5月14〜20日、オイスカ・モンゴル総局のニンジン・ギリヤセド事務局長をはじめ、各種活動を推進するスタッフら4名が、中国・内モンゴルを訪問、同地で進む砂漠化防止のための植林や地域住民の生計向上支援などのプロジェクトを訪問、研修を行いました。
同総局では、2016年より植林とあわせ、希少種の芍薬の栽培や養蜂を通じた生計支援を行っており、そうした取り組みをより発展させるため、オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター(以下、センター)が長年にわたって進めてきた活動から学びを得たいと今回の研修が企画されました。
一行はセンターが中心となって取り組むニクジュヨウの栽培や養蜂、キノコ栽培などの現場を視察し、活動に参加する地域住民への聞き取りなども行いました。モンゴルにもあるというニクジュヨウの栽培のほか、ラクダのミルクをアイスクリームやチーズに加工し、商品化する試みなどに関心を示す姿が見られました。
現地で受け入れを担当したセンターの冨樫智所長は、「内モンゴルとモンゴルとは言葉が同じなので、より深い交流ができる。今回のような技術的な交流にとどまらず、合同キャンプなど、より広がりのある活動もできたら」と今後の連携にも期待を寄せています。
※砂漠に植えるソウソウという灌木に寄生し、漢方薬となるため、植林をしながら住民の生計向上を目指すことができる