実施日:2024年7月27日(土)
実施団体:本田技研工業株式会社
活動:シカ害対策ネット補修、除伐
本田技研工業株式会社(以下Honda)の今年2回目のボランティア活動を実施しました(1回目のレポートはこちら)。
事前の週間予報では夏特有の変わりやすいお天気に翻弄されながらも、当日はなんとか晴れて予定通り、ボランティア活動が実施できました。
開会式はともえで実施。
Honda 社会貢献推進室 室長 田中様からのご挨拶に続き、山梨県富士・東部林務環境事務所 県有林課 副主幹様から活動地の歴史やこのボランティア活動の背景や現在の作業内容や意義についてお話しいただきました。その他、オイスカから天然林と人工林の違い、Hondaの事務局からSDGsに関するクイズなどを交えた社会貢献活動の目的などをお話しいただき、参加者への学習時間を設け、活動地での作業に対するモチベーションを上げることに繋がりました。
学習時間の後は、バス3台に参加者が乗車し、一路作業地に移動。
現場に到着すると地元の林業者(以下指導員)とオイスカスタッフがスタンバイをして参加者を班ごとにお出迎え。班ごとに分かれて、ヘルメットと作業道具を受取、指導員の先導で活動地まで移動しました。
活動地では、指導員から丁寧に作業や道具の扱い方などの説明を行っていただきました。参加者が熱心に聞き入っている様子を見て現場の責任者の方が、「すごい熱心に聞き入っていますね。Hondaさんの社風ですか?」と思わず言葉を発していたほどでした。
指導員からの説明のあとは、それぞれの班ごとにネットの補修作業や除伐を開始。
リピーターとして何度も参加している方々は、手際よくネットの補修作業を進め、除伐やネットの回収作業なども合間に行っているのが印象的でした。さらに、ご夫婦や親子、3人1組のグループ、小さいお子さん連れで参加された方々にもそれぞれお話を伺い、印象に残るエピソードや作業風景に出会うことができました。
〈ご夫婦で参加〉
初めての参加で奥様がボランティア活動や富士山がお好き。社内ボランティアで活動があることを知り応募、当初は落選されたそうだが、「繰り上げ当選で来ることが出来てとても嬉しい」とのこと。ご主人はDIYが趣味でとても手際よく、役割分担をしながら、夫婦仲良く作業をされていたのがとても印象に残りました。2人で目標の5本以上のネット補修をしていただきました。
〈親子で参加〉
入社2年目の男性は2回目の今回は母親と参加。過去に富士山のすべての登山口から富士山に登頂した経験があり、「富士山には少なからず縁を感じているし、特別な思い入れを持って参加している」とのこと。「幸運にも2年連続で抽選に当たり参加できているが、来年以降もできれば毎年参加したい」と次回の参加にも意欲満々の様子でした。
〈3人組の男性〉
初参加の2人と17年前から参加の男性3人組。初参加のお一人は、社内報だけではわからない実際の様子を直に見てみたいと思い参加。実際に参加して「思っていたより富士山には木々が多い印象。こういう場所での活動や作業内容が知れてとても良かった」との感想をいただきました。
〈子どもと参加のご家族〉からのコメントを紹介します
(子どもたちのコメント)
・普段できない作業ができて楽しかった。
・自然の中で環境についてよいことをしている感じがする。
・のこぎりを使った体験が面白かった。
・トンカチでたたいている体験が楽しかった。
・手が痛い、木を切るのが大変だったが楽しかった。
・木を切る前に比べて明るくなった。
・疲れたが楽しかった。
(保護者のコメント)
・子どもに自然に触れあってもらい、よい体験になった。環境のために役に立っているという実感が湧いてきた。
・この活動以外にも川の清掃などにも参加したが、この活動は地球を守ることが実感できる活動だった。
・富士山の自然が豊かになる活動だと感じた。通常ではこのような活動をやりたくても実現しないので参加できてとても良かった。
参加者全員の頑張りにより、ネット補修作業170本を熱中症になる方もなく、無事に終了することができました。
閉会式では、参加者全員での記念撮影と指導員の方々へのお礼、恒例の参加者表彰などを行い、解散となりました。
炎天下の中、参加いただいた皆さん本当にありがとうございました。また次回も活動地でお会いできることを楽しみにしています。