2022年1月5日

コロナ禍での 「森のつみ木広場」オンラインによる新しいプログラムに挑戦! 電力総連による子どもたちへの 「つみ木」 寄贈

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  • 参加者からは「子どもと一緒に参加できて楽しかった」「コロナ禍のお家時間で過ごせる遊びとして有意義なものだった」「つみ木が何からできているか、何のために間伐しているかを子どもに考えてもらうきっかけになった」といった感想が寄せられた

    オイスカが全国で行っている活動の一つに「森のつみ木広場」(以下、「広場」)があります。新型コロナウイルス感染拡大前は、全国の支部や推進協議会により、例年100回以上開催していましたが、昨年度から実施が困難な状況が続いていました。

     そうした中、東京都内のある労働組合から「コロナ禍で在宅勤務が続く中、これまで行っていた組合員の交流会ができず、オンラインでできることがないか」との問い合わせを受けました。そこで、親子で参加する交流会としての「広場」を提案。調整の末、2021年8月に11家族の参加を得て、初となるオンラインによる「広場」が開催されました。

     通常は大量のつみ木で自由に作品をつくる「広場」ですが、今回は画面越しに親子で遊べる方法を考え、事前に組合から参加希望者の家庭に、つみ木50個セットを送付。当日は、パソコンやスマートフォンなどのカメラの前で、親子でふれあいながらつみ木に親しむ1時間のプログラムを実施しました。インストラクターの説明を集中して聞く子どもたちの姿や、親子で和気あいあいと楽しむ様子を画面越しに確認し合いながら交流する機会となりました。

     初の試みを終えた労働組合の担当者の方からは、「オンラインで開催することにより、全国からも参加できるため、組合員同士の交流が広がる機会となった。今後も開催していきたい」との感想が届いています。

    寄贈先の子どもたちとつみ木で遊ぶ組合員

     また、1995年よりフィリピンの「子供の森」計画や植林プロジェクトなどを支援している全国電力関連産業労働組合総連合(以下、電力総連)が、国産材ヒノキを活用したオイスカの「森のつみ木」を全国18ヵ所の保育施設や幼稚園などに寄贈しました。これは、40周年を迎えた電力総連が「新たな時代への挑戦 つなげようみんなの力で…」をテーマに展開する記念行事の中で、次世代を担う子どもたちに、豊かな自然を引き継いでいきたいとの思いで実現したものです。寄贈前には、全国の青年委員会のメンバーを対象にしたオンライン講座を実施し、国産材の活用の意義に対する理解を深めた上で、つみ木を手作業で磨く活動も行いました。

     電力総連の担当者からは、「コロナ禍にもかかわらず、つみ木の製作から寄贈先との調整などに協力をいただき、感謝している。労働組合の社会的責任と地域社会への貢献の観点から、今後もさまざまな地域でボランティア活動に継続的かつ積極的に取り組んでいきたい」とのメッセージが寄せられました。

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