ビッグチームとは ~全積水化学労組の皆さんから思ったこと~
2016年7月30日( カテゴリー: 現場レポート )
7月22日、全積水化学労働組合連合会42名と行動を共にしながら思いました。
2016年草との闘い前半戦、例年同様、数多の企業や労組、個人参加のボランティアの
皆さんが、同じ目標の同志として、リレーのように幾重にも連なり、
結果として、驚異的な仕事量を見事にこなすことができました。
今日は、我々が目指す「海岸林ビックチーム」について。
委員長、副委員長、中央執行委員は、それぞれリピーター。
まず、待ち合わせの空港で会ったとき、すでに余裕がある。
リーダーの、こういう落ち着きが大事なんですよね。
まず、事前に事務局の誰かが先発隊となり、ボランティアの日などへの実戦参加の機会を設けている。
その経験を組織内にシェアする。それでもわからないことがあればドンドン聞く。
必要があれば、オイスカ本部に行く、オイスカを呼んで仲間たちにシェアする。
現場に来て下さる企業には、そういうことを求め、みな意を汲んで下さいました。
他の海岸林支援企業にもドンドン聞く。
我々も支援者同士が横のつながりを持てるような組織のイメージを
明確にもって、何年も前から準備しました。
個人であっても法人であっても、支援者全体が連合体となるよう。
私にとって林業は、隣同士が助け合うイメージです。現場でもよく言います。
一人で頑張ろうとしないで、大変だったら周りの人に声をかけるようにと。
ボランティア全体を考えて助け合う意味で、大型バスを出してくださるのは、
毎月来てくださる三菱UFJニコスと、UAゼンセンさん。
「みんな自分で手を上げて来た人ですから」
積水チーム執行部は、口をそろえて話してくれました。
自主性を促すべく、手順を踏んで組織決定し、内部広報を周到に進めてきたのでしょう。
とくに委員長は、参加最初からその点を目標にしてきたようにも見えました。
これまでの4,000人を超えるボランティア対応で、とくに困ったことはありません。
なぜなら、呼びかける人、組織がしっかりしているから。
自分の言葉で、なぜ海岸林に取り組むのか語れる人がたくさんいるから。
どの企業も、最初からうまくはいきません。
参加者が集まらないのは、企業の社会貢献活動の大きな悩み。
それを乗り越えるのは、ビジョン。
何のための活動か、なぜそれに取り組むのか、リーダーたちの考え方次第。
積水チームのボランティア開始前、大熊委員長が私たちの活動に「共感した」と
話してくださいましたが、それは私も同じこと。
2年前、何度も委員長と意見を交わし「共感」しました。
委員長として全積水労組をどう率いたいか、なぜ海岸林に取り組むのか。
数多ある課題あるなかで、私たちの活動への参画を新たに加え、新たに支援することは、
彼らの組織のビジョンの一貫と感じ、本当に光栄に思いました。
海岸林再生という目標はただ一つですが、お互いに意義がある歩み方をしたいです。
そして、加わる一人一人が、我がこととして感じられるように。
3年に1回、5年に1回、10年に1回しか来れなくても、この海岸林の再生に、
確かに自分も加わったと思ってくださる人を増やしたい。
あらためて、各支援組織の多くの元担当、現担当者の方々にご尽力いただいていることに、心から御礼を申し上げます。
手前味噌かもしれませんが、本当にすごいビックチームができたと思います。