最強の雑草「葛」への対応
当プロジェクトを深くご理解いただいているリーダーに率いられた「住友化学労組」が
委員長以下全国各地から23名、朝8時過ぎから5時まで作業してくださいました。
終日、手加減なしの現場実務。(ただし、昼寝付き)
作業内容は、いつも通りの育苗場の除草、植栽地での根踏み、チップ寄せに加えて、
最強の雑草「葛(くず)」の刈り取りに着手。
繁茂はまだ部分的ですが、盛土工事完成から日もたたないのに、範囲は広くありませんが法面に生え始めました。放置すれば植栽した苗を覆ってしまいます。
タイ南部のマングローブ植林に長く関わってくださっている住友化学の皆さんですので、プロジェクトサイトでの、葛に似た太いつる草との戦いについても、少し説明しました。
私自身、100mを優に超えるつる草の刈り取りの厳しさ、使いにくく慣れない現地の大鎌、強烈に高い湿度の中で熱中症になりかけたことなど思い出しました。
今後は佐々木統括の言う「山芋理論」に基づき、
毎年7月と8月は集中的に、葛の刈り取りを行うことになるでしょう。
プロとボランティアの併用でも、相当な作業量になるかもしれません。
薬品で駆除することも検討しましたが、草が盛土法面の崩れを防いでいることも考えて、
薬品駆除は見合わせました。
今回は早目の着手ができました。やっぱり先手必勝です。
何より機動力のある体育会系メンバーが繁茂している場所にさっと分散し、
実質一時間で刈り取りは終了。鎌と剪定鋏で根元をきっちり攻めました。
≪「葛」 出典:ウィキペディア≫
つるを伸ばして広い範囲で根を下ろし、繁茂力が高い。
かつての農村では、田畑の周辺に育つクズのつるを作業用の材料に用いたため、
定期的に刈り取られていたが、刈り取りを行わない場合は短期間で低木林を覆い尽くすほど成長が早い。
伸び始めたばかりの樹木の枝に巻き付くと、それによって樹木の枝が曲がってしまうこともあるため、
人工林においては、若木の生長を妨げる有害植物と見なされている。
クズは根茎により増殖するため、地上部のつるを刈り取っても地下に根茎が残り、
すぐにつるが再生する。抜本的に除去する方法として、除草剤のイマザピルを使う手法がある。
薬剤を染みこませた楊枝状の製品であり、根株に打ち込むことにより効果を発揮する。