11月1~2日、オリンピック記念青少年総合センター(東京都)の国際会議場において、07年度オイスカ・インターナショナル国際理事会が開催されました。19カ国からの理事のほか、オブザーバーとして国内の地方組織代表者や研修生OBなど総勢79名が参加し討論がなされました。
本理事会は、オイスカの活動を各国が自発的に促進していくために、毎年各国代表が集い議論を行うものです。今年度は、まずエチオピア総局、モンゴル総局など、新たに創設された総局、支局を承認し、08~09年の新理事を選任した後、「地球温暖化・気候変動に対するオイスカの取り組み」と「人材育成・活動後継者育成」をテーマに話し合われました。さらに本年は、オイスカ創立者の生誕120年目にあたり、創立の背景や歴史も紹介されました。
地球温暖化に関しては、生まれ育った村や国、ひいては地球を「ふるさと」として想い、守ることから始まる「ふるさとづくり」の考えを基に、学校、住民、オイスカが一体となって緑豊かで持続可能な産業振興を図ること。また、人材・後継者育成については、地道な現場研修を通じて各地の産業振興に貢献するとともに、「ふるさとづくり」を推進する若者の育成が急務であることなどが話し合われました。
討議では、オブザーバーとし参加した10カ国13名の研修生OBも積極的に発言。現場の事例やスタッフの想いを述べることで、より具体的かつ活発な議論となりました。参加者からは「創立当時の歴史や意図を一層理解し、向かうべき方向を再確認できた」、「各国の取り組みや考えを共有し、意見を交わせたことで、活動への意欲がより高まった」などの声が聞かれました。本理事会を経て「ふるさとづくり」への共通の理解と、その考えに基づく活動強化に向けて、各国の真摯な取り組みが期待されます。