5月2日~3日にかけてミャンマーを襲ったサイクロンの被害に対し、オイスカは現地カウンターパートのMAS(ミャンマー農業公社=ミャンマー全土にネットワークを持つ農業普及振興を管轄する政府関係機関)との協議の結果、食糧支援を行うことを決定しました。
サイクロンの被害に伴い物価が高騰したことも影響し、被災地では現在、特に油や米などミャンマーの国民に欠かせない食糧の入手が困難になっています。そこで、オイスカではミャンマー農林業研修センターが地域住民と協力して食糧を確保し、ヤンゴン事務所は、調達した食糧を被災地へ配布するための調整を始めました。
同センターでは、これまでに油1,700kg 弱(ミャンマーではkg単位で油を取引します)を確保。米を籾から精米し、約10トンを調達して被災地への配送準備を進めています。被災地域に住むオイスカの研修生OBからは、その地域に10ヵ所ほどある避難キャンプでは、食料が十分に行き渡っていない状態であるとの情報も入っており、一刻も早く、食糧を被災地へ届けるべく努めます。
<その他、現地スタッフからの報告>
サイクロンの被害は特に、貧困層の住民の生活に打撃を与えています。暴風雨で、竹を使った簡素な作りの家は崩れ、水浸しになっています。被害の大きかったミャンマー南部は、間もなく雨期に入るため、早急な修理が求められています。しかし、竹資材を作る作業場の崩壊などにより資材が不足したことに加え、物価の高騰が影響し、家屋の修理に着手できていない住民も多くいる状況です。
また街でも、倒木や暴風雨により電柱などが倒れ、復旧作業が進められているとは言え、電気が完全に復旧するまでにはまだ時間がかかる見込みです。
★皆さまからご協力いただいた緊急募金は、8月31日をもって終了させていただきました。
温かいご支援、本当にありがとうございました。