吉田です。新年度初日、冬に逆戻りしたような東京にいます。葛と戦い始める5月末を、ウズウズしながら待っています。

 あらためて、無事故継続を意識しています。昨年は初めてスズメバチに巣をつくられてしまいました。海岸林クロマツの樹高2.5mの位置に、ハンドボールぐらいの大きさでした。これを見つけるのは非常に難しいと思いました。いままで以上に作業直前の実踏巡視、下見を重ねる必要を感じています。今年も暖冬でした。ですので、例年より1ヵ月早い3月に、女王蜂に巣をつくられぬよう「ハチトラップ」を9個設置済みです。

 今年も順調にボランティア申込をいただいています。5月末~7月中旬の土曜日はすべて葛刈りボランティアで埋まりました。葛刈りはこの「上半期」が勝負。7月中旬~8月末は酷暑のため作業を停止します。2018年以降、黒潮の蛇行が仙台湾にまで北上する傾向が続いていて、これが猛暑の原因になっています。9月は葛刈り「後半戦」。長年ボランティアに参加し続け、リピーターが多数いるている地元企業さんと一緒に、はじめての怒涛の葛刈り計画を温めています。10月は作業を停止し、11月は生長モニタリング調査。

 そして、今のところ、冬の間伐は1年お休みする予定です。次に伐るのは2019年・20年植栽地合わせて約7haですが、さすがにまだ伐るタイミングではないと思っています。つまり、2025年12月~2026年5月末は、ほぼ半年仕事なし(笑)せっかくなので、こういう時しかできない企画(海外ボランティアツアーなど)を考えようか?という気持ちもあります。ですが、もうしばらく様子を見たいと思います。

 今年は、10月の「全国育樹祭」の宮城県開催を意識して、行政当局と協働することも多くなるでしょう。4日(土)午前:一般市民向け海岸林視察バスツアー(県主催)、13時~16時:育林交流集会(県など主催シンポジウム)名取市文化会館にて300人規模。5日(日)午前:公式式典、利府市の宮城県総合運動公園(グランディ・21)セキスイハイムスーパーアリーナで5,000人規模。参加者は公募。4月4日に県が記者発表する模様。

 全国育樹祭のHPはコチラ https://ikujusai2025-miyagi.jp/

 長く続けてきたこのHPも、一部が破損してしまっています。オイスカHPの体裁に合わせてリニューアルする方向です。空撮映像も今までにないものを撮りたいと思いますし、撮り貯めした動画や写真を活かし、生き物に特化した動画も作ってみたいと思ったり。

 皆さんと楽しい1年にしたいと思います!

 

 

2024年度を振り返って

2025年3月31日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。2024年度も年間を通じて無事故で終わることができ、ほっとしています。時々思うのですが、自分の気力を維持できているのは、震災から14年も経っているにも関わらず現場に来てくださる多くの皆さんの存在、励ましがあってのこと。狙って展開したとはいえ、さすがにこれほど多くのボランティアに恵まれ続けるとは思いませんでした。今年度は1,223人(14年間累計のべ15,247人/8時間従事)でした。皆さん、本当にありがとうございます。

 本数調整伐に着手して4年目。今期の16.25ha(2018年度植栽)は無事完了しました。プロ220人・14.15ha(一人あたり106本/日)、ボランティア136人・2.1ha(事前準備含む・一人あたり30本/日)という勘定です。5月末まではあまり名取出張しない方向なので、完了を見届けに歩きました。

 これで名取市海岸林の90%は、1回目の間伐を終えたことになります。全体の成長ぶりと間伐ペースは、被災地全体において圧倒的なスピードと自負しています。順調な成長の理由は、徹底した管理にあると思います。名取市海岸林の北半分の溝切(排水)を8年がかりで終え、植栽直後からニセアカシアの繁茂をほぼ抑えきり、徹底して葛と戦い続け、そして、間伐を迅速に進めているからです。それらの甲斐あって、クロマツの根、枝葉、幹の成長のみならず、林床の乾燥(多湿化を防ぐ)にもつながっていると思います。

 葛との闘いも存分に展開しました。プロも、ボランティア(葛刈りに950人)も、稲刈り鎌と除草剤を持って、四つん這いで格闘する「オイスカ方式」で。多くの人にお世話になって、ほんとうに幸せな松たちだと思います。森林にも「幸福度指数」という評価方法が欲しいなと思います。

 ですが、マイナス点がつくとすれば、残念ながら地元市民、県民からの認知度が非常に低いことと思います。ゴミ拾いをする人が増えたのは嬉しいですが、それでも頻繁に捨てられます。その都度とても悔しい思いをしつつ、まだ我々の誠意が足らないからと思うようにしています。愛される森に辿り着くのは至難の道だと思います。来年は全国育樹祭が宮城で開催されます。海岸林の理解者をを増やす大事な機会と思っています。

 避けようがない本物の危機も迫っています。東京との往復の際など、県外も含め、他市町の海岸林も見に行きましたが、しかるべき筋から「植栽クロマツにマツクイムシ病が発生している」と聞きました。太田猛彦先生(東大名誉教授・オイスカ顧問)はこの危機のことを「エボラ出血熱と同じ」といつも例えます。しかし、防除方法は確立されています。秋田の夕日の松原、風の松原、佐賀の虹の松原など、極めて最小限に食い止めている現場に倣って、行政当局との連携をしっかり行いたいと思います。すでに2024年度、名取海岸林では、松葉を食べ尽くす毛虫「マツカレハ」が異常発生し、自己資金でラジコンヘリ2台で薬剤駆除を行いました。23haを4時間で、自己負担で200万円もかかりました。マツクイムシ対策の予行練習というイメージでしたが、マツクイの場合はさらに費用が掛かります。

 いまはまだ、震災から14年が経過しただけです。道のりは長く、まだ何も成し遂げたわけではありません。ですが、本当に多くの方たちが名取に来てくれます。その方たちの期待を裏切らない様に頑張ります。明日は、2025年度の事業の見通しを書きます。

 吉田です。3月18日の晩から20日の晩まで、東京本部にボランティアに来てくれている台湾大学の黄(こう)君(明治大学に1年交換留学中)と、現場で行動を共にしました。行き帰りの2日は、行先をアドバイスして、彼任せに。

 まず、伐採が終わるまで保留にしていた、2018年植栽地のモニタリング調査地8ヵ所のナンバリングを手伝ってもらいました。大槻さんが手伝いに来てくれたこともあって、落ち着いて進めることができ、現場管理に来た松島森林総合の佐々木さんと、お昼は「ラーメンねぎっこ」に行く余裕もありました。その流れで、内陸防風林の様子を4人で確認。午後もナンバリングを進め、前倒しで仕事は終わりました。(これで今年度現場でやるべきことはすべて終わりました)

 そもそも、彼を名取に誘ったのは私からです。なんとなく気になっていて(笑)台湾にも、松の海岸林があると聞いています。

 震災直後、台湾から官民ともに手厚い支援をいただきました。名取市の被災地もその一つです。名取市海岸林再生の会の鈴木会長からは、「文化会館で現金をいただいた」「お礼を言うために台湾を訪問した」と何度も聞いており、その顛末を黄君に話してもらおうとお願いしてありました。

 仙台空港から台湾へは、毎日3便飛んでいるそうです。東北6県は台湾への農産物などの輸出を熱心に進めています。ですが、オイスカと台湾の関係や、相互交流の割に、台湾の人を、私がしっかり案内するのはこれが初めて。(メディア取材のほか、出身国を聞けなかった人はいると思いますが。ちなみに、台湾のみならず、韓国、中国、香港の若者とも接点なし)

 彼は3泊4日の行程で宮城に来て、うち丸2日は、調査地のモニタリング、内陸防風林調査や全体の巡視。その他、名取市では、北釜防災公園、北釜観音寺(震災後、台湾への感謝の気持ちを込めて、台湾の寺院に倣った建物にした)、旧北釜集落跡(鈴木英二さんの震災直後の空港への避難経路を辿った)、市震災伝承館(イラストレーターicoさんの展示も)、国重文の「洞口家住宅」、山元町では震災以遺構「旧中浜小学校」を案内しました。

 大槻さんが「いい目、いい顔してる」と繰り返し言っていました。彼は8月上旬まで日本にいます。あと何回来るかな?ウズベキスタンから帰国する柚原さんと一緒に仕事する日があるかな?彼のこれから、何をやろうとするかな?じっくり、楽しみにしています。きっと今回の体験を、たくさーんオイスカ本部ブログに書いてくれると思います。どんなことを書くかな?(公開は来週あたりか??)

 ちなみに、黄君が中浜小を見学する間、私は山元町の海岸林再生現場と、海岸浸食対策の養浜工事を見に行ってました。

 吉田です。コロナ禍を挟んで6年ぶりの、労使協働の名取海岸林。嬉しい再開。去年は労組単独でした。名取海岸林の企業や労組のボランティアは、2011年11月の住友化学労組を皮切りに徐々に拡大しました。歴代執行部の熱意は印象に残りますが、代表格の杉本健次さん(元書記長)は、例えば2024年度は、大阪から5回も個人として名取に。

2月15日(土) 住友化学・公募ボランティア 合計40名

 再開に向けて組合は2年前に動き出し、去年は執行部内の「継承」の意味を込めて組合単独で再開。そして今年は労使協働を再開。新旧ご担当は、下見を兼ねた公募参加など準備を重ねてくださりました。伐採場所と宿泊地の位置関係を念頭に、これまでにない「歩く、歩く」の行程に。

 2月14日(金)お昼、住友化学21名が到着。助っ人チームは5名(うち、オイスカ会員でもリピーターでもある千葉工場の山本さんは、準備~後片付けまで2日間個人参加)。作業場所は空港近くの名取市海岸林最南端。空港から歩いていただきました。

 宿はそこから5kmの名取市海岸林最北端「輪りんの宿」。空港から、1時間に1本だけのバスに乗っていただきました。

 翌15日(土)は公募ボランティア19名と合同実施。朝は林内や堤防上を5㎞歩いて合流。1時間で歩けると思っていましたが、2時間近くかかったか…

 現場で公募ボランティアと合流。2日で一人あたり30本伐った計算になります。

 住友化学さんは、前日からなので土曜日の昼で離脱。

 公募組は午後も継続。

 この日も怪我なく無事に。よく伐りました!

大阪マラソン2025

2025年3月20日( カテゴリー: 本部発 )

 吉田です。とても1回では書ききれないドラマ・エピソードで一杯。とにかく写真報告で切り抜けます。下の写真は、チャリティランナーと応援団希望者の打ち上げにて(通称:オイスカ関西第一迎賓館)。

 まずは、前日・前々日のチャリティランナーエントリー会場(「インテックス大阪」。万博会場の隣の「咲洲」(地下鉄中央線「コスモスクエア」駅)下車)の模様から。チャリティーランナー27人と、ここでもコミュニケーションを図ります。

 帰国中のオイスカタイ駐在代表の春日智実さんと、ご主人でオイスカタイ総局事務局長のヤットさん(もちろん名取にも何度も来ている)が、「応援団を手伝いたい!」と言ってくれたので、彼らの活動報告会を!と思い、オイスカ関西支部事務所(御堂筋の一歩裏手の「雑居ビル」)で、プチ報告会を。手狭な事務所なので、彼らのファンが多い住友化学従業員にだけ告知。

 当日朝、出走前。出来るだけオイスカチャリティーランナー全員を激励。

 今年の当日応援団は、JR西労組10人、ネクスタ名誉会長・社長以下4人、化学総連3人、ライフ労組2人は、それぞれの応援方法で。オイスカ応援団ボランティアは、USJ3人、住友化学2人、JR西労組1人(関西支部上村会長)、オイスカ職員タイ2人・中部TC3人・本部4人で各地点に分散し、応援・写真撮影。ランナーズアイで、誰がどこを走ってるか常にチェックしながらなのですが、すこしタイムラグがあるのか、あっという間に来たり、すでに通過してたり。なかなかの苦戦。風も強く、時折雪まじり。でも去年よりははるかにまし。

 では、ランナーの皆さんの雄姿を。毎年、浅野さんがランナーそれぞれにお届けしています。

 Goal!!後

 オイスカ関西第一迎賓館「昼酒場こみち」(JR大阪駅桜橋口)での「打ち上げ」にて

リピーターオンリーで臨時作業

2025年3月15日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。時系列の逆でブログ更新中(汗)

 3月1日(土)、残り半日では間伐終了が怪しくなり、リピーター13名で伐採ほか諸々を。思っていたことはすべて終わりました。いつもいつも、ありがとうございます。

①まずは、伐採。

②法面などの「実生クロマツ」(マツノザイセンチュウ抵抗性ではない)の伐採

③ゴミ拾い

④スズメバチの女王バチ「トラップ」設置9か所

 3月2日(日)、県立名取北高校野球部が今年も間伐に来てくれました。コロナ禍の中止を経て4回目。今日はボランティア受け持ちの間伐約2haが終わらせたい。総勢34名。その内訳は、部員17名、父兄・PTA・顧問が10名、そして前日の臨時実施に続き今日もリピーター7名。親御さんたちの参加は初めて。

 PTAと父兄の協力で、学校から北釜防災公園まで車で分乗。しばし、そこで北釜集落の説明をしてから、数百mランニングして海岸林最南端の現場に再度集合。戦闘態勢を整えたあと、林内を通過し、防潮堤から海と海岸林全景を眺めたあと、実演とKY活動(危険予知)。2年生は昨年も経験しているし、キャプテンが先頭を歩き、皆もてきぱき行動してくれるので、まったくスムーズに作業に辿り着きました。

 怒涛のように作業は進み、時間前倒しで伐採は完了。

 そのあとは、岩沼市側工事の手違いで名取市側のクロマツの枝を伐られ、その上、林床に落されたままだったので、時間ギリギリまで拾ってもらいました。なんとか半分は完了できました。この場所は特に越境してくる葛・ニセアカシアを懸命に食い止めている場所。枝が散乱していては、その作業にとって支障でしかなく。

 部員たちはしっかりした感想を言ってくれました(メモを取るべきだった…)来週からオープン戦が始まるそうです。また、ふらっと練習を見に行こうと思います。

 吉田です。この1ヵ月、東西出張続きで、ブログは極度にさぼり気味。時系列の逆で遡ります。

 3月8日(土)、仙台防災未来フォーラム2025で、30分間ステージ発表の機会をいただきました。この行事はもちろん知っていましたが、いつもこの時期は余裕なく、今回が初応募。今後は毎年エントリーして、あまたの団体が出展する大海に乗り出さないと。

 そもそも、宮城県支部の佐藤事務局長が募集情報を共有してくださり、ステージ発表にダメもとで応募したところ採択されました。ですが、ここで私一人が「ジャイアンリサイタル」してもなぁ~~と思いましたし、伝承・継承という観点や、若い世代の取り組みはフォーラムの重要テーマ。思案の結果、若い人に登壇してもらおうと。採択とほぼ同時に、若手社員の研修としてボランティア参加してくださる「仙台トヨペット」の古水さんと、全校生徒の総合学習として海岸林を扱い、毎年野球部がボランティア参加してくれる「県立名取北高校」の榊先生と、全国育樹祭in宮城(10月4・5日)のPRの場として、県庁の佐藤さんに相談。皆さん快諾くださり、登壇者選びに入っていただいてました。

 会場は多くの団体がブース展示する中のオープンスペース。座席は36+α。誰も聞いてくれないんじゃないかと思いました。ですが、ボランティアリピーターの「さくらチーム」が9人も来てくれて、育樹祭のティッシュ50、育樹祭と海岸林のチラシ50を配り、高校生はマイクで呼びかけ。オイスカの法人会員で、出展もしていた太平洋工業㈱(岐阜県支部)の皆さんも聞きに来てくれました。アウエー感は吹っ飛びました。

 登壇者は、北高野球部の2人、総合で海岸林を選んだ1年生3人、仙台トヨペットはベテランと経営企画部の若手の2人、そして若手県庁マン。椅子を1脚借りるのに600円かかるので、申し訳ないけど皆で立ってトーク。

 尺は30分。冒頭私が4分。残りの時間は、20の質問を8人の登壇者で回すトークイベント。シナリオ通り、時間通り進めることが出来ました。登壇者の的確な回答と、高校生たちの度胸のおかげです。時間に余裕が生まれ、アドリブの質問にも対応してくれて。MCの私も楽しめました。

 仙台トヨペットさん(古水さん、深作さん)への質問は、なぜ海岸林再生プロジェクトの支援を決めたか? 若手社員さんのボランティア派遣の狙いは? 2024年度は何人参加しましたか? 6月に参加してくれましたが、どんな仕事をして、どう感じましたか?全国から、いろいろな参加者が来る公募日への参加の理由は?

 名取北高校野球部代表の2人(石澤姉弟)には、今年も先週、野球部・父兄・PTAの皆さんが間伐の感想、ほかの部員が話していた印象に残っている感想を聞きました。

 名取北高校の総合学習で海岸林を選択した代表3人(我妻君、小野君、佐々木君)には、なぜ海岸林を選択したのですか? 現場で感じたことを教えてください? 今後探究したいと思っていることは何ですか?と。

 県庁の若手代表の山家さんには、10月4・5日のみやぎ2025全国育樹祭をPRいただきました。

 そして、最後の質問には、直前に紙に書いてもらいました(事前予告で心の準備はあり)。

 「役目を果たす森になってほしい」、「その存在を知ってほしい」という気持ちを感じました。

 ビックリしたのは、40年来の法人会員で、1999年から5ヵ国のマングローブ植林も、震災直後から海岸林も支援してくださる、東京海上本社の経営企画部長小橋さんが駆けつけてくれたこと。(名取の現場にも毎年来てくれています)これも嬉しかった!せっかくなので感想を伺いました。これはご本人に事前予告なし。

 初顔合わせの若者たちが、ごくわずかの打ち合わせだけで、堂々と乗り切ってくれました。目標と気持ちを共有すれば、若い人とこういう技を繰り出せるのか~。参考になりました!私自身も、出張続き1ヵ月をいい形で締めくくれました。ほっとして、携帯をなくしました。(翌日発見)

 余談ですが、小島よしおさんの「地響き」のようなステージが、隣の展示室で炸裂。子どもたちが絶叫してました。私たちの時間帯と重ならなくてよかった(笑)慌てて見に行きましたが、満席で見れず。下手こいた・・・

 

 

 

 

 

 

 吉田です。1月20日から今年も本数調整伐(間伐)に着手しました。

 対象は2018年植栽地約16ha。平均樹高は3mあまり。伐り手の分担は、宮城中央森林組合約12ha(サイクルセンター前~北釜ゲートの約4㎞)、松島森林総合約2ha(北釜ゲート北側)、そしてボランティア約2ha(ゲート南側)。

 1月25日(土)、オイスカ西日本研修センターフィリピン人職員2名、中部日本研修センターフィジー人職員1名・農業研修生3名(パプア・ニューギニア、インド、フィリピン)を含むボランティア31人で伐採開始。日本人の大半はリピーター。今回で伐採4年目の方も多く、とってもスムーズに0.6ha、約1,000本を鋸で伐採。無事今回も無事故で終わりました。

 今年も海外の6人には、それぞれの立場で「研修」として来てもらいました。フィリピン人職員の2人は2年前から強く希望されていて、やっと約束を果たせました。フィリピンの農業研修生は伐採2回目。帰国後、自分の農業とレストラン経営と並行し、「子供の森」計画の拡大に努めることになっています。場所は有名なベンゲット松が山に生える地域です。海外には「間伐」という施業は基本的にありません。ですが、なぜ伐るの?なぜ最初から少なく植えないの?という疑問は、一般的な日本人と同じです。伐採前日は、座学も含めた研修をしました。伐採木の搬出経路の枝払いと防風垣の解体(プロとともに、インパクトでボルト外し)を怒涛のように進めてくれました。高いモチベーションそのもの。さすがオイスカスタッフ!見習いたい働きっぷり!例年通り、受け入れ甲斐がありました。

 このほか卒論準備中の大学生(東京農大)、すでに4年間研究を続け、今年は研究のための落葉量調査サンプルを毎月採りに来ている大学院生(東京都立大)、東北大在学中にボランティア参加を続けた新社会人も参加。また、地元の女性陣は、この時ぞ!と地元野菜をふんだんに使った温かい汁物などを用意くださりました。2025年も賑やかな現場となりそうです。

 次は、2月14日(金)の住友化学&労組、15日(土)の公募、3月2日(日)の名取北高校野球部+父兄+PTA有志。落ち着いて進めてゆけると思います。
*労使協働の住友化学さんは、海外支援に加えて名取でも。14年間先頭を切って下さった事情があって、我々に知見を残すための役割を果たしていただいています。今回は初参加が大半。ちょっと我々も原点に返り、ギアを変える必要があるなと思っています。名取北高校しかりです。

2024年 月別鳥類確認リスト

2025年1月30日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。地元の三浦さんが、今年も貴重な調査結果を提供くださりました。41種類が確認できたそうです。私だけ見たフクロウも追加していただけました。写真は三浦さんと私が昨年撮影したものです。

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