7月21日、インドネシア西ジャワ州スカブミ県シルナレスミ村でオイスカが実施している日本NGO連携無償資金協力(N連)「伝統的生活様式を守って生活する共同体の生活基盤の整備と生活環境の改善、生計向上の支援事業」の完了式典および共同水場の引き渡し式を実施しました。
式典には、在インドネシア日本国大使館より、田村政美臨時代理大使、インドネシア側からはスカブミ県から県知事代理として農業局トゥティ・ハラハップ局長および当事業事業地(カセプハン・チプタグラール)の首長アバー・ウギ・スグリアナ・ラカシウィ氏他多数の政府関係者、オイスカからは加納達也駐在代表が参列しました。
本事業では約9kmにおよぶ農業用水路の修繕と2ヵ所のダムの建設をはじめ、農業資材製造所、ゴミ銀行、協同組合ギャラリーの建設を行い、さらに、畜産、淡水魚養殖、アグロフォレストリー、野菜栽培の資材の提供とそれらの技術指導を継続的に実施しました。
本年5月には事業地の代表者15名が訪日研修を行い、日本の類似する山間地での先進的な取り組みを視察することで、事業地での今後の持続可能性を高める取り組みとなるよう配慮しました。式典での挨拶の中で田村臨時代理大使は「今回の事業の実施を通して、シルナレスミ村の皆さまの健康的な日々のくらしに役立つこと、カセプハンの伝統文化が長く受け継がれ、この美しい自然との共存が続くことを心から願っております」と述べられました。
コロナ禍を挟んでの3ヵ年の事業は途中での休止期間などを経て8月17日に終了します。