静岡県支部 活動報告会・懇親会

2018年11月1日( カテゴリー: 本部発 )

オイスカ静岡県支部の中西佑輔です。
2014年前後、海岸林担当として宮城中央森林組合の皆さんと思い切り植えたこともあります。
10月25日(木) ホテルアソシア静岡にて、海岸林再生プロジェクト活動報告会・懇親会を開催しました。
当日はお忙しい中、落合会長・後藤副会長をはじめ約30名の方々にご参加いただきました。
東京からはアドバイザーの小林省太様、吉田部長の二人に来ていただき
プロジェクトの現状やこれからの展望について、わかりやすくお話をしていただきました。
参加者の皆さんも熱心に耳を傾けて、報告を聞いていただいている姿を見て、震災復興に対する
関心の高さを改めて感じました。
その熱気は会場にいる全員が共有したようで、皆さん口々に「百聞は一見に如かず」、
以前に訪問したことがある方も、初めての方も来年には全員で現場を見に行こう!と
来年の事業計画がすでに決まるほどの勢いがあり、懇親会までその熱気が途切れることなく、
盛会の内に終わることができました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
※当日、寄付と募金で1万8000円のプロジェクト支援金が集まりました。
ご支援いただいた皆様ありがとうございました。
小林省太様によるプロジェクトの報告

小林省太様によるプロジェクトの報告


懇親会での一コマ

懇親会での一コマ

岩手大学学祭当日

2018年10月31日( カテゴリー: お助け隊員の声 )

こんにちは、損保ジャパンインターン生の大和田です。昨日の続きを。
いよいよ学祭1日目。
この日から自主企画は東北大学の学生が1人手伝いに来てくれたので、2人で対応していました。
27日は残念ながら雨が降っていたため、人がなかなか来ませんでした。
展示の方を見に来てくださった方は約10人。
やはり岩手県なので、陸前高田市の高田松原や奇跡の一本松の話、下北半島の方にある防風林などについて知っているという方が多かったです!
友人やゼミ・サークルの先輩、先生などが見に来てくださっていました。
自主企画の方はワークショップが好評で、アクセサリー作りにハマる方が多く、先輩から「楽しかったから宣伝しておくよー」と言っていただきました!

ワークショップ

ワークショップ


ワークショップ参加者の作品①

ワークショップ参加者の作品①


ワークショップ参加者の作品②

ワークショップ参加者の作品②


学祭2日目。
28日は晴れていたこともあって、1日目と比べるとたくさん人が来てくれました。
約30人の方が展示を見てくださって、家族連れや高校生も何組か来ていました。
ワークショップが大盛況だったため、子どもを待つ親御さんに活動内容の紹介をしたりしていました!
 説明の様子

説明の様子


宮城県出身の方や名取市の近くで働いていた方などもいらっしゃいました。
被災地の様子に詳しいか方や、親戚が被災したため震災後すぐに被災地に向かったところ、通ることもできず何も無くなっていて驚いたという方もいらっしゃいました。
私は家が流されて避難所で生活していたのですが、震災当時は移動手段も無く、テレビも見ることが出来なかったため、身の回りのことしか知らなかったので、展示を見に来てくださった方々の話を聞いて勉強になりました!
学祭での企画を通して、やはり地域差が出るなと感じました。
普段は、地元の方やリピーターの方が多いので名取市や海岸林について説明しなくても分かっている人が多いのですが、岩手県民に説明するときは、名取市がどこにあるか、なぜ海岸林が必要なのか、といったことから説明しなければいけなかったので大変でした。
そして、名取市内の話だけではなく、陸前高田市の高田松原や下北半島の防風林、秋田の砂防林などに詳しい方も多く、色々なことを知ることができました。
また、1人で企画して、準備して、対応して……というのは、思っていたよりもかなり大変でしたが、なんとかやり遂げることができました。
1人でといっても、パネルや写真などを送っていただくなどサポートをしていただいたので、なんとか成功させられたと思います。ありがとうございました!
そして、展示を見に来ていただいた方もありがとうございました!

岩手大学学祭準備

2018年10月30日( カテゴリー: お助け隊員の声 )

こんにちは、損保ジャパンインターン生の大和田です。
10月27日・28日は私の通う岩手大学の学祭でした。
私は、教室を1つ借りてオイスカ名取事務所の活動内容の展示を行いました。
パネルを14枚、全景写真を4枚展示し、いらっしゃった方にパンフレットを配ったり活動内容の説明をしたりしました。
さらに、インターンシップに参加している東北の大学生たちで海洋資源を使った小物作り&販売を自主的に行なっているので、そちらの方も同じ教室内で行いました。
こちらは手作りの小物やアクセサリーを販売したりワークショップを開いたりしました。
26日は教室準備をしていました。
机を並べてパネルを並べて……。説明の紙を書いて下に並べて……。
1人で準備していたので予想していたよりも時間がかかってしまいました。
特に時間がかかったのはホワイトボードの絵と文字でした。
かわいい絵が思いつかなかったので、長谷川等伯の『松林図屏風』の模写です(笑)

教室before

教室before


教室after①

教室after①


教室after②

教室after②


自主企画の方はワークショップで使うパーツなどの買い出しに行っていました。
アクセサリー作りに必要なビーズやラメなどを少しずつ買っていったところ、40点になってしまったので、レジの方に申し訳なかったです……。
自主企画

自主企画


当日の様子は次のブログで…。

仙台空港東の「残存林」と呼んでいる約2haが2019年植栽地です。
9月から10月にかけて、植栽前の準備「地拵え」(じごしらえ)を行いました。

2019年植栽地全景。マツの下、南北に長い2ha

2019年植栽地全景。マツの下、南北に長い2ha


自然砂丘とも、100年以上昔の北釜集落の人達が村を守るために人力で作ったとも思える、
最高6mにもなる砂丘上に、樹齢約120年と思われる津波に耐えたクロマツが、
南北を分ける市道を挟んで約200本残っています。
2011年5月、林野庁「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」で
委員も視察した、人工盛土造成による復旧のモデルとなった場所です。
将来、5,000本/ha植えたものを、最終成立本数800~1,000本/haまで
数十年かけてコツコツ本数調整伐を繰り返します。指針次第ではもっと減らすかもしれません。
ここの残存クロマツは100本/ha。全く本数が足りません。
つまり、植えねばなりませんが、残存があるので3,000本/ha、
来年は2haに6,000本の植付。一日か二日で終わります。
地拵え施工前。篠竹・矢竹などがビッシリ

地拵え施工前。篠竹・矢竹などがビッシリ


ここの問題は、震災後に高密度に生えた「篠竹・矢竹」。
その根を植える前に出来るだけ断ち切るために、1シーズン前に手を打ちます。
今回は爪の付いた重機で引きちぎり、処理した竹をきれいに「筋置き地拵え」しました。
地拵えは等高線状に横に筋置きかと予想していましたが、重機の作業のしやすさから縦に。
施工中。まず篠竹を刈ります

施工中。まず篠竹を刈ります


施工中。枯損マツを倒して、集積・林外搬出

施工中。枯損マツを倒して、集積・林外搬出


植えた後は、竹との闘い。
たった2haですが、きっとまたビッシリ出てくるでしょう。
プロの2回刈り×最低3年は確実。加えてボランティアで執拗に刈り込む必要があります。
ちなみにここは「海砂」。滞水・過湿の心配はナシ。
クロマツの根は刺さりやすく、きっと生長は早いでしょう。
施工後。1.4m間隔で植栽可能な状況に

施工後。1.4m間隔で植栽可能な状況に


震災前後から実生で育った松・広葉樹は活かす

震災前後から実生で育った松・広葉樹は活かす

再生の会のいま

2018年10月25日( カテゴリー: 現場レポート )

私はすぐ植栽地や外回りに行ってしまうので、再生の会と日中行動を共にすることは稀。
お互い忙しいですが、朝一緒にお茶を飲んだり、昼を一緒に食べたり、道端で会ったりと、
大体の様子は把握しています。
9月下旬から10月上旬の再生の会は、連日10人弱出勤。
いつもの除草・散水・消毒のほか、2年生コンテナ苗の「根降ろし」(空中断根終了)、
台風で破れた防風ネット修繕、岩沼市内公共工事への苗出荷10,000本の準備、
そして、来月の県の苗木生産量調査の準備など。
これに加え、名取市60周年特別褒賞「つながりナトリ市民賞」の受賞もありました。
また、来週は名取市から復興に関する感謝の盾をいただくことになりました。

根降ろし作業(2年生苗の3ヵ月の空中断根終了)

根降ろし作業(2年生苗の3ヵ月の空中断根終了)


市民賞を受賞しました

市民賞を受賞しました


いま育苗場には、2019年出荷用苗は38,000本弱、2020年用苗は約45,000本あります。
あと、名取市海岸林で使うのは来年6,000本、再来年30,000本。
北釜地区、2019年は残存林約2ha、2020年は旧宅地・乗馬場など追加造成地約6haの植付です。
残りは、公共工事や各方面で使います。
12月~2月は、我々も再生の会もゆっくりできるのではないかと。
現場の動きは、例年通り少ないと思います。
来年植える苗。菌根菌もしっかり付いています

来年植える苗。菌根菌もしっかり付いています


櫻井副会長に楽天vs日ハム戦連れて行ってもらいました

櫻井副会長に楽天vs日ハム戦連れて行ってもらいました

11月17日(土)ボランティアの日では、ゴミ拾いも行います。
モニタリングもやらねばならないし、忙しい日になります。
参加者が少なく、ぜひ半日でもご協力ください。
10月17日に名取市役所クリーン対策課、農林水産課と打ち合わせ、
回収袋をいただいた後、一人で現場を下見。
閖上の堤防から海を見に来る人、釣り客などが車を止める防潮堤沿いと、
仙台空港東の北釜防潮堤ゲート周辺・残存林内にゴミは集中。
北釜は、盛土工事をやっているので、工事業者が回収した模様で少ないですが。
・燃えるゴミ(弁当容器などプラスチック類・ペットボトルなど)、
・燃えないゴミ(金属製品・缶・ビン・ガラス・瀬戸物・有害ごみに分別)
・袋に入らない粗大ごみ
・不法投棄(閖上に大きな発泡スチロールの筒が大量投棄)

可燃ごみ。このようにまとめます

可燃ごみ。このようにまとめます


不燃ごみ。ゴミの種類ごとに分別します

不燃ごみ。ゴミの種類ごとに分別します


ボランティアの皆さんには、土嚢袋の中に拾ったモノを入れていただき、
1ヵ所に集め、分別しながらゴミ袋に入れてもらおう。
袋に入れ終わったら、まとめて目立たない場所に隠します。
そのゴミ袋を置いた周辺に捨てる人が多いのだとか。
不燃・可燃の袋の数などを、月曜日に市役所に報告し、回収に来てもらう。
という流れです。
北釜残存林南側にて

北釜残存林南側にて


北釜残存林北側にて

北釜残存林北側にて

次回11月17日ボランティアの日、モニタリング調査などしながら、通りがかった組の人に
お願いしたいことです。今回は微害にも入りません。ごく一部、気付くと思います。
主に防潮堤に一番近い最前列の防風垣のごく一部、20基ほどが、風で押されていたり、ひっくり返ったり。
具体的な場所は、①飛行機誘導灯のすぐ南(2015年植栽地北東端)、②2014年植栽地北東端から500m南。
この他、溝切りの際、ずらしたままになっている箇所。③2016年植栽地北西端、サイクリング道西側すぐ下。

ひっくり返りました

ひっくり返りました


引きずった跡がついています

引きずられた跡がついています


また、静砂垣が倒れてしまった箇所。④防潮堤沿い北釜ゲートから500m北。2018年植栽地2ヵ所。
マツが倒れてしまった箇所。⑤2014年植栽地北端中央から100m南。1本だけ養生した杭が抜けました。
④⑤は「掛矢(かけや)」で打たねばなりません。
風害を受けやすい場所はだいたい決まっています。
リピーターの方には、そういうことも共有したいし、さしたる量ではないので
我々で直さないで取っておきました。
来春樹液が動き出す前に根踏みします

来春樹液が動き出す前に根踏みします

徳島からの応援メッセージ

2018年10月22日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは 海岸林担当の鈴木です。
プロジェクトが全国のみなさんにご理解いただき、ご支援いただけるのも全国にあるオイスカ支部の協力が大きいのだと思っています。九州、四国、北海道などの遠方から現場のボランティアに来てくださるのもオイスカ支部が繋げてくれているご縁なのだろうとありがたく思います。
四国支部では、8月1日~31日まで高松市瓦町市民活動センターで100枚以上のパネルを一堂に展示、10月3日~8日までヨンデンプラザ徳島でもパネル展を開催してくださいました。会場の確保から展示、広報に至るまで、東京の事務所スタッフでは到底手がまわらないところでプロジェクトの啓発活動をしてくださっていることに感謝です。
オイスカの内部組織に対してこのブログでお礼を言うのも・・・??という気もするのですが、オイスカ支部に属する支援組織であるオイスカの活動を推進する推進協議会の活動は、ご自身のお仕事の傍ら、ボランティアで取り組んでくださっています。本当にありがたく感謝しています(*^-^*)
10月3日~8日に開催したパネル展にご来場くださった方から、プロジェクトへの応援メッセージをいただきました。
改めて写真の持つ力を感じます。

(クリックすると拡大します)

(クリックすると拡大します)


こうしてパネル展を開催することで、プロジェクトの活動のみではなく、ほとんど報道されなくなってしまった東日本大震災のことを記憶の片隅から手繰り寄せるきっかけとなればと思います。
12月にかけて、四国でパネル展を予定しています。
詳細が決まりましたらインフォメーションでお知らせします!

10月12日、UAゼンセン大阪府支部の定期大会での寄付金贈呈式に向かう車窓から、
9月30日から10月1日未明の、「風台風」と呼ばれている台風24号(チャーミー)の「塩風害」の様を見た。
通常「塩害地域」とは、太平洋側は海岸から2㎞以内、日本海側は7㎞以内。
雨が少ない風台風の特徴と、その進路の右側は被害が大きいことを痛感した。
車窓からは、神奈川から静岡、豊橋にかけて、山までの竹が枯れ、真っ赤になった杉もある。
充実した海岸防災林を育てるのは、こういう被害を軽減するためと思いたい。
去年10月24日の台風に続き2年連続だが、全国的な「塩風害」は稀とのこと。
後学のために、ネット上の報道を箇条書きしてみた。
・強風で巻き上げられた海水が内陸に及び、塩分を洗い流す雨が降らなかったため。
・電線と電柱の間には、磁器などでつくられた絶縁体の碍子が設置されていて、電気を通す塩分が付着すると、
電線から電柱に電気が流れる漏電が発生し、感電を防ぐために停電する仕組みになっている。火花が出ることもある
・東京・神奈川・千葉・茨城・静岡で電気設備への塩分付着が確認された(読売新聞)
・沖縄から東北で記録的な暴風(日本気象協会)
・沖縄や九州南部をはじめ、夜間は東海で119万戸、関東で50万戸前後の家屋で停電(ウェザーニュース)
・台風24号の4日後の10月5日、京成電鉄では電線からの出火が相次ぎ全線運転見合わせ
JR外房線など8路線や、東武野田線も遅れや運休が出た。(読売新聞)
・10月6日~9日にかけて、静岡県内で電線からの火花発生が300件以上。うち浜松で150件(産経新聞)
・10月7日以降、秋田県内の発火発煙160件(読売新聞)

出典:ウェザーニュース

出典:ウェザーニュース


出典:ウェザーニュース

出典:ウェザーニュース


・千葉県の農業被害は約17億円。最大瞬間風速が42mを観測した銚子市・旭市で大根4億6,000万円、
キャベツ4億5,000万円の被害(日本農業新聞)
・千葉の海岸から内陸12㎞のナシ園でも影響あり。キャベツや大根は2倍~2.5倍に跳ね上がる(FNN)
・「キャベツ・ブロッコリーは2・3月まで影響が続く。施設栽培の大葉も被災した(JAあいち)
・キャベツや大根などの露地野菜が年末年始に品薄となる恐れ。露地野菜の塩害は2年連続。
2年連続の不作で輸入物が定着しかねない。銚子市では内陸5㎞までの圃場に被害が出た(日本農業新聞)
・「全国で何らかの塩害被害があった」(ウェザーニュース)
一方、関西では、その前の台風21号などの「風害」がひどい。
京都の「根返り」の報道は聞いていた。車窓からも片鱗が見えた。
大阪環状線で一周しても、歩いてみても、家々の屋根にビニールシートが掛けられ、
街の木々は「根返り」し、伐倒処理したものが目立つ。硬い地盤を根が伸びることを考慮せず、
穴を掻き起こしせず、そのまま植えた人が悪いとも思えた。
・京都市内では「根返り」と呼ばれる倒木が起きた面積が少なくとも甲子園球場40個分以上(NHK)
・南港倍の産地の和歌山県みなべ市、町内梅畑の4分の1、約500haの梅の葉が通常より2ヵ月早く
落ち始めた。5㎞内陸の山間部まで被害。影響は予想できない。(NHK)

10月なのに……

2018年10月17日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

ちょっと古い話ですが……。
10月6日のボランティアの日、
クローバーが青々していたことに驚きました。
DSC_5207
足元はこんな感じ。
長靴が埋もれてつま先が見えません。
DSC_5208

8月は、雨が少なくてこんな状態だったんです!
P1180525
近づいてみるとこんな感じ。
P1180526
10月なのに、雑草たちに真夏のような勢いを感じました。
ツルマメも元気。
もう枯れ始めてもいい頃なのに……。
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ボランティアの皆さんにご協力いただき、
今年最後のツルマメ抜き取り作業を行いました。
DSC_5210DSC_5213
この時期にこんなにもツルマメと闘うことになるとは思いませんでした。
すべて取り切ることはできませんでしたが、
冬の間はボランティアさんたちの活動はおやすみ。
クロマツには自分の力で頑張ってもらうしかありません。

統括が言う2つの“カンプウ”の季節です。
乾燥した風と冷たい風。
乾風と寒風。

春にボランティアの皆さんが現場に戻って来た時
クロマツたちが無事に冬を乗り切った元気な姿を見せてくれますように。

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