愛知県名古屋市の名古屋国際会議場を中心に約3週間にわたって開催された、国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が、10月29日に閉幕しました。同会議では、生き物のつながりや遺伝資源など自然資源の公正な利益分配に関するさまざまな議論が行われ、オイスカも活動を紹介する屋外展示ブースや、研修生らが環境劇を演じるステージイベント、「富士山の森づくり」を紹介したフォーラム、公式サイドイベントなどでオイスカが取り組む「ふるさとづくり」をアピールしました。 これら各種イベントの中でも特筆すべきは、10月25日に開催された公式サイドイベントにおいて、オイスカと生物多様性条約事務局(以下、同事務局)が、今後10年間(2011~20年)の活動に関する基本協約を対等な立場で調印したことです。開発行為におけるecofriendly(環境に優しい、環境にできるだけ負荷をかけない開発)という共通認識のもと、同事務局が、約50年間におよぶオイスカの人材育成などの国際協力活動、特に「子供の森」計画をはじめとした環境啓発・緑化活動を非常に高く評価し、同様にオイスカも、同事務局や国連本部が進める生物多様性保全を考慮した環境教育、環境啓蒙活動などのCEPA活動(Communication, Education and Public Awareness:広報・教育・普及啓発)に賛同したことから、今回、調印に至りました。