住友化学労働組合 本部執行委員の佐々木誠です。
今回(9月20・21日)は現場説明会と除草ボランティアの2日間にわたり大変お世話になりました。
前回は春先に播種と床替え作業のお手伝いに来たのですが、その時は山から吹き付ける冷たい風が身に堪えました。今回は晴天に恵まれ、お彼岸に入ったものの30℃を超える残暑厳しい2日間でした。
初日の現場説明会では防潮堤と盛り土工事の現場を見学させていただきました。長い海岸線に沿うように延々と続く真新しい防潮堤、その内陸側には茶色の広大な植林予定地。今回ご一緒に見学したある企業の方が「まさに百聞は一見にしかず。来て良かった。」と感想をおっしゃっていましたが、同感です。ブログの写真とはスケール感が全く違いました。
広い、広い、広い・・・
そのあと実際に植林予定地にも足を運びましたが、地面は育苗場のような砂地ではなく、
鍬が入りにくそうで「苗木の植林は床替え作業のようには進まなさそう。
このプロジェクトにはやっぱりマンパワーと時間が必要だな。」と感じました。
クロマツの苗木を順調に作っていくこと、広大な土地へ植える量を確保すること、
更には、苗木に害虫抵抗性が十分あるのか、海岸に植え替えてからもちゃんと育つのか・・・
乗り越えていかなければならない課題がたくさんあることは名取海岸林再生の会の皆さんや
OISCAの皆さん(特に佐々木統括)から伺っていましたが、
でも、あの風景を目の当たりにしても不思議と「先々結構しんどいぞ」よりも
「この景色もみんなの力で少しずつ松葉青々とした昔の姿に戻っていくんだな」と思ったのが率直なところです。
簡単な話ではない、ということは重々承知しているのですが。
OISCAさんと私たち住友化学労働組合とのお付き合いは「子供の森」計画への参加から始まりました。
現在は会社と協働で「子供の森」計画に加えて、
タイ国・ラノーン県で年2回植林活動と地域交流をさせていただいています。
物の豊かさも然ることながら心の豊かさが求められている時代のなかで、
心の拠りどころとなる活動として私たちは取り組んでいます。
マングローブを植える活動は副次的な効果も大きく、参加したメンバーは一回りも二回りも心豊かになって帰国してきています。
私は、この「海岸林再生プロジェクト」もタイでの植林活動と同様に「心に木を植える」活動になると感じています。
私自身、今回で2度目となる訪問でしたが、名取市海岸林再生の会の皆さんやOISCAの皆さん、建設業、機械部品や精密機器の製造業、販売や航空会社等、普段は接しない異業種の方々と談笑させていただき、改めて感じること・考えさせられることがたくさんありました。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。
住友化学労働組合は、住友化学㈱と労使協働で「海岸林再生プロジェクト」に引き続き参加していきます。
大きなことはできませんが、私たちができることを末永くお手伝いしていきます。
そして、このプロジェクトへの参加を通じ「海岸林再生、地域復興・生活復興」はもちろんですが、
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」思いを寄せられる
心豊かな仲間が必ず増えていくと思っています。