ブログをさぼった2ヵ月 ~調査編~
2ヵ月以上ブログをお休みしてしまいました。ごめんなさい。
吉田は12月8日~18日、タイ最北部やアンダマン海に面した南部などへの、
10年ぶりの海外出張が入り、1月末まで日常の90%以上、海外案件に明け暮れていました。
それらはオイスカ本部ブログにぼちぼち投稿します。
ということで、この2ヵ月を振り返って名取の報告をします。
まずは、調査編。
11月9日、森林総合研究所東北支所による名取市海岸林の植栽基盤盛土の土壌調査。
特長ある7ヵ所を調査地と定めた作業の大詰め。
6月は「土壌管入計」という機材を使い、地下の硬度を計測。
11月は深さ1m以上の手掘り穴を掘削し、土壌を採取。総合的な分析へ。
我々は12月・1月に、その穴を活かして根の様子を確認。仙台森林管理署や宮城県庁の皆さんにも見ていただきました。この土壌調査結果と、オイスカが5年続けてきた生長モニタリング調査結果(ただいま分析中。3月中旬に完了予定。海岸林HPで公開)と合わせ、3月20日の第130回日本森林学会大会(新潟市)の、森林総研によるシンポジウムで報告します。将来、全国各地で人工盛土による海岸林造成を行う場合の知見とするために。
私は再度1月29日~名取入り。30・31日に調査で掘削した7ヵ所の穴を活かし、根がどこまで伸びているか、清藤先生・佐々木統括・森林組合の佐々木君・オイスカ浅野さんたちと、松を掘り取って記録しました。
3月に始まるボランティア受け入れの打合せも佐々木統括と始めました。溝切りの最優先個所や、根踏み必要個所の絞り込みも始めました。盛土保護用ネットが破れた個所もきれいにしようと思います。留め具の釘が危ないので、ボランティアで釘の引き抜きを受け持つことになりました。
第一三共さんの社内報に掲載していただきました!
広報室の林です。
こちら、第一三共グループの社内報。
「海岸林再生プロジェクト」の取り組みをご掲載いただきました!
第一三共さんは、20年以上、特別法人会員として
オイスカを支えてくださっている企業さんです。
プロジェクトにも2012年度からご支援いただき、現場にも社員さんが
ボランティアに来てくださっています。
皆さん、大変な作業でもいつも楽しそうに取り組んでくださっています。
こちらの広報誌の取材に来られた担当の方も、取材の傍ら作業に加わり、
汗を流していたのも印象に残っています。
ボランティアに参加した社員さんの声も掲載されています。
ぜひご一読ください!
今年も第一三共の皆さんの現場での活躍、期待しています!
今年も……!!!!!!
宮城つながる森業交流祭ご報告
広報室の林です。
遅くなってしまいましたが、11月19日に開催された宮城つながる森業(もりりょう)交流祭
に行ってきましたので、内容等ご報告いたします。
行事は今年の4月に「みやぎ森と緑の県民条例」が施行されたことを記念して
県が中心となって行われたもの。
1部の講演会、2部のシンポジウムのほか、ポスターセッションで構成され、
オイスカは吉田がシンポジウムのパネリストとして登壇したほか、
ポスターセッションにも参加しました。
驚いたのは、会場いっぱいに人が集まっていたこと。
400人ほどが参加したようで、とてもにぎわっていました。
“交流祭”と“祭”の字があるのも納得。
講演やシンポジウムに登壇した県内を中心に活動する各種団体の皆さんのお話を聞いて
宮城ならではの森林の再生、林業の活性化の形があるのだなぁと感じました。
オイスカでは、企業との協働で国内の森づくりを進めており、都内を拠点にする企業さんの
多くはフィールドを山梨県や埼玉県などの近隣県に求めて活動しています。
例えば山梨県のある自治体で活動する企業は、そこの森が東京や神奈川の水源林になっている
ことから、その保全活動に社員を参画させるような取り組みをしており、自治体をまたいで
“森と都市”とをどうつなげるかということが大きなテーマになっている側面があります。
しかし、宮城では仙台という大消費圏を抱え、県内に“森と都市”が共存しているという違いが
あることを感じました。
そしてもう一つは震災復興と切り離せないということ。
震災による木材の需要、新たな林業の形の模索といった点もそうですが、
吉田がパネリストとして参加した意義もそこにあったと思います。
プロジェクトは、ただ単に津波で失われた海岸林を元通りにするという
ものではないことは、支援者者ボランティア参加者の多くの方に
ご理解いただいているのではないかと思います。このプロジェクトは、
活動の中で行われるさまざまなレベルの人材育成、それを通じた“林業”の復活を
実現できるものだということが、今回の吉田の話から会場にも伝わったように思います。
一番のポイントはきちんとした“技術”に支えられたものでなくてはならないということ。
誤解を恐れずにいうと、“自然”“森”といった多くの人が親しみを持ち、
参画しやすい分野のものは素人が間違った知識や感情で発言・行動をすることも多いように思います。
“プロ”の高い技術が支える現場に来るボランティアに求めるのは、
“お遊び”でない覚悟と真剣に学ぶ姿勢であることを訴えました。
(写真のスライドには「ボランティアを“戦力”と考え、お客さん扱いしない。
そのために説明を尽くす」ということが書かれています)
そしてプロのレベルでの技術移転、人材育成も進んでいることも大きなポイントです。
佐々木統括は月刊「OISCA」11月号に掲載した座談会でも触れていましたが、
プロジェクトの植栽を前に行った森林組合の技術者50人を対象にした研修会で
「植林をしたことがある人」に手をあげさせたところ、3人しかいなかったそうです。
日本の森林の現状から考えると全国で同じような状況でしょう。それが、震災後の
海岸林の大規模再生の現場では毎日何百本と植える人材が必要となるのです。
統括からは“思いがけない技術伝承の場となった”との言葉を聞いたこともありました。
森林組合の若者たちも「こんなに植えられる現場はここだけだから」と、
たいへんな作業を、研鑽の場と捉えているようです。
だからこそプロとそれを支えるボランティアの役割をはっきりさせ、
お互いがその力を思う存分発揮できるよう、自己研鑽にも努めることができるのだと思います。
植えたい気持ちはあるけど、植えられないと分かっているボランティアにきて、
暑い中一所懸命にクロマツのお世話を
……とりとめのない話になりましたが、森って本当に奥が深い。
“多面的機能”などという言葉では表現しきれない力を持っています。
まだまだ勉強することだらけ。
支援企業・団体情報交換会を行いました!
11月28日、プロジェクトをご支援くださっている企業・団体の
ご担当者の皆さまにお集まりいただき、情報交換会を行いました。
今年も会場はUAゼンセンさんのご厚意で立派な会議室をお借りしました。
毎年ありがとうございます!
例年この時期に来年度の事業計画やボランティアの受け入れ計画をお伝えするほか、
今年のボランティア活動などを振り返り、それぞれの取り組みなどをご紹介いただき
情報交換をしてもらっています(もちろん懇親会も盛り上がります!)
今年は林野庁の企画課から講師をお招きし、プロジェクトについても
触れていただいている「林業白書」についてご解説いただきました。
企業・団体の皆さんの「海岸林再生プロジェクト」への支援のほか
社会貢献として取り組む森づくりなどへの意義づけの参考になればと
日本の森林施策について分かりやすく説明してくださいました。
吉田からプロジェクトの進捗や来年度の計画について説明をした後、
各企業さんからどのように支援をしているか、どのようにボランティアを企画しているか等
お話がありました。そして皆さん2020年度以降のプロジェクトの動きが気になっている様子。
おもしろかったのは、今年100周年を迎えたホーチキさんのお話。
周年記念としてプロジェクト支援を始め、ボランティアにも参加。
そして学研の人気シリーズでもある「まんがでよくわかるシリーズ145」として
『火災報知器の秘密』も出版され、参加者にプレゼントしてくださいました!
ひみつシリーズには、この日参加していた東京海上さんも関わった
『保険のひみつ』もあるのだそうです。知らなかった~!!
プロジェクトに関係はありませんが、そうしたおもしろい話が聞けるのが
とっても楽しい情報交換会。
この後の懇親会では、中学生の時に火災報知機を押して
親と学校の先生との三者面談ではなく、消防署の方まで来て
説教をされたという経験を持つTさんの話も飛び出すおまけつき。
ご出席くださいました皆さま、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
息子の一日 ~番外編~
広報室の林です。
まだ大阪マラソンの話題が続いてしまい恐縮ですが……。
カロウさんがT君の様子を報告してくれていたので、私も便乗します。
T君はスタート地点でお母さんを見送った後、
応援ポイントまで歩いて移動。
カロウお姉さんに手を引かれ、トボトボトボトボ。
早起きをして疲れているし、お腹もすいているのだそう。
それでもカロウさんに「今何時?」と聞かれると、ニコっと笑顔になって
前の日にお母さんがベストチャリティランナー賞の副賞でもらった
青いカッコイイ腕時計を見て「何時だと思う?」と逆に質問。
途中、サンタの格好でプレゼントを配っているランナーさんからも
飴をもらったT君ですが、道行くおばちゃんからも声をかけられ
「お母さんが走ってるから、ゴールまで応援していくんです」とこちらで説明すると
「えらいわね~」と大阪のおばちゃん名物?の飴ちゃんをもらったり。
電車でもみくちゃにされている時も、おばちゃんたちは優しく声をかけてくれました。
大阪のおばちゃんって気さくでやさしいんだなぁ~。
お昼時、どうしてもお店が見つからず、さんざん歩いた後、仕方なく
駅前のハンバーガーショップに入った時、「ハンバーガー屋さんでごめんね」と
伝えると「本当はハンバーガーが食べたかったんだ」とT君。
でもお母さんからハンバーガーを食べると怒られることを気にしている様子。
「お店がなかったから仕方ないよ。おばちゃんがママにお話してあげるから
ママもきっと怒らないから大丈夫」と話すと安心した様子。
どれだけ安心したかというと……
応援ポイントでママに会った瞬間、
「あのねぇ、ハンバーガー食べた」とひとこと。
ママも息子がここにいるとは思わず、しかもまさかのひとことに
驚いたことでしょう(笑)
T君が一日背負っていたリュックは私のリュックよりもかなり重量がありました。
中に入っていたのは大好きな戦隊シリーズの図鑑。
この日何度も取り出しては眺めていたこの図鑑。
ママのゴール後、着替えやインタビュー対応などをしているママを待つ間、
図鑑を見ているとオイスカのチャリティランナーの
お兄さんたちが一緒に図鑑を見て、それぞれの好きなレンジャーの話題で盛り上がっていました。
年代ごとに好みはあるようですが、男子はみんな戦隊ものが好きなんですね。
そして、もうひとつ男子が好きなものをT君が教えてくれました。
「男はみんなお尻が好きなんだよ!」
5歳児のこの発言に大爆笑!!!
一日カロウさんを癒し、おばさんを楽しませてくれたT君。
本当におつかれさまでした。T君の成長が本当に楽しみです。
心もお腹も満たされた大阪マラソン
マラソンに参加した柿沼こと、藤津瑞穂です!
年齢、体重、そして気力もパワーアップして臨んだ大阪マラソン。気がつけば、三度目になりました!
寄付してくれた皆さん、応援してくれた皆さん、有難うございました。
無事に完走しました!
マラソン前日の様子をレポートします。
大阪マラソンのランナー登録会場と隣接して、大阪マラソンEXPO 2018が開催されていました。
お祭りみたいですごい人なんです。息子はあまりの熱気に鼻血を出すほどでした。
寄ってしまった「うまいもん市場」。お目当てはタコ焼き。
夕方には、激励会に参加。
オイスカ関西支部 岡崎会長によるご挨拶があったり、みんなの想いを語りあったりしました。
バゴ研修センターの渡邉所長はじめフィリピン一行、元職員 安部さん、年に1回だけ
出会うチャリティランナーの皆さん!七夕みたいでこれも楽しみの一つです。

そして、ご馳走をいただきました。
激励会の会場は、同じくランナーの藤澤さんのお店。
本来は、クレープやガレットなどカフェの可愛いお店です。

ナイフとフォークでお上品(?)に食べるのがこちら流。
実は、月額クレープ食べ放題のサービスをしているチラシも発見!してしまった。
近所にあったら、行ってしまうかもしれません・・・。

さらに、トイレの中で、発見。藤澤さんの海岸林への支援の想いが綴られていました。
個人的な支援から、お店をあげての支援に変わっていったそうです。

温かい気持ちになって、お腹もいっぱいになった前夜でした。
大阪マラソン当日サポートに関わって
普段は、こちらのブログhttp://www.oisca.org/blog/
にたまに登場しています。本部のカロウです。
今回、ベストチャリティランナーにも選ばれたKさんの息子T君のシッターとして大阪マラソンに行きました。
(T君の様子も掲載しているので、ぜひご覧ください)
オイスカは、4年連続で大阪マラソンのチャリティ枠の寄付先団体に選ばれており、
ずっといつか行きたいと思っており、今回夢がかないました!
これまでマラソンには全く縁がなく、
なんでわざわざあんなに辛い思いをして走るのだろうと思っていました。
しかし今回いろいろな思いを持って走っている人の姿を見ていたら、思わず涙がでそうなくらい感動しました。
仮装して参加する人もいれば、タイムを目指して走る人、チャリティで走る人、
外国から参加する人、お医者さんや、AEDを運んでいる自転車、芸能人に、沿道で応援する人、
そしてこのイベントを支えているボランティアや事務局の方などなど。
多くの人に支えられて開催できていることがよく分かりました。
多分私が知らないだけでまだまだ役割はいっぱいあるのだと思いますが、
完走サポーターが個人的にはいいなと思いました。
目標タイムごとに頭に風船をつけて走ってくれるサポートチームがいます。
最後を走るのは時間内の完走をサポートする“完走サポーター”。
この方たちより遅れ、関門の時間制限内に走れないと、
バスで収容され、ゴールまで送られることになるようです。
その名の通り、完走をサポートしてくれるなんて、素敵ですよね。
マラソンは、走る人にはもちろん様々な効果があるそうですが、
応援する人にもいろいろな効果があるそうです。
今回、爽快感と感動という効果を味わって帰ってきました。
走るのはちょっと・・・と言う方は、サポート側で応援するのも最高です。
来年も、オイスカが寄付先団体に選ばれますように・・・
追伸:コブクロの42.195kmが大阪マラソンのテーマソングとなっているのですが、
曲も歌詞もとてもよかったので、みなさんぜひ一度聴いてみてください。
御礼 ~大阪マラソン~
オイスカ全体にとってもメジャーな存在となった大阪マラソンが無事終わりました。
総括や詳細は、みんなが書いてくれると思うので、私からは寄附者の方々、
ランナー出場にご理解くださった、愛知のCKD㈱、ワイルドグース、
大阪の化学総連、ダイセル労組、UAゼンセン府支部、ライフ労組、ネクスタ㈱、
海岸林ボランティアリピーターなど、ご自身でオイスカチャリティランナーとして
多くの時間を練習に割いてくださった方々に心から御礼申し上げます。
そして、裏方を担ってくれた方たちのおかげで、私自身も他のランナーも
安心してスタートラインに立つことができ、心置きなく走ることができました。
今年も好天で、応援も疾走にとっても、絶好の日和に恵まれました。
国内では東京マラソンに続く、32,000人が走る大きな大会。
チャリティを趣旨とした大会としては、チャリティランナー率75%の
ボストンマラソンを意識しているようです。(大阪のチャリティランナー率は4%)
チャリティを大会趣旨に掲げる日本最大級のスポーツ大会に、
寄付先団体として5年連続で選ばれることは大変な名誉と思っております。
震災から8年が経ち、関心が希薄になるなか、中身を精査して選んでいただき、
我々スタッフの自信にもつながっています。
来年も選んでいただけたなら、一昨年よりも多い70名を目標に
チャリティランナー募集は、大阪での支援各企業・団体の組織的協力も得ながら、
さらに、名取でのボランティア来訪者に対して地道に声掛けします。
そして、5年連続ベストチャリティランナー賞も受賞したいと思います。