2019年8月21日

「富士山の森づくり」2019年度活動レポート 本田技研工業株式会社

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  • 実施日:2019年5月18日(土)

    実施団体:本田技研工業株式会社

    活動:シカ害対策ネット補修

    今年で第2回目の活動となった本田技研工業株式会社さま。天候は曇りで時折霧も出てくる場面もありました。5月中旬ですが、吐く息は白く、肌寒い中での活動でした。昨年の台風被害で林内は多くの倒木がありました。安全確保のためにも事前に倒木処理をしていただいた場所にて活動を行いましたが林内はまだ荒れた状態でした。今回参加者の皆さんには、台風で倒れた苗木やシカ害対策ネット(以下ネット)の補修作業をやっていただきました。またお子さんには落ちている枝などを一カ所に集めるということもやっていただきました。ネットが倒れることによって苗も一緒に倒れ、ゆくゆくは苗が枯死してしまいます。またネットが外れるとシカに食べられるという結果にも繋がります。このようなことが起きないためにネットの補修は苗木の生長の上で大切な保育作業となります。力も手先も使う作業でしたが、参加者からは「この作業楽しい」という声もあり、有意義な活動となったようでした。

    開会式では、本田技研工業㈱総務部仁藤部長より「この活動は①広げる②長くのポイントでやっていきたい。①広げるでは、多くの人が参加できる活動であり、富士山の裾野のように活動を広げていってほしい。②長くでは、昭和の方を中心に頑張っていただき、平成の人も参加し、そして令和の方がこのあと参加していく。若い力を入れて長くやっていきたい」と活動に対しての意気込みを話されました。山梨県富士・東部林務環境事務所より「昨年の台風で多くの木が倒れているが、確実に生長しているのがわかり、大きくなっている。その変化も楽しんでいってほしい」とご挨拶いただきました。またオイスカ永石専務理事は、「富士山の活動は、企業、団体、地元の方など多くの人と一緒に行っている。それを感じながら本日の作業をやっていただけたらと思う」と述べました。

    ■指導員よりネット補修手順について説明いただきました。今までは支柱2本を使う作業でしたが、今回は3本の支柱でネットを支えることとなりました。風が受ける方向を考えてより頑丈にネット設置をしていただきました。「ネットと支柱で固定する作業は、針金を使って行いネットの網目から出すのには少し苦労しますが、慣れてくると素早くできるようになります」と説明いただきました。

    ■まずは倒れているネットを苗木から外す作業。堅い針金をネットから外し、古くなった竹支柱を抜いていきます。ネットの網目から出ている枝は、小さいものは枝を切り、大きなものなどはネットを切って外してあげます。枝を切ることに参加者からは、「なるべく残してあげたいよね。ネットを切って外せるのは出してあげたい」という声も聞こえてきました。

    ■こちらは、倒れてしまった苗を少しでも傾きを直そうとしている様子。ネットを巻いても倒れすぎていてはまた同じように倒れてしまうため、傾きを修正して、作業を行いました。

    ■針金を外した後は、木槌を使い、長い竹支柱を埋め込んでいきます。見た目以上に意外と力がいる作業。女性の参加者からは、「これは男性の仕事だ。力仕事があるなんて」という方もいました。大人が打ち込んでいる姿が格好良く見えた息子さん。お父さんの真似をして竹支柱を打ち込んでいる姿もありました。

    ■ネットと支柱を針金で固定する作業では、思うように針金をネットの間を通すことができず苦労している人が多く見られました。お子さんも率先して行っていました。

    ■支柱を固定した後は、支柱の向かい側で2本の支柱がクロスするように木槌で打ち込み、最後にネットと支柱を針金で固定したら完成。

    ■前回の第一回目にも参加していただいた官野さん夫妻。「楽勝な活動と思ったけど、今回は大変。自然を守らないといけないという想いから参加している。個人ではなかなかこうした活動には参加ができないので、会社でこういう場を設けていただいて感謝している。参加して勉強になることもある」と活動に対して積極的なコメントをいただきました。

    ■作業では、小さなお子さんも自分ができる作業を行ってくれていました。古い竹支柱を抜くのを手伝ったり、外した資材を一カ所に集めたり、カラマツが密集している場所ではノコギリを使用して除伐をするお子さんもいました。

    ■閉会式では、本田技研工業㈱社会活動推進室宮崎室長より「この活動を毎年継続してやっていくが、作業は毎年異なるので他の方にもお声掛けをして行っていきたい」という言葉をいただきました。

    第二回目となった本田技研工業㈱さまの活動では、自然相手の活動の厳しさを体感していただきながら保育していくことの大切さも感じていただけたようでした。

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