お伝えしたかった御礼
2014年2月14日( カテゴリー: 本部発 )
先週、私どもの理事長とともに皆川芳嗣農林水産事務次官に面会の機会をいただきました。
海岸林をはじめとする国内森林環境保全や、木づかい運動への参画、海外での農業を軸とする開発協力、森林環境保全、沖縄での大規模な農業技能実習生の受け入れ、30年来の森林再生を手がけてきたフィリピンでの台風被害調査報告、マングローブの効果など、どういう話題でも裏付けが出せるようと準備をして臨みました。
皆川次官は、東日本大震災発生当時の林野庁長官で、2011年3月17日付の私ども発信文書、「海岸林再生に関する協力の申し出」を受け取っていただいた忘れ得ぬ方です。
「順調のようですね」と、次官からすぐに海岸林の話が始まりました。林野庁関係者が事前にレクチャーをして下さったのでしょう。林野庁長官時代に何度もお目にかかってきたので、名刺をお渡しするタイミングを失ってしまいました。
「オイスカさんは、育苗によく気付きましたね」身に余る評価が続き、少々茫然としましたが、①育苗事業への参画、②被災地農家の雇用、③スピードとスケール、④現場経験と専門性、私の記憶ではこの辺りを評価して下さったように思いました。
震災から3年。名取市内国有林に関する協定は、もう間もなくと思いますが、申し出をさせていただいて以来、多くの職員の方々と日常の協働をさせていただいていることへの心からのお礼と、被災地住民や全国の支援者と接する中での、現場の肌感覚も十分お伝えできました。
初めてお目にかかったのが、2011年4月4日。民間活力の活用についてお話申し上げ、その場で、7月上旬の海岸林再生シンポジウム開催に賛成して下さり、当日は、最初から最後までご出席いただいたこともあり、シンポジウムはその後の活動にとって、非常に重要な「布石」とすることが出来ました。今振り返っても、過酷な業務でしたが、あのタイミングで開催を決断し、実行できたからこそ、今があるとも思います。