実施日:2025年8月23日(土)
実施団体:日本鉄道労働組合連合会(JR連合)
活 動:シカ害対策ネット補修、除伐
今年も複数の地域よりお子さま4名を含む、42名の方が活動に集まってくださいました。
今回は初参加の方も多くおられましたが、天候にも恵まれ心配なく活動を始めることができました。
開会式では、JR連合・上村良成会長から「富士山の森・日本の森は、色々な人の支えで守られている。そのことに想いを馳せて活動に取り組んでほしい。また、ぜひ地域や単組を超えた交流をしてください」と挨拶がありました。
また、山梨県を代表し、山梨県富士東部・林務環境事務所 県有林課 巣山副主幹は「多くの皆様に集まっていただき、富士山の豊かな自然を守り育てる活動を一緒にできることを嬉しく思う。強くてしなやかな針広混交林へ再生していく取り組みが続けられている。山の作業は、設計図通りに簡単に完成するものではないが、地道な取り組みの積み重ねの一つ一つが、未来の豊かな自然を築く礎になっている」と活動への感謝の言葉を述べられました。
各班ごとに指導員と合流、ネットの補修の手順や植栽木の生長を阻害する木を伐採する「除伐」の方法や道具の安全な使い方の指導をしっかりと受け、作業開始。
「ネットは3マス重ねて、上から3マス目をまず留めて……」と指導員からの指示をしっかりと守りながら、丁寧に作業されている様子が印象的でした。仕事柄なのか道具の管理も徹底されており、移動の前に忘れているものがないか、道具が揃っているか確認される姿も見られ、道具を管理する事務局としても大変ありがたかったです。
最初は、針金を通す作業に苦労をしたり、ネットを支える支柱を地面に刺す角度に苦慮したりする姿も見られましたが、作業が慣れてくるとスピードもどんどんあがり「次はこっちをやる?」「この難しそうな木チャレンジする?」などペアでコミュニケーションをとりながら、あっという間に作業が進んでいき、予定の作業はすべて完了いただきました。
参加者からは「前にも作業に参加したけれど、その時より木が生長しているように感じて嬉しい」「富士山にシカがいると思わなかった」などの感想や、シカに食べられ30㎝くらいの高さになってしまった植栽木もまたネットをかけて守ってあげると生長することができるという説明に「こんなに小さくなっても、ちゃんと生きているんですね」というコメントも聞かれ、初参加、またリピーターの方々それぞれの立場で活動への理解や成果を感じていただけたようでした。
また、除伐作業を体験した方は、「こんなに細くてもノコギリで伐るのはなかなか大変。思ったより体力使った。でもやりきったら達成感があって気持ちいい!」「本当に明るくなるんですね」と流れる汗を拭いながら話してくださいました。
閉会式では、JR連合・今井孝治事務局長が「色々な人の支えがあって日本の森林や林業が守られていることを感じた。今日は、非日常を体験し、実際に汗をかいてやったことが達成感に繋がったと思う」と一日を振り返り、挨拶されました。
またオイスカ山梨県支部 事務局次長の菅原より「大きくて雄大な富士山の森の一部で作業をしていただいた。植えた当初は、すごく小さかった苗木が今ではここまで大きく育った。皆さんに必要な作業をしていただき、木が育っていく過程をご一緒いただけているからこそ生長できた。これから先も皆さんとご一緒できることを楽しみにしている」と御礼の挨拶をさせていただきました。
指導員の方が打ってくれた作業終了の印(杭)に、大きな蝶が。沢山の生き物がまた戻ってきたことを実感することも増えてきました。
JR連合の皆様、いつも全力での作業、本当にありがとうございます。