将来のマツの可能性
こんにちは、国際協力ボランティアの中川です。
先日、吉田さんからある課題を指示されました。
それは、、マツの落ち葉・枝などの事例を整理してほしい、というものでした。
なぜなら、現在すくすく育っている名取市のマツが成長し、たくさんの落ち葉が落ちた時、間伐材が発生した時、そのまま林内据置にしてしまうと土壌が富栄養化してしまうことが考えられるからです。そこで現在の利活用の現状を調べるという試みなのです!「一部地域ではバイオマス発電に利用されている。たばこ農家の苗床や、川の浄化に少量使われている。燃料としては早く燃え尽きてしまい、堆肥としても使いづらく、事業規模では成立していない」と聞きました。
調べてみると、、思っていた以上に事例だけはたくさんありました!!
昔は主に燃料として活用されていたそうですが、現在は燃料としてだけではなく、松野菜・松酒・松葉茶・サイダーといった食料・飲料品からシャンプー・薬といった日用品にまで本当に幅広く活用されているのです。他にも松脂(マツヤニ)の成分から、粘着剤、香料、滑り止め、紙の添加物にまで使用されています。
ちなみに、松野菜は和歌山県美浜町で作られているもので、マツの枯れ葉と籾殻が発酵されてできた、松堆肥から栽培されたトマト、キュウリ、イチゴなどのことを指しています。このように、一部地域ではマツは堆肥としても活用されているのですね。一方、松葉茶やサイダーは、マツを香料として使用されています。
驚いたことに、海外でもいろいろな国で使われているのです。例えば、韓国の松餅(ソンピョン)と言われる、マツの香りのついた蒸し餅は、お盆の時期に食べる風習のあるお菓子だそうです。他にも、フランスではマツヤニ入りのキャンディーが販売されています。フランスでは昔から、マツヤニには肺の浄化作用がある事が知られているそうです。
このように、マツは様々な面をもっており、マツの特徴を活かすことで有効活用の可能性はぐんと広がるように思いました。
そして、意外と(?)マツは私たちの生活に身近な存在なことがわかりました。
さっそく吉田さんに整理して報告しなくては笑!