2008年10月のオイスカ・インターナショナル国際理事会で、組織をあげて「世界天文年」に取り組むことが確認され、タイ総局代表を委員長とする世界天文年小委員会の発足が決議されました。国連には「宇宙平和利用委員会」が設置され69ヵ国が委員国となっていますが、この中にはオイスカ総局のある国が少なくありません。そのため、国際理事会の決議を受けて、オイスカと関係のある国々の政府代表部に「世界天文年」に対するオイスカの姿勢を紹介することになり、「世界天文年」の前夜となる12月15日から1週間、渡辺忠理事がニューヨークの国連本部に派遣されました。渡辺理事は、外務省の協力を得て日本政府国連代表部を介し、コロンビア、ブラジル、フィリピン、モンゴル、カナダなど10余国の政府代表部を訪問しました。
その時に持参した、オイスカの関連機関である(財)国際文化交友会の月光天文台が発行している09年版「太陽・月・星のこよみ」が、オイスカの理念を象徴するものとして各国の政府代表らから賞賛を受けました。「世界天文年」に対するオイスカの姿勢にも賛意が示され、それぞれ本国政府に報告することを約束してくれました。