東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県名取市の100haの海岸防災林を再生しようと、2011年から取り組んできた「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画」。
2014年から沿岸地域にクロマツの植栽を開始し、2020年に37万本のすべての植栽を完了しました。
植えた後は、クロマツを枯らさず大きく育てるため、草刈り、ツルマメ草取り、排水路掘り、クズやフジなどのツル切り、ニセアカシアなどの雑木の除伐など、多くのボランティアさんの手を借り、作業を続けてきました。
さらに大きく太く育てるため、1月17日より本数調整伐(間伐)の作業が始まりました。
本数調整伐の対象地は、10.13ha、汀線に平行に、機械的に2列残して1列伐るという列状間伐という方法で間伐し、作業は2月下旬まで続く予定です。
また、1月21日には、林野庁東北森林管理局と宮城県の担当者30人が本数調整伐の作業の視察に訪れました。
名取地区の海岸林が県内で先陣をきって本数調整伐を実施したこともあり、他地区のモデルケースとなることが期待されています。
メディアからの取材も相次ぎ、1月25日に共同通信社、1月26日には河北新報、ミヤギテレビの取材を受けました。