2023年6月15日

「富士山の森づくり」2023年度活動レポート 株式会社関電工

  • レポート
  • 国内ニュース
  • 実施日:2023年5月20日(土)

    実施団体:株式会社関電工 

    活動:シカ害対策ネット補修

    今年度最初の活動で活動地にあがる直前まで天気が心配されましたが、予定通り現場での作業を実施することができました。

    開会式では、山梨県代表として富士東部林務環境事務所 県有林課長よりこの活動は多様なセクターによる協働で実施されていることの説明の他、「毎年継続してボランティアで参加してくださる方や企業がいらっしゃることが何より心強い」との挨拶をいただき、作業地に向かいました。

    昨年に引き続き総務のメンバーの方々がご参加くださいました。

    バスで作業地に到着した際、雨あがりで足元の草木にもまだ水滴がついていたので、濡れないよう皆さんカッパのズボンをしっかり履いてきてくださいました。また足場も悪く、滑りやすくなっていたため、指導員の方から慎重に歩いて移動するように注意があり、慣れない斜面を皆さんゆっくり下り、作業地まで移動していました。

    作業地では、班ごとに指導者からの説明を受けて、活動がスタートしました。

    複数回参加されているリピータの方が多く、今回の初参加者は2名。皆さん慣れた様子で効率よく作業を進めてくださっているのが印象的でした。

    ■何度も活動に参加された経験者と初参加のお二人。初参加の方は富士山への訪問自体が初めてとのことでしたが、経験豊富な先輩と共に順調に作業をしていただいていました。「前に作業した箇所が結構倒れていて、やはり定期的にやらないといけないと感じた」、「ボランティアを10年継続したい」とのお話しが飛び交う中、先輩より「まだまだ若いのだから10年といわず30年続けられるよね」と嬉しいお話しもいただきました。

    ■「普段は事務仕事がメインですが、今日は身体を動かして、楽しんで活動をしています!これからも木が立派に育っていくように、しっかりネットをつけないと!」と気合十分な方や、「(同社がボランティアを開始して)2回目の活動から、4~5回参加している。今回も天候が心配だったが、これまで天気で中止になった事はなく、この活動はツイている」と活動との縁を感じていただいている方もいらっしゃいました。

    ■「植林した苗が枯れて倒れていたり、無くなっていたりするところも多いのですね」などの声も聞かれ、倒れている木について指導員さんに倒れた理由を質問されている方が多くおられました。また、ある程度育った木については「もうガードはなくても大丈夫なのでは?」との疑問がでていましたが、「シカが角をこすりつけたり、木の皮を食べてしまうので、シカ避けの目的がメインのネットです」と説明すると「なるほど」と納得していただいた様子でした。

    指導員の方へのたくさんの質問や感想がよせられる中順調に活動は進み、予定よりも早く作業を完了させることができました。その為、ネットの補修作業以外にも取り外したネットを林道上まで運んでいただき、指導員さんも「皆さん仕事が早く、助かった」とお話されているのが印象的でした。

    皆さん終始和気あいあいと楽しく作業をされているのが印象的で、少人数での実施でしたが、いろいろな所から笑い声が聞こえた活動でした。

    閉会式では、林業者の方々へ「林業について楽しく教えていただきありがとうございました」とのお礼の言葉とともに、「若い人にもこの活動で得たことを引き継いでいきたい。コロナも5類になったので来年は活動の在り方も検討していきたい」とのお言葉もいただきました。

    オイスカ山梨県支部会長代行の田中美津江より、「地味な作業と感じられたと思いますが、今回のように木を育てる育林作業が何より大切。一本でも多く、また多くの方に関わっていただくことがやがて100年の森づくりにつながる」とお伝えさせていただきました。

    遠方よりまた足元の悪い中、ボランティア活動に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

    作業後の記念写真、皆さん素敵な笑顔でした

    アーカイブ