2013年3月1日

オイスカ・インドネシア 地域住民・政府の主体性を引き出しながらマングローブ植林プロジェクトを推進

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  • ダマック村のほとんどの養殖池は、周辺にマングローブが植えられ、環境保全型の養殖池へと変貌を遂げた

    インドネシアでは、11月から3月までの雨季が植林最適期となっており、2012年度もこの時期に7つのサイトで合計約180haの植林が実施されました。

    1990年から始まったジャワ島沿岸でのマングローブ植林プロジェクトは、年々植林面積が広がり本年3月末時点で約2500haに達しまし
    た。植林を成功に導いている要因に、新たに植林に挑戦する村の住民を対象に視察ツアーを実施していることが挙げられます。彼らは既存の植林サイトを実際に見て、その地域での取り組みや工夫、失敗事例などを学びます。視察ツアーの実施により、横のつながりの中で学びが可能となり、双方の村の住民たちに主体的にプロジェクトに関わろうとする意識が育まれているといえます。

    新サイトの住民の学びの場となっているダマック村は2004年から植林を始め、今では全国の大学や観光局、そしてNGOから視察を受け入れるまでになりました。 村人の中には、プロジェクトでの植林にとどまらず、自ら種子を採取し、苗を育てて自分たちの家屋や養殖池周辺に植えたり、余剰苗の販売をして収益を得たりと、積極的に行動する人たちも出てきています。かつてのダマック村は水没の危機に瀕し、ほかの村への移住者も出るほど深刻な状態でしたが、地域全体がマングローブの重要性を認識し、自分たちのふるさとの再生を真剣に考える姿が見られるようになってきました。

    さらには、オイスカの活動に触発され、地元政府でも小規模ながら植林を始めるとともに、沿岸漁業局により監視タワーも建設されました。そのおかげで、植林地への村外からの違法侵入やマングローブを破壊するような漁業行為を監視できると、住民たちの意欲はますます高まっています。

    ※本プロジェクトには、これまでに東京海上日動火災保険(株)、コニカミノルタ労働組合、ADKにご支援いただいています

    2004~05年の植林サイトの視察ルート。今では野鳥が飛び交う環境保全区域となっている

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