来年の事業計画を名取事務所で話し合いました。
復興計画や復旧工事の進捗、自然や技術の微妙なところに
左右されるので(決める人にもよる)、我々には不断の
情報収集力と、その情報を見極める力が必要です。
12月7日(金)の秋山君のトークイベント&懇親会in日比谷の場で、
現時点での状況を、せっかくの機会なので口頭で行い、
このHPやブログなどでも随時、全国の方にもお伝えしようと思います。
来春からいよいよ一般市民の出番が少しづつ出てきます。
やはり、大きく動き出すのは平成26年の、早くて春と見ています。
その前にやっておきたいことが。
来年はボランティアを受け入れるためのボランティア育成をテーマに。
早くからご協力いただいている人とできるだけ懇意になり、
現場ロジや知識を一つでも多く、体で知っていただく期間にしたいと思います。
本部事務所と名取事務所でそれぞれ定期的に「ボランティアの日」を定め、
汗もかいてもらい、座学も行い、その後ちょっとノドも消毒する。
本部事務所では、毎月第1土曜日、まずは12月1日(土)午後、
東京ならではの仕事と、ときにミニ講演会も。
名取の方では、まずは第1回は2013年4月19・20日(金・土)。
これ以上の詳細は今しばらくお待ちください。
地元の方とともに苗の移植。
日々揺れる復興の真っただ中。小出しの情報をご容赦ください。
このHPが生命線だと思って、維持・構築したいと思っています。

来年4月第3週(金・土)、2012 年3月播種のクロマツはこの空いたスペースほぼ全面に移植されることになる。
 
寒空の名取事務所。5月頃までは蔵王からの風が。

プロジェクト担当の吉田です。
名取事務所に長逗留中。
事務所を手伝って下さっているMさんが、第1育苗場班長に電話して下さって、5時過ぎにやっぱり「とんちゃん」は始まった。
(このブログ読者はたびたび登場する「とんちゃん」をご存知かと思いますが、ご存じない方、こちらをどうぞ)

地元の人は好きですね。
やっぱり体を使う仕事をしているから。
班長はいつも七輪。小窓がとても便利です。
油がバシバシ飛び、名取事務所休憩室は煙で真っ白。
今日の話題も多岐。
 ●の話題はボリューム大
●何故引っ越してきた人が自治会に入らないか。(班長は自治会長)
 →Y君はナゼ自治会に入ったのか。
●俺のなんとかマスカットと、Mさんの巨峰がどっちが旨いか。
・秋田の海岸林視察でクロマツ植栽に自信を持った。
●Y君は女性に何を求めるか。→班長は「お互いを高め合うこと」
・Mさんの離れて住んでいる息子さんについて
●イチジクとナンテンが津波で10日水につかっても枯れなかったのは何故か。
・秋山君(10月末までオイスカ名取でインターンの大学生)のここでの
 稀な経験を将来どう活かすか楽しみ。
・名取の「雪菜」はおいしい。⇒12月7日秋山君トークイベント来場者にはもれなく。
・津波で蛇は全滅したと思っていたら、1匹だけ、見た人がいた。
・美田園駅周辺の地価上昇。
・「学校植林」の石碑をついに発見。
 (地元の名取市立下増田小学校が、昭和28年全国学校緑化コンクール第1位。
  前年2位。後日ブログで紹介予定)
・「学校植林」のクロマツ林8haをなぜ植えたか。
●死ぬとき何と言って死ぬか。
 班長  「い~世の中だったな~」
 Y    「あ~おもしろかった」、
 Mさん 「?」(班長が混ぜっ返して、答えるいとまなく)
まさに順不同。
いつか皆さんと、そういう「とんちゃん」を。

「海岸林再生プロジェクト」で集めるお金は10億円!
その目標達成に向け、全国の皆さんに協力を呼び掛けているところです。
その輪をさらに広げるため、「寄附のお願いチラシ」を全国の設置場所に届けるための作業の手が足りません。
チラシに払込用紙を挟み込む簡単な作業です。

折ってあるチラシに挟み込みます

 
12月1日(土) 13:00から作業を開始しますが、皆さん、1時間でも30分でも構いません。
ご都合の付く時間にオイスカ本部事務所までお手伝いに来てください!
 
「お手伝いできます!」という方、こちらのフォームからお知らせください。
よろしくお願いします。
 

山積みになっているチラシです!

「海岸林再生プロジェクト」の活動報告の機会を全国で作っています。
そのひとつがこれ。
愛知県豊田市で開催「オイスカファミリーデー」。
来年2月のイベントなのでまだ先ですが、プロジェクトの報告以外にも
バンド「セーリング」のコンサート、女優紺野美沙子さんの記念講演もある
なんとも盛りだくさんなイベントなので、ぜひご参加いただきたくご案内します。
皆様のご参加が支援につながります!!
ご案内チラシ (PDF 750KB)
第6回オイスカファミリーデー
主催: オイスカ豊田推進協議会
後援: 豊田市・(公財)豊田市文化振興財団・みよし市
日時: 2013(平成25)年2月09日(土) 開場13:00 開演14:00
場所: 豊田市文化会館大ホール
定員: 1500名
申込締切日: 定員になり次第締め切り
対象者: 会員・支援者・一般どなたでもお越しください。
入場料: 1,000円
お問合せ:TEL 0565-42-1101 FAX 0565-42-1103
    E-mail chubu@oisca.org 担当:小杉裕一郎

愛知県の支援者訪問with中学生

2012年11月20日( カテゴリー: 本部発 )

先週、オイスカ愛知・静岡・岐阜・三重県の会員の大きな会合で
プレゼンをするため、愛知県に出張してきました。
前後の時間を活用して支援者訪問などをしましたが、
オイスカ中部日本研修センターの近隣の中学校から3日間の「職場体験」に来ていた
2年生の女の子と一緒のスケジュールが組まれていました。
さすがに人づくりの中部センター。
本部事務所にも毎年中学生が体験に来ますが、
彼女は「環境」に関心があってオイスカに来たそうです。
「ちょっと難しい話になるけど、ごめんね」と断って会員企業訪問に行きました。
(途中で寝ちゃうんじゃないかなー)
会社の前に来ても彼女は固くなる雰囲気がない。
「緊張しないの?」「将来、営業できるんじゃない?」
どうも全く平気な模様。

一生懸命大人の話に耳を傾けてくれました。右はユーズネットの井上社長


 
 
豊田市の太啓建設㈱、ユーズネットさんと2社訪問し、支援のお礼を伝えることを大きな目的に、全くいつも通りの仕事をしました。
彼女は、大きな会社の社長さん、常務さん、部長さん、課長さんの名刺をしっかりいただき、僕の資料もレポートで使うためにしっかり持ち帰り。
 
「ぶっちゃけ、どうだった?」
「何回か眠りそうになった。クロマツの話が多かった。難しかった。」
2時間弱、よく辛抱していました。
迎えに来たお母さんに報告もしました。
大きな目的は彼女にも伝わった気がします。

小作園長(右)と会員の西湖さん


西多摩随一の園児数と、動物数!!のこの幼稚園では、毎年の幼稚園の秋祭り、必ずオイスカの活動を紹介する大きなコーナーが設けられます。
今年は、「子供の森」計画と海岸林再生プロジェクトの写真パネルが飾られ、すでに海岸林現場視察会にご参加いただいた園長、職員さん、オイスカの個人会員さんが私たちに代わって説明してくれております。
 
 

小作理事長(左)。この日、パンはもう焼き終わっていました


 さらにここでしかない協力方法として、園内パン工房!!で理事長が焼くパンの売上の半額を、今年は海岸林再生プロジェクトへの寄付に。
その他、バザーの収益などからも。
1991年に法人会員としてご入会され、以後、フィリピン最北部のアブラ農林業研修センターの研修生育成、その近隣4つの幼稚園建設、「子供の森」計画など多くの活動に、父母会も一体となってご協力いただいております。何度も現場に行っていただいているので現地情報は私よりも詳しくご存知です。
10数年の長いお付き合いをさせていただいていますが、久々楽しく訪問させていただきました。
 

これは僕のおやつ用に確保


二人の先生はフィリピンの現場も経験

先日、「名取市海岸林再生の会」が実施した研修会に参加した
宮城中央森林組合 業務部次長の佐々木勝義さんからレポートをいただきました。
プロの視点でのレポートご覧ください。
秋田県能代市「風の松原」、由利市「由利海岸林」視察研修に参加して   
    

「風の松原」(能代市)日本最大規模の海岸林。林帯幅1.2kmの部分も


名取市北釜地区・杉ケ袋北地区などの会員で組織された「名取市海岸林再生の会」
主催の研修会に私も同行させていただきました。オイスカの全面的支援により実施されたものです。
昨年夏にここを訪問したオイスカ職員一行が、地域住民が早朝からサイクリングやランニング、ウオーキングなど森と親しむ姿を目にし、諸団体の管理協力を聞き、造林・育林の桁違いの厳しさや長い歴史を知り、その時に企画を決めたと聞いていました。
北釜地区の被災者の強い思いもあり、地元雇用と地域活性化と共に、藩政時代から営々と培われ、育まれて来た海岸林が壊滅状況になった今、被災前の白砂青松を早期に取り戻すため先進地での視察研修を実施したものでした。
現在、秋田県の海岸林は、松くい虫の被害や暴風・積雪等の自然災害と悪戦苦闘し、
安定的な海岸林造成のために、日夜植林や保護事業に取り組んでいます。
その中で、米代西部森林管理署が実施している全国白砂青松100選「風の松原」保護事業及び
現在松くい虫等で激害区域での植林や天然下種更新により、クロマツ林造成事業に取り組んでいる
由利森林管理署の事業状況を視察しました。
宮城県南部の海岸林再生事業は、仙台・名取・岩沼・亘理・山元地区の海岸林を「民直」(民有林直轄治山事業)
として林野庁自ら行う事業であり、一部林帯造成事業も発注されていますが、仙台の一部地域から平成25年秋頃から植林も実施される運びとなっています。特に名取地区は、数年間で100ha以上の造林実施を目指しており、名取市海岸林再生の会メンバーは、長期的な育林の手法、住民の協力方法を非常に熱心に質問していました。その姿を見たこと自体、大変参考になりました。
 また、由利署は過去に広葉樹を植林し、悉く失敗したその現場も視察して見ると、
飛砂・潮風・寒風・積雪・黄砂・酸性雨等の自然の猛威は広葉樹の侵入をも阻む厳しさでした。
最初にクロマツが育ち、その後徐々に広葉樹が育つ自然の生態と遷移は、
我々の先祖が成し遂げた海岸林造成の苦難の成果と良く似ています。財源も無造作にあるわけではありません。
必要最小限の経費と最高の技術と英知の賜物であり、今後の海岸林の再生事業を実現する上で、
歴史的先人の偉業と共に、現存する藩政時代の松原を見た時に、その先人の熱き思いと現代人としての責任を痛感しました。
宮城中央森林組合 業務部次長 佐々木勝義

肥料入りの客土をしても、ここでは広葉樹は育たなかった。(由利海岸林)

現場視察に来てくださった住友化学労組の全国各地の役員のみなさんに1時間お手伝いいただき、
広葉樹の種子拾いを行いました。現場は名取市高舘熊野堂の山の中。
ぼさぼさの山を2haほど整備して、毎年春・秋に拾いやすいように、宮城中央森林組合に除伐・受光伐(広葉樹間伐)・枯損木処理・地拵え(集積)などの整備を委託しました。

整備前


整備後は作業しやすく見つけやすい


 
 
 
 
 
 
 
 
 
ターゲットは、クリとコナラ。
ケヤキは種苗組合から購入します。
既に20,000粒、43kgを確保しています。
ミズナラやクヌギも拾ってあり、多めに育苗して、各方面に寄贈し、内陸や山間部の造成地などにも活用いただくことも検討しています。

虫はめざといのです!


なんといっても、落ちたものを即拾わないと、すくに虫が入ります。
リスが持ち去ります。即水につけ、良い種を選別し、消毒します。
そして一冬、湿らせて保存。乾燥が禁物。
採取時期も前年・当年の気候によって左右されます。なかなか「何月何日ボランティアで……」というのは難しい面もあります。ですが、ヤマザクラの種を、来年は夏になる前にこの山で拾おうかと。(マツとサクラは相性が良いという話を聞いたことがあります)
皆さん、その時はぜひ来てくださいね。

名取市西部にはこのような里山もあります

チラシ設置協力者、続伸中

2012年11月14日( カテゴリー: 本部発 )

新しい寄附のお願いのチラシを50,000部印刷しました。
連日、郵便払込票を挟み込み、設置先に宅急便で送る作業を
行っております。チラシはA3版の2つ折りで、一か所に平均して
200部程度をお送りしています。
設置協力を思いついたのは、宮城と川崎の方の行動がヒントになりました。
一人の力は大きいなあと。
今は被災地に行っても、少なくとも海岸林では何もできません。
しかし、それでも育苗という、植栽に向けた長い準備は続いています。
従ってコストはかかり続けます。
オイスカ会員、現場を見た方、話を聞いてくれた方、その方から紹介された方。
置いて頂く場所は、空港利用者の駐車場、病院、街の不動産会社、
ガソリンスタンド、建築会社、大会社の休憩スペース、公共施設、レストラン
自動車販売会社、森林組合、農協の販売所、幼稚園など様々です。
もし、身の回りで置いて頂くだけでも協力していただけそうな
場所があれば、是非お願いしてくださいませんか?

ANA機内から撮影した日本各地の美しい風景のうち、投票で選ばれた人気の6枚が
カレンダーになっています。このカレンダーの売上金の5%が「海岸林再生プロジェクト」に
寄附されます。
ANAショッピングAstyle  HP
http://www.astyle.jp/category/anaoriginal/goods/Q00171652.html
HPには、下記の通りしっかり事業目的も書いていただきました。
本当にありがたいことです。
~海岸林は大切なインフラ~
海岸林またの名を防風林は、その名の通り、私たちの生活や農業を海からの強風や潮風、
塩害および飛砂から守ってくれる大切な森林です。霧の内陸への侵入も防いでくれる役目もあり、
空港における航空機の安全運航にも寄与しています。
寄附付きカレンダーと言えばこちらも。
「めぐろのy子ダイアリー2013」
http://ykomeguro.blog84.fc2.com/blog-entry-1184.html

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