2017年5月8日

オイスカ・フィリピン 比国の大学で清藤参事が講義 国土緑化に携わる人材育成に貢献

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  •  2月27日~3月3日、フィリピンの南ルソン州立大学(SLSU)で清藤城宏参事(緑化担当/農学博士)が教壇に立ち、講義と実習を行いました。

    講義の様子
    講義の様子

    SLSUは約1万人の学生が在籍する総合大学で、オイスカ・マニラ事務所のマリベス・レボトン事務所長の母校でもあります。今回の講義は、大学側から卒業生である彼女に、大学の演習林に対する助言や学生への講義ができる人材の派遣要請に応えたものです。
    講義の対象となった農学部森林学科の4年生20名は、林木育種遺伝の概要や遺伝的計測(遺伝獲得量、遺伝率など)、分子遺伝学の基礎について学んだほか、DNA模型づくりの実習やバナナからのDNA抽出の実験に目を輝かせながら集中して取り組む様子が見られました。また、「日本の林木育種」(森林総合研究所 林木育種センター提供)や「SATOYAMAイニシアティブ」(環境省提供)といった映像資料には「研究の実践や日本の自然観に感動した」との感想も聞かれました。

    受講した20名のうち男性はわずか5名。「女性のパワーを感じた」(清藤参事)
    受講した20名のうち男性はわずか5名。
    「女性のパワーを感じた」(清藤参事)

    オイスカが同国で取り組む各種緑化プロジェクトの調査や評価も手掛ける清藤参事は「フィリピンの植林現場では、郷土樹種を植えるべきと考えられがちだが、すべての場所でそれが正解とは限らない。今回はその点も強調して講義を行った」と話し、今後学生がふるさとの森づくりのために学びを活かしてくれたらと期待を寄せています。

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