こんにちは、2025年度インターン生の渡邊です。(理化学を専攻していく東京の女子大生さんです。談:吉田)
2月28日の海岸林ボランティア会に参加させていただいたので、その報告をしたいと思います。今回は、名取北高校野球部の皆さん、ご父兄、リピーターボランティアさんとの作業でした。
今回の目標は2つ。1つ目は、夏のボランティアとの活動の違いを体験すること。2つ目は、マツ材線虫病(通称:松食い虫病)の状況を知ることでした。
目標1 夏のボランティアとの活動の違いを体験すること
前回参加させていただいた時は葛取りを行いましたが、今回は、枝払いを行いました。葛を刈る際に枝が障害となるため、この作業を事前に行なっておく必要があるのです。葛取りの作業の際もそうでしたが、他の人を配慮して作業をすることの大切さを考えさせられました。葛を取る人が困らないように枝を切る、切った枝を重機で運びやすいように集めるなど、次の作業を想像することで、今何に気をつけるべきなのかを考えるべきなのだと思いました。
目標2 松食い虫病の状況を知る
松食い虫について知りたかったことが今回ボランティアに参加した大きな動機となっています。昨年9月の名取での活動の際に、松枯れについて教えていただいたことをきっかけに、もっと知ってみたいと思うようになりました。
2日目の午前、吉田部長に松食い虫病の被害状況について教えていただきました。
ここからは、事前に調べたことも含めお伝えしたいと思います。
釈迦に説法ですが、松枯れは、マツノマダラカミキリによって運ばれてきたマツノザイセンチュウによって引き起こされるものです。以前は、マツノマダラカミキリをはじめとした8種の穿孔性甲虫類が一次性害虫として松を枯れさせている、という説もありましたが、枯れ松の根やその周りの土壌を用いた菌の分離作業の際に見つかった線虫をきっかけに、松枯れの犯人がマツノザイセンチュウであることが分かりました。そして、体長1ミリ程度の線虫の移動方法として、マツノマダラカミキリがマツノザイセンチュウの乗り物になっていることが分かりました。
さて、前置きはここまでにして、実際に見せていただいた松を示します。まず、松が枯れていても必ずしも松くい虫病によるものではないそうです。例えば、この松は、松くい虫病にやられてしまったものです。幹にマツノマダラカミキリの痕があります。

モサモサしているものは、マツノマダラカミキリによる切り屑と糞(フラス)だそうです。松くい虫病の目印となります。
通常マツノザイセンチュウは、松の上の方から侵入しているようです。そのため、枯れている松(松くい虫にやられているかどうかわからない、怪しい松)を見つけたら、木に登り、噛み痕?がないかどうか確かめるそう。

こちらの松は、枯れた原因が不明。マツノマダラカミキリの痕はみられませんでした。

こちらは、先日の不審火によって焼けてしまった松です。
オイスカの管理している場所では、まだ松くい虫病の被害は大きくありませんが、すぐそこまでやってきているようでした。

例えば、この松はオイスカのエリアのすぐそこにあったものです。この写真では産卵痕か摂食痕かわかりませんが、、、とにかくボロボロの松です。キツツキがマツノマダラカミキリの幼虫を食べようとしたため、木がボロボロになったそうです。
健全な松で摂食中のマツノマダラカミキリの気門から、線虫が松に移動しそこで松を枯らせる。そして、枯れた松にマツノマダラカミキリが産卵をする。そこでマツノマダラカミキリが幼虫から成虫になり、飛び立つ。マツノマダラカミキリは、樹脂分泌の低下した松寿にしか産卵できないので、松を枯らすマツノザイセンチュウと相利共生の関係です。
成虫が羽化して新たな健全な木に飛んでいく5月頃までに、これらの枯れてしまった松にいる線虫を駆除しなければならないようです。が、処理が追いつかないほど、松が枯れてしまっているようで、その現状を教えていただきました。

亘理町の松です。いつ倒れるかわからない松で、全て松くい虫病にやられてしまったものです。一昨年に枯れてしまった松が放置され、今年松くい虫の被害が拡大し、今のこの姿となっているようです。今年も松を放置すれば、更に被害は拡大し、じきに名取までやってくるだろう、とのことでした。

少し高いところから見渡すと、多くの枯れた松が見られました。枯れた松はとても脆く、切るのにも一苦労だそうです。切っている際予想しない方向へ木が倒れていく可能性もあり、林業者も逃げることを念頭に置いて松を切るようです。
数百本もの枯れ松、全てを処理することはとても難しそうです。
そして、名取から東京への道中、枯れてしまった松が多々見られました。
今回吉田さんに様々な場所の松の状況を見せていただき、想像していたよりも深刻な状況であることが分かりました。そして、枯れた松の対処が追いついておらず、今後も被害が深刻になっていくだろうことも予想されました。
今回見た現状を忘れず、今後もこの問題に関心を持ち続けていきたいと思います。
以上より、今回たてた2つの目標は達成できました。今回見た海岸林は、長い海岸林の歴史のほんの一部です。海岸林がどのように変化していくのか、今後も見ていきたいと思います。そして、また名取に訪れたいです。
余談
枯れの状況を見たあと、吉田さんが震災遺構の中浜小学校や、東日本大震災・原子力災害伝承館へ連れていってくださいました。震災当時のことははっきりとは覚えていないのですが、計画停電の暗い中で夕食を食べた記憶は残っています。津波による被害をそのまま残している中浜小学校や、私たちの生活に大きな影響を及ぼした原発事故についての展示を見て、改めて震災について考える機会となりました。私はどうしても今、目の前のことに夢中になってしまいがちですが、こうした過去の出来事にも目を向け続けなければならないのだと思いました。
参考文献
二井一禎著、松枯れは森の感染症 森林微生物相互関係論ノート、文一総合出版、2003/11/08
吉田です。15年の節目の日を迎えました。あまり書きたくないことですが、残念ながら、はっきり書かねばなりません。名取海岸林も半永久的な「マツ材線虫病」との闘いが始まりました。逃れられない病気です。今年、全国で大きな被害を出していることは、これまでブログで数々紹介してきました。
森林害虫は400種類以上と言われていますが、梅には梅の病気があります。10数年前、青梅市の梅は全滅しました。コナラなどの広葉樹はカシノナガキクイムシがとうとう北海道にも侵入。ソメイヨシノにもクビアカツヤカミキリ、大台ケ原、富士山、蔵王ではトウヒツヅリハマキの大被害を受けました。
昨年3月以降、マツ枯れを思わぬ日は、本当にただの一日もありませんでした。とうとう「決して逃げられない敵」がオイスカが管理する内陸防風林に侵入し、2015年にわれわれが植えた宮城県産マツノザイセンチュウ抵抗クロマツが枯死したのです。すでに名取市内のオイスカ管理地外が発生源になり、拡大したのは明白です。この病気の怖さを知らない関係者が多いことにも戸惑っています。なにしろ「初期対応」です。「油断」「不勉強」が禁物です。松林が真っ赤になり、数年のうちに壊滅するのです。「1本ぐらい見逃してもいいだろう」という甘い対応が一番ダメなんです。森林・林業の大家、東大名誉教授の太田猛彦先生は、この「マツ材線虫病」という病気を「エボラ出血熱」に例えたことがあります。根絶は極めて困難なのです。ですが、施業技術は確立されています。覚悟を決め、なすべき時までに確実に対処して、微害に抑えている事例はあります。
昨年3月19日、ラーメン「ねぎっ子」に行く途中、空港敷地内北側とそれと接する内陸防風林のが金色に変わったことを確認しました。いわゆる「越冬枯れ」と疑いました。4月2日、マツノマダラカミキリが脱出するまでの至急の対応を願って地元会員企業に仲立ち・同席いただき、空港職員の方々に説明しました。同時進行で、市役所にも所轄の宮城中央森林組合から申し出ていただきました。もちろん、県にも国にも状況説明・対応を繰り返しお願いしました。しかし、5月には必ず終えているべき肝心要の「伐倒駆除」「破砕もしくは薬剤燻蒸」の不履行を見て、この夏以降の被害拡大を確信しました。この病気の恐ろしさが知られていないこと、全国からの数多の寄付と27,000人のプロ・ボランティアの努力が何とも思われていない現実に、責任者として非常に悲しい思いと自分の力不足を感じました。
「被害は広がる」と思い、記録を続けています。9月上旬以降は、毎週のように東京名取を往復しましたが、そのたびに被害木が増えました。森林組合の方たちの、この春の身近な場所での「越冬枯れダメ施工実例」への憤りを聞きました。「お金をドブに捨てている」と。
10月4日の全国育樹祭「育林交流集会」シンポジウムの朝、空港東の残存林南端にまた新たなマツ枯れを見つけてしまい、非常に悔しい気持ちでリハーサルに向かいました。プレゼンを前に暗澹たる思いでした。私も10年か20年に1回ぐらいはガックリすることもあります。さらにシンポジウム会場である人に、「吉田君は松枯れにはならないって言ったじゃん!」と言われました。世間では「マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ=枯れない」と思われているんです。自分の名誉のために書きますが、そんなことは、一度も言ったことはありません。それよりむしろ、14年を超える道のりの、27,000人への労いの一言もなく。これが社会一般から見た認識です。全国育樹祭の宮城開催という日ながら、内心は空しかった・・・。あらためて、プロジェクトを取り巻く現実社会を再認識する日となりました。
全国育樹祭を終えて帰京した晩、大勢の人から松枯れ被害を責められる「夢」を見ました。昔、クロマツばかり植えることをなじられる夢も見たし、現実にもありました。オイスカが責められるのはいくらなんでも見当違いです(笑) でも事実、そういう人も出てくるでしょう。冷やかしや粗探しもあるでしょう。それでもあの頃のように辛抱します。
以降、予想通り海岸林まで被害が拡大し、11月1・2日の独自調査で市内沿岸部全体で188本を確認しました。うちオイスカ協定外が65%です。名取の数㎞南から先はとうに激害地。名取でもはじめの一歩が始まったとの認識しています。11月13日、懇意にさせていただいている当代一流の専門家、森林総研東北支所の中村克典さんも被害確認に駆けつけてくださりました。中村さんのような熱意のある方々のお世話になりながら、松くい虫病防除のモデルを目指します。私はこれまで15年間、全国各地の激甚被害地、徹底防除先進地をいくつも訪ねました。この文章も、「過去最大の松枯れ被害」と報道されている宮崎県の「一ッ葉海岸」(「シーガイヤ・リゾート」で知られる)で書いています。この数年、伐採が追い付かない年が続き、被害が拡大したようです。12月には松枯れ防除実践講習会in宮崎(全国から100人余り参加。私は参加2回目)も受講しました。もう枯れてないだろうと思った2月末、また新たな松枯れ被害木を4本(林内2本・仙台東部道路名取IC内2本)発見してしまいました・・・
一般市民対象に、今週末14日(土)、仙台防災未来フォーラムで勉強会をします。ぜひご参加ください。全国の事情に精通する超現場型専門家の中村さんをお招きしました。
「マツ材線虫病」との終わりのない闘いが始まります。ですが、名取だけじゃダメなのです。県内各市町と地元関係機関の理解と連携、行政の徹底対応が何より肝要です。関係者が一から研修・勉強会を始めないといけないのでは。わかってるふりは、もうたくさんです。いろいろな場面で、「オイスカはお金があるから、松枯れ対策は彼らにさせておけばいい」という本音を垣間見ることもあります。「われわれの資金が底をつき、名取で頑張れる寿命が短くなるシュミレーション」の現実化も感じます。コストがかかるのはマツ枯れだけではありません。葛との戦いも道半ば。2027年度からは樹高10mを越えている本数調整伐2巡目も始めるでしょう。
これまで15年、多くののプロ・ボランティアとともに全力を尽くし、納得のいく施業ができました。あらためて皆さんに心から御礼を申し上げます。そして今、マツ材線虫病との徹底抗戦を宣言し、最強の海岸防災林を目指します。これからもご協力のほど、よろしくお願いします。
不動の決意で頑張ります。

2015年植栽「内陸防風林」の枯損確認







-1024x768.jpg)






kakudai-696x1024.jpg)



-1024x768.jpg)
三浦さんが発見






「フラス」(糞と木くず)
罹患を確信

「フラス」(糞と木くず)

このあと11月に調べつくし、名取市沿岸で188本の枯死を確認。以下は、2026年になって見つけた4本。




県立名取北高校野球部が今年も!

吉田です。河北新報の運動部記者さんから、「吉田さんにとって北高野球部の存在とは?、今日のこの日はどんな日?」的な質問を受けたのですが、たしか、「とても楽しみな日」などと答えたような・・・
2月28日(土)8時半、北釜防災公園に選手・マネージャー23名、監督・顧問2名、父母のみなさんは去年よりはるかに多い22名が集合し、ボランティアリピーター15名、職員2名と現場で合流、夏の葛刈り準備として、マツの「枝払い」を行いました。13班に分かれた筋金入りリピーターの皆さんが、しっかり指導してくださるので、作業が始まれば安心です。しかも、今日この場所は完了させたい!と思った場所を、ゆとりをもって仕上げてくれました。無意味に枝を伐らず、必要な箇所だけ伐ってほしいという指導がうまく伝わったと思います。その内容あれこれは、近日中にオイスカ本部ブログにも載ると思いますし、東京本部の大学生インターンさんもこのブログに書いてくれるはずなので割愛します!3.11までに、河北新報にもスポーツ欄と県内版に2度掲載されるでしょう。

と聞いてます







ところでこの前夜、オイスカ本部職員で私の部署の倉本さんと名取のラーメンの名店「いぶし」に向かう途中、日没後の小雨のなか、グラウンド照明が灯っているので覗きに行くと、なにやら大きな歌声が・・・。こういうシチュエーション、自分にもあったなあ~と思いながら、しばし歌声を聞き入り、そっとグラウンドを後にしました。その「いぶし」の帰り、マネージャーさんが我々に気づいて挨拶してくれました。雨だったし、女性職員が同乗者だったので、名取駅まで車で送り、そこで練習終わりには校歌を歌うと教わりました。そうか~~、明日も作業の終わりに、堤防の上で海に向かって歌ってもらおうかな~~(以前、香川県立高松北高校も歌ってくれたな~と思い出しながら)
春のセンバツ高校野球21世紀枠は、惜しくも!でした。ですが冬の間、しっかり鍛えたようで、先生たちも手ごたえを感じているようです。3月第2週からは練習試合が解禁。3月15日(日)午後は、山形の強豪、鶴岡東高校との対戦とのこと。北高グランドでも、角田市営球場でも応援に行こうと企んでます。
監督さんからは「年に1回のボランティアでは少し物足りないから、冬に体力づくりにもなる作業があれば検討したい」と言ってくださりました。もちろん、受けて立ちます!溝切りしたい場所はまだいくらでもありますから。新1年生が大勢入りそうと聞きました。楽しみが増えるばかりです。






ある試験地づくり
吉田です。やはり名取事務所佐々木統括は、本当に凄いと思います。今年1月、「葛は、本当に夏でないと枯殺できないのか?」試験の指示を受けました。常識を疑う・・・さすがです。大賛成しました。ですが、私はこの思考には及びませんでした。これまでもこういうシチュエーションは何度もありました。そのたびに自分はまだまだと自覚します。
某大学理工学部の大学生インターンさんが「試験地づくり、楽しみです!」と言ってくれた返事で、「作業は小学生でもできるよ」と返したら、「かえって興味あります!」と。ならば良かった。やはりリケジョ。好奇心旺盛でした。
少なくとも東北の被災海岸林では誰もやってないでしょう。こういう現場ネタは、これまでもオープンに紹介してます。ですがその反面、誰も真似しないところを見ると、いかにこのブログが、海岸林に関係する東北の人に読まれてないか、よーくわかっています(笑)だから、今日はあまり詳しく書く必要もないでしょう。
2月28日(土)、北高野球部と別れた後の午後、総勢17名は、嬉々として、試験地づくりを始めました。嬉々として・・・試験の結果次第では、今後の作業が激変すると、よーくわかっているのです(笑)













施工前

施工中

施工後

施工前

施工中

施工後
17人×2時間=約300㎡の四角い試験地が1つ出来ました。みんな夢中。今日はぜんぜんしゃべらない。IBEXの栗原さんが「葉っぱが刈れてるし、楽だねー」と。この言葉には、万感の気持ちがあると思いました。薬剤塗布すると、夏ほどではないけど、葛の切り口がうっすら紫色に変わる様子も分かりました。枯れてるようでも樹液は動いてるんですね。もし時間があれば、月を変えて試験地をつくるのも悪くないと思いました。
試験結果は5月にわかります。これは楽しみだ・・・あー今日も面白かった。


大阪マラソン2026 無事終わりました!
吉田です。2月22日(日)、今年も宮城、東京、千葉、愛知、大阪、岡山などから24名が走って下さりました。ご協力いただいたすべての皆様、いつも本当にありがとうございます。
ランナーの一部を紹介しますと、熱烈な法人会員のネクスタ、化学総連、JR西労組、地球のために、リタ・マークスからの代表ランナーや、愛知からはダスキン社員で個人会員の佐藤さんや、長年の技能実習受け入れ先で自動車整備業の「ワイルドグース」社員の速水さん、特定技能実習生(実習先の豊田市の養豚業「トヨタファーム」から彼に手厚い協力をいただきました)のフィリピン人1人。フィリピン本国からは政府農業担当者とご子息の3名。
そして、宮城からは現場ボランティアの超リピーター、鹿島建設東北支店次長の佐藤さんが!!
その写真報告を、私が事務局長を務めるオイスカ関西支部HPに連載しています。
名取に毎年来てる人が何人も写っていますよ。写真報告⑤は、現場リピーターでUSJのプロカメラマンら「例のあのチーム」の撮影協力の賜物。今回の大阪マラソンでも、離れた場所に住むボランティアの皆さん同士が、顔なじみになり、再会に驚き、じわりじわりと繋がっていくのを、ひしひしと感じます。




走ってくれた息子さん

右:関西支部の上村会長(JR連合会長)今年も丸一日、応援隊。
【セミナー開催予定】3月14日(土)午後 『宮城の海岸防災林のこれから ~全国の好事例に学ぶ~』in仙台防災未来フォーラム2026(国際センター)
吉田です。まだ、告知開始前ですが・・・予告です。全国の現場に精通した森林総合研究所の専門家、オイスカの現場責任者による発表と、地元市民を交えたトークイベントを予定しています。(翌日午前中は、オイスカ海岸林ボランティアリピーター限定で、現場で「松枯れ勉強会」をしようかと相談しています。(この時期ですと、いわゆる「越冬枯れ」が始まっているかもしれません)
行事名:仙台防災未来フォーラム2026
日 時:2026年3月14日(土) 13:30~15:00
場 所:仙台国際センター 展示棟 会議室4-A
アクセス:地下鉄東西線「国際センター駅」下車
登壇者:専門家:森林総合研究所東北支所 中村克典様
市民代表:イラストレーター ico.様
オイスカ 吉田俊通・浅野奈々穂
協力:国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」
申込先:公益財団法人オイスカ 海岸林担当(吉田)
kaiganrin@oisca.org TEL: 03⁻3322⁻5161




3月9日(月) 環境省など主催「地域レジリエンスを高めるパートナーシップ」シンポジウム(東京会場&オンライン)に登壇
吉田です。宮城県庁森林整備課さんの計らいで、下記の行事に一緒に登壇することになりました。震災から15年の節目でもありますし、期待に応えられるよう支度します。オンライン聴講も可能です。よろしかったら、聴講申し込みしてください。
■タイトル:地域レジリエンスを高めるパートナーシップ ―つながりを生かした実践のヒント―
■日 時:令和8年3月9日(月)15:30 ~ 17:30(開場:15:00)
■場 所:国連大学エリザベス・ローズ国際会議場(東京都渋谷区神宮前5-53-70)
オンライン(ウェビナー)
■主 催:環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
■定 員:会場参加:100名、オンライン:300名 ※事前申込先着順
■参加費 :無料
■内容・申込:下記、環境省HPをご覧ください。
https://www.env.go.jp/press/press_02385.html
未必の故意 ~2度目の火事~
吉田です。残念ながら、1月29日(木)午前10時45分ごろ、名取市海岸林最南部の防潮堤沿い「北釜ゲート」付近の県有海岸林で、100㎡・クロマツ20本あまりを失う火事があったと、名取事務所佐々木統括から報告がありました。「消防車3台が出動。原因は閖上消防支所で調査中であるが、現地の状況からタバコ火からと推察」「県と相談し、補植も検討する」とのことでした。
統括からの報告メールを読んだのは、長野県木曽町からの帰京途中でしたが、その直後の1月30日、私も30年あまり関わっているフィリピン北部アブラ州でも、2023年着手でまだ植えたばかりの若齢木10haが被害を受ける山火事があって、とても心を痛めました。日陰一つない急傾斜の現場で、地拵え(植林前の整地)し、植林し、下刈し、手作りの防火帯をつくるのが、どれだけ大変なことか。現場のデルフィンさんにメッセンジャーすると、即返事があり、落胆が目に見えるようでした。牧畜・農業のために火を使うのは当然ですが、自身の消火能力と、風を頭に入れてほしいです。「山火事は日常茶飯事で、そのうち消える」という住民意識の改革は本当に難しいのです。フィリピンの村の中、町の中で山火事防止パレードしたくなりました。タイ北部も山火事シーズン真っ只中です。スタッフたちも住民向けの山火事対策ワークショップで、消火訓練も行っています。ちなみに、2月早々に、いまも火を扱って地拵えする宮崎県諸塚村に行きましたが、「火を扱えない男とは結婚するな」と林業の間で言われているそうです。
名取海岸林の植栽後10年で不審火は2度目です。前は植えたばかりの内陸防風林の横でゴミを燃やし、それが延焼して、記憶では270本を失い、空港のフェンスも焦がしていました。森林法、消防法、航空法違反…と思っていましたが、よく考えれば、刑法116条違反、つまり刑事罰ですよね。今回は地元ボランティアリピーターの方たちにだけ、山火事情報を伝えたところ、早速見に行って写真を送ってくれたり、新聞報道を確認してくれたり。私は今月27日午後まで動けないので、助かりました。その一人から「未必の故意」との言葉がLINEのなかにありました。私は知らない言葉だったのでアレコレ調べると、火の不始末やたばこのポイ捨てによる「過失」で火事を発生させた名取での2つの火事は、まさにこの言葉の通りの「失火罪」。確定的故意でなくても故意犯として処罰される対象にあたるということです。
名取海岸林の「周辺の」松枯れ被害木の放置による拡大、産廃投棄、ごみのポイ捨て、山火事・・・いまだ、名取の海岸林は愛されもせず、大切にされず、「オイスカにさせとけばいい」という本音まで見え隠れする現状。無関心と無理解との闘いが長く続くことでしょう。力不足を思い知らされます。ですが、心ある皆さんや、海の向こうの仲間とともに、めげず、あきらめず、粘り強く努力しようと思います。







【インターン】新春現場の作業より
お久しぶりです、インターンの柚原です。今回は1/17の活動報告をお伝えします。
年始の初の現場活動は1/16~18で行いました。公募ボランティアが集ったのは16、17です。
17日は、今夏の葛刈り作業に向けて、枝払いや柵の撤去などの現場整備を行いました。
福島からはイラストレーターで、海岸林に関わるイラストも手掛けているico.さんがいらっしゃり、作業をしました。
そして作業途中で行ったのが、葛と松枯れの現状視察。
名取の海岸林では複数の団体が活動をしているのですが、オイスカの現場を含めて、葛の繁茂によって松が枯れてしまっている場所が複数あります。
葛を放っておくとどうなるのか。その結果を、吉田さんは参加者に自分の目で見させて考えさせます。

松枯れについては、現場でボランティアを何度もしている人でも、意外にもなかなかその実態を正確に把握している人は少ないです。実際、オイスカの現場では眼に見える松枯れの被害はそこまで大きくはなく、作業をしていて実際に見るのは稀だからです。
吉田さんは、松枯れの被害の大きい区域にボランティアを引き連れ、丁寧に現場の状況を説明します。


さて、7月から始まったインターンですが、実はその期間は1月末までということで1区切りがついてしまいました。といっても、実は区切りをつけることができていません。その反省はこの後のブログにてお伝えしたいと思います。
それはさておき、実はインターンの2人で新たな試みとして12月からボランティアリピーターへのインタビューを行ってきました。
タイトルは「海岸林の“ひと”〜ボランティアリピーターの記録〜」です。
名取の現場の大きな特徴の1つは、ボランティアの受け入れが非常に多いこと。現場にはオイスカ職員、現場のプロなど多くの人が関わっていますが、圧倒的に人数が多いのはボランティアです。
今回はボランティアの中でも長年に渡って現場に足を運んでいるボランティアリピーターに焦点を当て、なぜ現場に来ているのか、その所以や思いを追っていきます。
これから数回に分けてその内容をお伝えしたいと思いますので、よろしくお願い致します!
【インターン】1/17-18、インターン最後の活動
皆さん、こんにちは。
インターン生の柴﨑翔吾です。
今回は、今後のクズ刈りなどの作業に向けて、マツの枝刈りを行い通路づくりをしました。
この半年間のインターン活動を通じて自分が体験できたことは活動のほんの一部でしかないのだと思いますが、インターン最後の活動で枝刈りを行ったことで、クズ刈り→ゴミ拾い→モニタリング調査→枝刈り(通路づくり)→また次の年のクズ刈りへ、という繋がりを身をもって感じることができました。
正直、インターンに来るまで私は、マツの木なんて植えてから少しだけ様子を見てあげれば勝手に逞しく育ってくれるものだと思っていました。本当に考えが甘かったなと感じます。クズ刈りから枝刈りまでのサイクルを何十年も丁寧に繰り返してやっと海岸林たちは私たちの手を離れていくんだということ、そしてそこには名前の残らない何千何万人もの方の協力があること、そんな、今ここで活動に参加していなかったら一生知ることができなかったかもしれないことを知ることができたのが嬉しいです。



半年間のインターンを通じて私が得られたものは沢山あります。
もちろん様々な細かい知識を得ることもできましたが、やはり私が得られた1番大きなものは、人との出会い、繋がりだと思います。始めは”インターンだから”という自発的でない感情であったり、”自分にできることをしたい”という正義感のようなものからオイスカの活動に参加していました。それがいつのまにか、”もっと色んな人と話してみたい、あの人の話をもっと聞いてみたい、仲良くなりたい”というようなオイスカのボランティアを通じて生まれる人間関係が大きなモチベーションになっていました。
人生の先輩として深く重みのあるメッセージをくれる方、仕事や家族との生活のリアルを教えてくれる方、大学生の自分と同じ目線に立ってくだらない話をしてくれる方、本当に色んな方がいましたが、普段は仕事を頑張っていながら休みの日にボランティアに参加して体を張っている大人の方々はもれなく全員格好良くて輝いていました。
私も就活が近づいてきて、将来の仕事について考える時間も増えてきました。もちろんどんな仕事に就くかも大事だと思いますが、その場所でどう過ごすのか、この部分を大切にできている方はやはり格好良いし、輝いて見えるのだと思います。

最後になりますが、吉田さん浅野さんをはじめ、私がインターンを通じてお世話になった全ての方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。半年間、本当に有難うございました。
ここで得られた出会いや繋がりは一生ものです。私が目標とする格好良い大人になるためにこれからも精進してまいります。また、インターンとは関係なくまたボランティアに参加できればと思っていますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。


