者同意が必要。
これにはしばらく時間がかかるでしょう。
従って2020年最後の植栽はこの辺りになるのではないでしょうか。
ここから徒歩10分の仙台空港は既に民営化され数年経っていることでしょう。
空港から近い海岸林ですから、海岸防災林としての機能に加え、
親しみも求められるのだと思います。
千葉県山武市、秋田県能代市、香川県東さぬき市、北海道えりも町、
新潟県見附市、静岡県の遠州灘…
海岸防災林と親しめる工夫、機能を知ってもらう工夫をたくさん見てきました。
行政当局の方に自分が見てきたもの、アイデアを話してみたい。
盛土工事終了後以降、来年の我々の現場を時間をかけて歩いたのは実は初めて。
しばらく前の雨のせいか、土が想像以上にフカフカしている。
空港近くの若干の残存クロマツ林から風で種が飛び、この春に発芽した実生も僅かにあった。
(おそらく生きてゆけないだろうな~)
しかし乾燥すれば硬くなるのだろう。大きな岩、礫が多い。土も赤茶系。岩盤だろう。
内陸農地、民間のがれき置場に接する面からはニセアカシアや葛が進出してくるだろう。
現場内の生物多様性保護ゾーンは、既にニセアカシアが「占有」していた。
広葉樹植栽候補地の全長は短いが、植栽可能な場所は無くはない。
しかしよく歩いた。
今日はここまでで6時間、17,000歩。
歩きついでに、法面を走り下ったときに捻挫もしたけど。
目下、有難いことにたくさんの方にご支援いただき、ボランティアリピーターが続々と。
きっとその中から、私と同じように、気が済むまで歩きに来てくれる人が出てくると思う。
植え付け面積が広がったら大変ですが、それでも最大で、たかが全長5km。
ぜひお試しを。そしてぜひご一報を。
飲み物は尽きた。帰京の新幹線ビールにはあと1時間。
再生の会の鈴木英二会長の会社に大きな荷物を置いたまま。
これから東京の家に帰るのが仕事。
自動販売機の前で、気が済むまでジュースを飲んだ。