1月14日〜23日、オイスカ・インターナショナルの渡邉忠副総裁と永石安明事務局長がインドを訪問し、2017年6月にインド政府とオイスカが取り交わした、ガンジス川流域浄化国家計画(以下、浄化計画)に関する協約書の内容についてフォーローアップを行いました。
水資源・河川開発・ガンジス川再生省では、U・P・シン事務次官および浄化計画事務局のラジブ・キショール局長と面会。オイスカは、長年の経験を活かした住民参加型の植林のほか、有機農業の実践やその普及、「子供の森」計画を含む環境教育、女性のエンパワーメント、衛生改善などの分野において浄化計画の一翼を担いたいと事前に申し入れており、その資金源として、世界銀行が有する日本特別基金の活用への協力についても打診していました。面会時には、インド政府財務省から世界銀行に対し、オイスカが浄化計画事務局の要請に基 づいて活動に取り組むことを容認する書状が提出されたことが、キショール局長から報告されました。これが足掛かりとなり、プロジェクトが大きく前進することが期待されます。また、協約締結の署名式に同席した平松賢司駐インド大使やJICAインドの坂本威午所長とも面会。活発な意見交換が行われ、オイスカの取り組みに対する積極的な支援が表明されました。
一行は今後の計画策定のために、浄化計画事務局の紹介を受けたデリー東150㎞に位置するサンバル地区並びにバラナシ市の重点地域2 ヵ所で各種視察を行いました。 流域住民の状況や河川の汚染の状況などを確認したほか、ムリドゥラ・ジャイスワルバラナシ市長やバラナシ・ヒンドゥー大学農学部のボラ教授に面会し、オイスカが参画する浄化計画への行政的な支援と農業技術(主に有機農業)分野への協力を要請しました。
今後、オイスカ・バラナシ支局などと連携を図り、資金調達のための活動を進めながら、具体的な計画の策定にも取り組んでいく予定です。