東ティモール・リキシャ県にある、オイスカ・東ティモール地域開発研修センターでは、国内全土から集まった若者たちが、6ヵ月間の研修で、実践を通した有機農業研修のほか、規律訓練や独立後に公用語となったポルトガル語の研修を受けています。 研修修了後は農協や国際NGOへ就職するほか、何名かはさらに6ヵ月間の研修コースに参加し、スタッフのアシスタントとして後輩研修生への指導を行い、リーダーシップを身につけます。これらの研修を通じて、長年の戦乱で荒れ果てた国の復興・発展の礎となる人材の育成を目指しています。
また、東ティモールの北部では戦乱による国土の荒廃がひどく、禿山が続いており、かつては豊かだったマングローブ林も伐採が進み、漁獲量の減少などの深刻な被害が広がっています。そうした中、2008年度よりエムエムシー保険サービス㈱の支援を受け、「東ティモール・マングローブ植林プロジェクト」が実施されています。プロジェクトを進めるうえで、研修生OBと現地スタッフは、地域住民の理解と協力が得られるよう、地道な努力を続けています。
こうしたオイスカの活動に対して、10月23日、駐東ティモール日本大使より、表彰状が授与されました。