2月27日、衆議院第一議員会館で第46回オイスカ東京フォーラムが開催され、オイスカが活動しているアジア・太平洋地域のうち、11ヵ国の大使館から4名の大使をはじめとする15名の外交官や外務省のNGO協力推進室の岩上憲三室長らが出席しました。
冒頭、オイスカ・インターナショナルの中野悦子総裁より、創立時の理念のもと、60年以上にわたりオイスカが取り組んできた産業支援や環境保全活動について紹介されるとともに、現在、世界が直面する気候危機に対して警鐘が鳴らされました。また、オイスカ国際活動促進国会議員連盟の事務局長である谷公一衆議院議員からは、「グローバルサウスの課題解決のため、皆さんと連帯して取り組みたい」との議員連盟の会員である石破茂首相のメッセージが紹介されました。
主に日本と同じ島国の外交官からは、極めて低い食糧自給率が課題であり、農業の普及、振興や、そのための人材育成に取り組むオイスカへの期待が寄せられました。また、各国での諸活動への資金獲得についても意見交換が行われ、岩上室長が紹介した外務省の日本NGO連携無償資金協力に対する関心が寄せられました。さらにタイのウィッチュ・ウェチャーチーワ大使からは、同国内で進む各種植林プロジェクトへの日本企業による支援や、例年大使館関係者も参加している富士山の森づくりに多くのオイスカ会員企業が協働していることを例に挙げ、タイ企業の巻き込みを図るためのアイデアが提案されるなど、今後の連携促進に向けた有意義な会合となりました。
外交団を前にあいさつする中野悦子総裁