実施日:2023年9月9日(土)
実施団体:いすゞ自動車株式会社
活動:シカ害対策ネット補修
コロナ禍を経て、2019年以来久しぶりとなる現場での活動となりました。同社は、植栽が開始された当初からの参画で、ボランティア活動は今年で12回目。今回は参加者の多くが初めて参加された方々とのことでした。
前日まで台風通過の予想で、当日の朝まで実施ができるか分からない状況でしたが、台風による被害もなく無事に開催ができました。
ふじてん での開会式では、いすゞ自動車サスティナビリティ推進部部長の小杉氏より「久しぶりの開催。天候が心配だが、安全第一で‼」との挨拶で参加の皆さんにも笑顔が。
山梨県富士・東部林務環境事務所県有林課 課長より企業の皆さんに力を借りての活動であること、針広混交林にして強い森を作ろうとしていることなどが説明されました。
活動地は、カマやノコギリを使うのも初めてという方も多く、まずは指導者の方々から作業内容の説明と合わせて安全な道具の使い方を丁寧に指導いただきました。
指導者から「今日は1人12本くらいお願いします!」と声がかかると「できるかな~?」と少し不安そうながらも、元気に作業をスタートしました。
■フィリピンで電気関係の技術を教えていた時の先生と生徒さんのペア。6年程の時を経て、まさかの富士山で再会とのことでした。
■お父さんと弟さんと一緒に参加した10歳の男の子。一人で除伐作業を完了できました。
■最初にも出てきたように、今回はフィリピンからの技能実習生も10名参加していました。いすゞ自動車がフィリピン・レイテ島にて取り組んでいる自動車整備士養成学校における教育支援活動で育った卒業生たちとのこと。
皆さん自ら効率のよい作業方法を考えながら作業され、とても手際がよかったです。作業を指導していた林業者の方からも、うちで働いてほしい!との声があがるくらいでした。
補修作業が終わった方々には、使わなくなったネットも綺麗に整理をして、道の近くまで運び上げていただきました。絶対終わらせたいと時間の限り作業を続けてくださり、予定の作業が完了しました!
今回のインタビューでは「すごく楽しい!」という声がとても多く聞こえてきました。初参加の方々、親子やお孫さんとの参加、教え子との参加など、それぞれのかたちで作業の意義を感じ、また楽しく作業をいただけた様子でした。
閉会式では、いすゞ自動車首都圏(株)の金井氏より、「作業のことだけを考える時間はとてもリラックスできた。フィリピンの実習生もやりがいを持ってやってくれた。指導員の方々の指導が上手で楽しく作業ができた。」との言葉をいただきました。
フィリピンの実習生は「また参加したい。いっぱい間違えたけど、教えてもらって勉強した。」「雨なのに頑張った!先生(指導員)ありがとうございました」と感想を述べていました。
また、オイスカ山梨県支部・事務局長の佐野より「予定通りにすべて補修を仕上げていただいた。この活動は17年目になったが、100年の森づくりを目指している。引き続きよろしくお願いします」と挨拶をさせていただきました。
最後に、事務局より「いすゞ木製玩具シリーズ」の初お披露目がありました。
「富士山の森づくり」プロジェクトに参画し「植える・育てる」活動から、「木材を使う」森林資源の活用にも取り組んでいること。「運ぶでつなぐ森の循環」をテーマに子どもたちの手に届けていきたいということが参加者に伝えられました。
大人も子どもたちも、また林業者の方々も興味津々でおもちゃを手にとっており、関心の高さが伺えました。
活動地で森の空気を吸いながらみんなでお弁当を食べ、活動は無事終了しました。
100年の森づくりに繋がる、素晴らしい活動となりました。いすゞ自動車の皆様、ありがとうございました。