今年の植栽地15haは誘導灯の北側に最大で全長2km。
それを東西に分け、まず西側南端から歩きはじめ、
その北端、4月28日の植栽初日の箇所にたどり着き、今度は南下する。
第一育苗場で育てた逞しい露地栽培クロマツ。
抜群の生育率。全く枯れていない。
北端は、雑草の出方が強い場所。
施肥の効果でもあるが、膝丈以上になり、すっかりクロマツを覆う場所がまだら状にある。
今年の除草は森林組合を投入せず、各月250人にも及ぶボランティアの手のみに頼った。
考えてみれば、これほどの人が復興支援に汗をかく現場は今はここだけだろう。
森林組合の領域、再生の会の領域、ボランティアの領域を分けた。
雑草抜き取りリレーを数百人で行う「人海戦術」は、当プロジェクトには相応しい。
これができるのも、これまでの3年半、各企業・団体のリーダーが繰り返し足を運び、
深い理解をしてくださったからこそ。しっかりしたリーダーに率いられている組織は
仕事もできる。
除草の跡は見事なもの。
薬品を使わず葛を全て抜き取り、クロマツの根元周りの大きな雑草は鋸鎌で刈り取った。
ニセアカシアも見つけ次第、抜き取った。
雨あがりの地面が緩いときに作業した日が多く、根こそぎ抜き取りやすく、
仕事のスピードも速かった。
8月後半も、ボランティアが130人工(8時間計算)。
先発は、UAゼンセン40数名、そしてマルエツ労組71名。
8月末はボランティアの日。
9月いっぱいは草との戦い。
今年はまだ15ha。植栽初年度ですから、草が出ている場所は集中的かつ限定的。
森林組合の出動には及ばないだろう。