2015年10月30日、「海岸林再生プロジェクト」ではマレーシア・サラワク大学の学生14名と教員1名による視察が行われました。これは、科学技術振興機構が進める「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」の一環となる招聘プログラムで、日本マレーシア協会が実施したものです。持続的社会構築へ向けた科学技術を学ぶことが目的で、主に都市環境インフラと防災科学に焦点を当てており、一行は当プロジェクトで海岸林の減災効果や地域にもたらす影響などについて説明を受けました。
学生の多くは、林学や植物生態学などを専攻しており、空中塩分濃度や防風柵の効果などに関する専門的な質問が飛び交いました。また「名取市海岸林再生の会」のメンバーら地域住民にも積極的に質問をする姿が見られ、プロジェクト担当の吉田俊通は、「海岸林再生に関する各種技術は人の思いが支えていることを理解してもらえた」と手応えを語りました。今後も国内外に向けたノウハウの提供や啓発活動を進めていきます。