フィリピン・ルソン島中部にあるヌエバビスカヤ州の植林プロジェクトでは、トヨタ自動車㈱の助成を受け、固有種や果樹を中心とした植林に、地域住民のより積極的な参画を促す取り組みが進められています。
その一環として2月26・27日、プロジェクト地のロメオ・ベルドス村周辺に住む住民25名のエンパワーメントを目指し、ルソン島北部のカガヤン州ペナブランカで視察研修が行われました。プロジェクトマネジャーであるマリオ・ロペスは、「この視察研修を通じ、土壌条件を改善し植被を増やす上で有効な窒素固定能力のあるカカワテ(学名:Gliricidia sepium)の植栽法を学ぶことができた」と語りました。住民の参加を促す立場にある村の担当者も「植林や草刈り作業だけでなく、今回のような視察研修により、森林保全に対する意識をより向上させられる」と述べています。その言葉通り、本プロジェクトを通して住民がふるさとの貴重な森を長く守っていくことが期待されます。