2013年3月1日

オイスカ・フィリピン 住民参加型のモデル植林プロジェクトを目指して

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  • 「育った木々の間に郷土樹種を植えます」と説明する、現地責任者のマリオ・ロペス

    フィリピン・ヌエバビスカヤ州における〝生物多様性に配慮した環境植林プロジェクト〞が、トヨタ環境活動助成プログラムの助成対象に決定しました。同プロジェクトは、これまでヌエバビスカヤ州で実施してきた植林事業のサイトにおいて、生物多様性の豊かな森づくりを進めると同時に、地域住民の環境保全活動への参加を促すことを目的として、2013年から3年間実施する計画です。

    オイスカは1993年以来、同州アリタオ市の丘陵地帯に500haを超える植林を行ってきました。活動開始当初に植えられた木々はすでに大きく育ち、見事な森を形成しています。しかし、プロジェクトの周辺地域には、赤茶けた地表が露出した山が広がっており、植林の必要性は依然として高いままです。今後、植林された森を守りつつ、さらに新たな植林を推進するには、この地域の住民自身が、環境破壊を自分たちの問題と捉えて取り組むことが重要になります。そこで今回のプロジェクトでは、地域住民の意識向上と参加の促進に重点を置き、環境セミナーやスタディツアー、植林作業へのボランティア参加などを盛り込み、住民参加型の環境保全モデルプロジェクトとなることを目指します。

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