吉田です。葛刈り前半が終了し、大阪に来ています。

 全国育樹祭の関連行事の告知が始まりました。宮城の海岸防災林にとって、とても重要な行事と考えています。私も登壇して、プロジェクトのいま、そして将来について語ることになりました。350名の会場です。宮城県民はもとより、一人でも多くの支援者の皆さんに来ていただき、会場が満席になるよう努力します。下記からお申し込みください。

初めまして、7月よりSOMPO環境財団「CSOラーニング制度」の枠組みでインターン生として活動しています、東北大学農学部3年の柚原結女(ゆはらゆめ)と申します。

実は私は「初めまして」ではなく「お久しぶり」です。

オイスカとのつながりは2年半ほど前からあります。大学入学後、宮城にて「海岸林再生プロジェクト」に出会い、ボランティアとして関わっており、昨年度はウズベキスタンのカラカルパクスタン自治共和国にて「沙漠化防止プロジェクト」に従事していました。帰国から早3ヶ月が経ち、非常に寂しく思うことも沢山ありますが‥省略‥。名取の現場では海岸林の方々に暖かく迎え入れて頂き、ボランティアに無事復帰することができました。

詳細はブログYouTubeをぜひご覧下さい!

さて、7月〜1月はインターン生として「海岸林再生プロジェクト」を中心に、オイスカの活動に従事させて頂きます。
立場が変わるということは、見えてくるものも見るべきものも変わるということ。
これまではプロジェクトのボランティアとして参加していましたが、これからはインターン生としてプロジェクトの“内側”からの視点をより多く持ちたいと考えています。

実はこのインターンを通した明確な目標や挑戦活動等は、まだ決めることができていません。
何か動くにしても、まずは現場で色々と吸収し、実感しなければ。そういった気持ちで、気を引き締めてインターン活動序盤に挑んでおります。

どうぞよろしくお願い致します。

さて、早速ですが先日の活動より。
連日の公募ボランティアについては吉田さんが報告してくださいました。そこで、今回私が報告するのは「巡視」についてです。

巡視では、定期的に現場における松や虫、雑草、病気などの状況を観察します。
海岸林プロジェクトの現場では毎年多くのボランティアの受け入れを行っており、作業日における作業内容、時間、人手などを決めるためにも巡視は必須です。

巡視の様子

7月6日の巡視は、吉田さん、超リピーターの伊藤さん(今後ご紹介します!)と一緒に、葛の繁茂状況の把握を主な目的として行いました。

巡視は現場に留まりません。名取には他の団体が受け持っている海岸林や、内陸部の松林があります。これらの松林の状況は私達にとっても人ごとではありません。特に虫害は、その被害地が広がる可能性が高いため、警戒しています。
吉田さんは、他団体に向けても松林の現状や警戒事項等を報告しているとのことです。

仙台空港付近の松食い虫の被害を受けた松

今回行ったのは名取空港付近の松林。複数地点で松食い虫の被害を受けた松を見つけました。同時に、対応策や名取における対応の現状など、吉田さんより教えて頂きました。

皆さん、こんにちは。

東北大学2年の柴﨑翔吾です。
この度、公益財団法人SOMPO環境財団が実施している「CSOラーニング制度」を活用し、オイスカ名取事務所のインターン生としてこれから約半年活動させていただくこととなりました。初めてのブログということで、自己紹介と今後の抱負をお話ししたいと思います。

○自己紹介

名前:柴﨑翔吾(しばさきしょうご)
出身:神奈川県海老名市
所属:東北大学 農学部 2年
趣味:音楽を聴く、歌う、踊る

○インターン参加のきっかけ

もともと私は自然保護などに興味があり、それと最も分野が近いと感じた農学部に入りましたが、教室で椅子に座って学べることはごく一部のことなのだろうと感じていました。そんな時に、大学の教授からのメールでこのインターン制度の存在を知りました。座学だけでは学べない、自分の身体を動かして実際に体験することで沢山の経験を積みたいと思い、海岸林の植林や管理を行っているオイスカを志望しました。

○今後の抱負

初めてのインターンを終えて、早くも自分の未熟さを実感しました。私は”海岸林の再生”と聞いて最も強くイメージしたのは木を”植える”ことでした。しかし、育てている海岸林の中を歩き回ってみて、たとえ植えたとしてもその後の管理をしなければ他の植物に居場所を奪われ枯れていってしまうのだと分かりました。そこで初めて海岸林の再生において”植える”ことがゴールではなく、植えた木を大切に”育てる”までが大切なのだと気が付きました。今後、自分も海岸林を”育てる”一員として、その大切さや大変さを身をもって味わいたいと思います。

また、このプロジェクトは沢山のボランティアや地域の方の協力がなければ成功しないものだと感じています。様々な方との繋がりの大切さやどのようにして関わっていくことが大切なのかを知りたいと思います。

これから約半年どうぞ宜しくお願い致します。

 吉田です。6月後半のANA労連87人、UAゼンセン39人、6月末の公募日58人と7月第1週の公募日43人(第一三共・仙台トヨペット・鹿島・鹿島建物管理など)と、あっという間に日が経ちました。(ブログはまったく追い付かず・・・)今日から1週間、サミット労組&東急ストア労組、ライフ労組、USJ労連&オリエンタルランド労連、合計約100名。

 5月末以降約700名のボランティアのおかげで、葛刈りは事故もなく順調。まもなくボランティア受け持ちの北半分と最南端6haが終わります。実感としては、7月第2週まででこれが終われば、会心の出来。今年は佐々木統括のアイデアで、除草剤の希釈を2倍から5倍に切り替えました。薄めても効果は十分。僕はここまで考えなかった・・・さすがのアイデアと思いました。

 7月後半~8月末は、酷暑のためボランティア受け入れを休み、9月頭から再開。1ヵ月で約400名は来ていただけそうで、南半分の「すごい場所」と格闘するプロのエリアに加勢します。

 まとめて、写真報告します!

6月27日(金)のニュースで紹介いただきました。ぜひ早めにご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=5QWDY4nfwvQ

ようやく現場に行けました!

こんにちは! 現在、東京本部の啓発普及部にてインターンをしております、寺田佑香です(前回のブログ)。

6月13日・14日で、「海岸林再生プロジェクト」のボランティアに参加させていただきました! インターンを始めて約1か月、はじめて現場に足を運ぶことができて、とてもうれしかったです。まだ進められていませんが、私の啓発普及部におけるミッションは今年度予定している「海岸林再生プロジェクト」HPの移行。本格的に取り掛かる前に、自分の目でこの活動を見ることができたのは、良い経験となりました。

宮城県に残る震災の歴史

2011年3月11日。東日本大震災が起きてから今年で14年が経過します。当時、私は大阪で7歳を迎えたばかりでしたが、テレビで見る震災の状況や、大人たちの慌てたようすが記憶に残っています。

東北地方に訪れたのは今回がはじめてでした。仙台駅に到着して、並ぶおみやげ物の景色にワクワクしながら、外にでるためにエスカレーターに乗っていると、左の看板が目に入りました。

30㎝あれば大人でも足を取られるという津波が、自分の頭よりずっと高く、こんなところまで来ていたんだと、とてつもなく大きな震災の記憶を肌で感じました。「海岸林再生プロジェクト」は、この震災に端を発するものの一つ。改めて忘れてはならない出来事だと実感しました。

はじめての「葛」刈り! 根っこを探せ

13日は活動が終わってからの到着だったため、私が活動できたのは14日のみで、京セラ労働組合の方々とご一緒することができました。労働組合ということで、全国さまざまな支部から約50名ほどが宮城県・名取市に。

今回の作業は「葛刈」でした。海岸林を構成するクロマツのまわりにツタ状に生える「葛」は、名の通り葛餅や葛根湯などに使われる植物ですが、その繁殖力の高さから陽の光をさえぎってしまい、クロマツの成長を妨げてしまうので、刈る必要があるのです。

まずは「北釜防災公園」でオイスカの吉田俊通部長のプロジェクトに関するお話を聞きました。この日、私は活動をしつつカメラ片手に写真や映像の撮影をしていました。近々、吉田部長のお話やボランティアの皆様のようすを映像や写真という形でたくさん発信していけたらと思っています。

その後、全員で現場に移動。そこで「葛刈り」とはどうやるのか? を吉田部長から解説していただきました。来る前に『葛と日本人』という書籍を読んだのですが、葛というのは目に見える部分だけを取り除いても、何なら焼いても、株が残ってさえいればどんどん生えてくる強い植物だそう。

「根っこを見つけて、傷をつけて、そこに除草剤をかけるんです」。ボランティアは2回目という方も多くいらっしゃいましたが、初めての方もたくさん。真剣に葛刈りの説明に耳を傾けていらっしゃいました。

除草剤と鎌をもっていざ!

作業が始まると、かなり広範囲に広がっていてツタの長い葛に皆さんびっくりした様子でした。虫やマツのチクチクさに初めは恐る恐る…。ただ、しばらくすると吉田部長が「そんなに奥に行かなくてもいいよ!」と声をかけるほど、新たな葛を探してどんどんマツ林の奥に入り込んでいく方も!

あいにくのお天気で、小雨が続いていました。そんな中でも四つん這いになって作業を行う方々は、「こっちがんばったから左右でビフォーアフターすごいよ!」といったように撮らせてくださる方がいらっしゃって、ボランティアの風景をたくさんカメラにおさめることができました。

マツに絡まる葛…
根っこを探すので姿勢は低く

ある参加者の方に話しかけると、素敵な笑顔で「去年は毛虫がたくさんいたけど、今年はいないからどんどん刈れてすごく楽しい。こういう作業は夢中になってしまう」と答えていただけました。

去年参加した方々が口をそろえて言うのが、「毛虫が多すぎた!」です。マツカレハの幼虫をはじめとする毛虫が大量発生していたようで、その駆除に追われていたのが去年のことだったそう。マツをすくすく育てるのは、なかなか一筋縄ではいかないようです。

午前の活動は12時前に終了。お昼ご飯を食べるために、オイスカ名取事務所へ戻りました。

「午前中はどうでしたか?」という私の質問に、「ホームページを見たり、さっき(吉田部長の)説明を聞いたりして、なんとなく葛ってそんな感じなんだなとは理解していたけど、実際自分で刈ってみると量の多さとか、根っこのあつまり方に驚いた。知識と経験は全然違う」と答えてくださったのは、午前中とても熱心に活動されていた方。お昼休憩中も、事務所のなかにある「海岸林再生プロジェクト」に関する資料や、オイスカのパンフレットを読んでくださっていて、うれしい気持ちになりました。

午後は場所を変え、再度葛刈り。そこにはウズベキスタンでアラル海砂漠化防止プロジェクトに参加していた柚原結女さんの姿も! 雨のせいもあって、長い時間は作業できませんでしたが、午後は皆さん少し慣れた様子で、協力して葛刈りをしている様子が見られました。午前中よりも、葛のツタが複雑に絡みついたマツが多かったようで、「根っこを刈れば後は放っておいても大丈夫」と言われていても、「なんかかわいそう」と上の部分までしっかり刈り取る参加者に、私も共感しました。たった一日でしたが、私も参加者の方々も、クロマツに愛着がわいたようです。

「海岸林再生プロジェクト」規模の大きさを実感しました

帰りには2014年に建立された石碑を見学しました。ここには、東日本大震災の津波による被害について、また、被災した地域住民らで結成された再生の会が、オイスカや自治体と共に取り組んできた海岸林の再生について書かれています。

今回、京セラ労働組合の方々や私たちが足を踏み入れたのは、海岸林約100haのほんの一部です。広い海岸林すべてを再生して維持する、その取り組みの大きさを、身をもって知ることができました。

 吉田です。GWに民間会社のヘリに乗っての空撮のチャンスがあり(2025年5月5日)、浅野さんに撮影してもらいました。ブログで紹介するのを忘れてました・・・名取市海岸林最北端から岩沼市との市境までご紹介します。

5月中旬~6月中旬で見たいきもの

2025年6月17日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。辛うじて撮影できたこの1ヵ月の写真、ご紹介します。6月29日(日)名取北高校の2年生男子たちと今期インターンたちと、名取駅東口に8:30に集合して2時間ほど現場観察会します(昼前1時間ぐらいは事務所で彼らと意見交換)。みんなで見れば、もっと見つけられるでしょうね。

 吉田です。もう10年来てくださっている両労組。リピーターも多く、一気に作業が進む一大戦力です。全積水の皆さんには、3年連続で同じ場所(カネボウ労組・京セラ労組さんなども同じ場所)の葛刈りをしていただきました。2017年の植栽の年から葛が少しづつ発生し、即対処してきました。ですがコロナ禍の間に一気に広がりました。去年はマツの葉っぱを食べ尽くす毛虫マツカレハが異常発生し、片手にアースジェット、片手に鎌と除草剤という装備でした。「名取海岸林=毛虫」という印象が刻み込まれたことでしょう。今年は見つけること自体難しい状況でアースジェットは不要ですが、この10年あまり、この毛虫が皆無という年はありません。これからも長い付き合いになるでしょう。(全国どこのマツにも普通にいます)

 化学総連の皆さんには、プロと協働で進めている箇所、広浦沿い全長1㎞×林内平均幅20mの葛刈りをお願いしました。この場所は、プロが広浦側の植栽のない林外法面を攻め(すでに草刈り完了済。7月には林外に除草剤散布)、ボランティアはプロの草刈りで歩きやすくなった場所を進み、林内に入って除草剤塗布。今回は少なくとも150mは前進できたと思います。続きは6月21日のANA労連90名、27日のUAゼンセン、28日の公募日で。プロとボランティアの二刀流で、過去最も徹底した駆除の手を入れられると思います。

 写真はすべて、化学総連事務局次長の安福さんが撮影・提供くださりました。

 

 

 

 吉田です。6月9・10日、マルエツ労組に3年連続で同じ場所の葛刈りをしていただきました。もう10年を越えましたね。毎年、幹部が総出で来てくれます。つまり、リピーターが一定数いる。⇒精度が高い?(笑)本当に頼りにしてます。

 思い返せば、コロナ禍での間に広範囲かつ強力に繁茂させてしまった名取市海岸林最北端3.6ha(うち葛の侵入は約半分)でした。2023年は700人を投入して葛刈りをしました。2024年は公募日1日とマルエツ労組さん合計100人ぐらいで済むほど勢いは止まりました。今年は、33人+助太刀リピーター2人だけで完了。人海戦術の賜物、激減したと言って良いと思います。でも、葛はしぶとい。残党は仕方なし。ここで手を抜かず、頑張り続けたいと思います。

 冬の間に港側から林内に風で飛んできたたくさんの漂流ゴミも、例年通りしっかり拾っていただき、気持ちもスッキリしました。では、写真報告します。

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