実施日:2019年8月31日(土)
実施団体:全国交通運輸産業労働者共同生活協同組合(交運共済)
活動:シカ害対策ネット補修
今年で3回目の活動となった全国交通運輸産業労働者共済生活協同組合(以下、交運共済)さま。前日は雨が降り、他社の活動が中止になった経緯もあり心配されましたが、活動当日は、ちょうどよい気候の中、時折青空が見える中での作業となりました。
■開会式では、まず進行役の交運共済高野常務より「今回で3回目の取り組みとなる。天候もこのままいきそうだ。頑張りすぎて怪我をしないように」とお話がありました。続いて、山梨県富士・東部林務環境事務所より富士山の森づくりの概要また本活動の意義について説明をいただき、今朝までの雨で足元が悪いため怪我をしないようにと注意喚起がなされました。また、交運共済の松岡理事長より「汗をしっかりかいて、ボランティアをしましょう!」と参加者への呼びかけがあり、最後に「富士山の森づくり」推進協議会清藤会長からは森づくりがSDGsにもつながっていること、本日は楽しく作業をしてくださいとお話しがありました。
■まずは各班に分かれて指導員より作業説明を受けました。ネット補修作業は力がいる作業と手先を使う作業どちらもあります。慣れない作業にまごつく参加者に指導員からは、「針金を留める時は針金を曲げるとやりやすいです」と作業のコツを教えてもらい作業開始。
■今回のネット補修作業では、苗の周りに下草が茂っている場所が多かったため鎌で苗の周りをきれいに刈ってからネットを付け直す作業を行いました。前回除伐、下草刈り作業を行っていただいたため、リピーターの参加者は鎌の扱いに慣れていました。
■男女のペアは、男性が力のいる作業を中心に女性はそれをサポートまたは針金をネットに留める細かい作業を行っていました。力を合わせて、息のあったペアが何組もいました。同時に作業を進めることで、作業効率も上がり、コミュニケーションをとることにもつながります。
■植栽当初に設置したシカ害対策資材(白いもの)は生分解性の成分でできており、いずれは土に戻ります。今回補修するネットはその後に追加したものであり、当初の白いものは不要となるため、外してあげます。この白いものはすでに分解が進んでおり、簡単に手で裂いたりちぎったりすることができるため、参加者は楽しそうに作業していました。
■ネットの付け替え作業が終わると、不要となったたくさんのネットが。これらは残念ながら枯死してしまった苗にかぶせていたネットです。このネットはこのまま放置してしまうとゴミになってしまうため、回収していきます。留めていた針金を外してもらう作業を手伝っていただきました。地味ですがとても重要な作業です。
作業終了後の活動地の様子。
■閉会式では、公益財団法人オイスカ永石専務理事より「無事に終了することができました。森を育てる、守るのが重要というのが分かっていただけたかと思う。今日のような作業を行い、手をかけてこそ立派な森になるためこれからもご支援・ご協力をお願いします」との話がありました。交運共済高野常務からは「社会貢献活動としてこれからお活動を続けていきたい。天候もよく怪我もなく終了してよかった」と閉会の挨拶が述べられました。