2月26日、オイスカ・バゴ研修センターで、在フィリピン日本国大使館の青木龍太郎一等書記官、西ネグロス州のアルフレッド・G・マラニオン知事、養蚕組合代表者らの出席のもと、日本から送られた中古養蚕具と機織り機などの引き渡し式が行われました。輸送にあたっては、フィリピン・ネグロス島で行われている養蚕普及プロジェクトおよびシルク産業支援の一環として、外務省の日本NGO連携無償資金協力のリサイクル物資輸送支援を受けました。
蚕具類は長野県、群馬県、山梨県、茨城県の養蚕農家などから提供されたものです。近年、現地では新規養蚕農家の増大に伴い、蚕が繭になる際に用いられる回転蔟が必要となっています。現地の雑木を利用する農家も見られますが、低コストの反面、太繭や汚れ繭ができるリスクもあり、日本からの中古品の提供が求められていました。
回転蔟導入後、高品質の繭が生産されることにより、新たな絹織物製品の開発に注目が集まっています。また、技術者の養成についてもオイスカの人材育成に期待が寄せられています。