2012年5月11日

内モンゴル阿拉善沙漠生態研究研修センター トヨタ財団の助成を受け砂漠で井戸掘りを実施

  • 海外ニュース
  • 井戸掘りとその周辺住民による植林を実施するこのプロジェクトには、多くの人たちの期待がかかる

    5月11日、砂漠化防止活動を展開する中国の内モンゴル阿拉善地区で実施した井戸掘りで、無事に水が噴出し、地域住民やオイスカ関係者は大きな喜びに包まれました。

    当地における砂漠化防止プロジェクトは本格的開始から5年が経過。緑化に関する研究成果が徐々に現れ、特にソウソウという灌木の植林と、それに寄生する肉じゅ蓉(漢方薬)の栽培は住民の生活改善の分野でも成果を収めています。今後もこれを拡大することが望まれていますが、水不足が障害となっており、今回掘られた井戸には大きな期待が寄せられています。(公財)トヨタ財団より助成を受け、「中国内モンゴル砂漠化地域におけるコミュニティ形成を通じたふるさと再生事業」の一環として行われたもので、住民らがグループ単位で井戸掘りと植林を行うことにより、効率的な緑化と生活改善、さらにコミュニティの強化を目的としています。

    乾燥したこの地域では、井戸を掘ってもすぐに枯れてしまう可能性があります。住民らがグループ単位で水量を管理しながら使っていくことで、長く有効に利用できることが望まれます。

    アーカイブ