実施日:2018年9月22日(土)
実施団体:三菱UFJファクター株式会社・オイスカ中部日本研修センター
参加者数:72名(事務局、指導者等含)
活動:シカ害対策ネット補修
2016年より「富士山の森づくり」活動に参画いただいた三菱UFJファクターさま。今回は、愛知県にあるオイスカ中部日本研修センターの研修生・スタッフと一緒に作業をし、シカ害対策単木ネットの(以下単木ネット)補修作業をしていただきました。作業地は、風の影響を強く受ける場所のため今年連続して起こった台風によって単木ネットが倒れる、または外れるという事態に見舞われました。単木ネットが倒れることによって苗も一緒に倒れ、ゆくゆくは苗が死滅してしまう、ネットが外れればシカに食べられるという結果に繋がります。このようなことが起きないためにネットの補修はとても大切な作業となります。参加者からは、「参加してよかった。また次回も参加したい」という声もあり、有意義な活動となったようでした。また、天候が心配されましたが、朝方には雨も上がり気温も予想よりも高くなりました。寒さ対策をしていた参加者にとっては少し暑かったようです。
開会式では、山梨県富士・東部林務環境事務所より「富士山の森づくり」の意義、概要について説明いただきました。続いて三菱UFJファクター株式会社の佐々木社長より「100年先を見据えた森づくりの意義を感じながら、森の中にいるので森林浴をしていただき怪我のないように活動してもらいたい。また、オイスカ中部日本研修センターとの交流も楽しみしている」と挨拶をいただきました。最後に山梨県森林総合研究所 長池主幹研究員より富士山の森づくりで植栽した5種類の苗を紹介しました。また森づくりのキーワードとして、①多様性で豊かな森づくり ②みんなで見守ることの重要性についてお話いただきました。作業に入る前に準備体操を行い、体の調子を整え活動スタートなりました。
指導員よりネット補修手順について説明いただきました。「ネット補修は、2~3名のペアで行うため、チームワークが重要です。苗を傷つけないように細心の注意を払い、ネットを外して付け直す他、支柱を立てるために力がいるので是非とも男性職員に頑張っていただきたい」と笑いを含みながら説明いただきました。

まずは、ネットに固定している針金を外す作業を行います。この針金が以外と堅く手で外すのも、ハサミで切るのも苦労していたようでした。慣れてくるとチームプレイで、針金を外す人、支柱を立て直す人とそれぞれに役割を決めて作業を進めていました。

針金を外した後の作業は、オイスカ中部日本研修センターの研修生の出番です。木槌を使い、竹支柱を埋め込んでいきます。見た目以上に意外と力がいる作業。土の状態に左右され、堅い場所に当たると埋めるまで何度も何度も木槌で支柱を打ち込みます。力自慢の男性研修生は大活躍のようでした。ペアの参加者から「助かるわ」などと言われ、満更でもない様子で頑張っていました。

ネットと支柱を針金で固定する作業では、かなりの人が苦労している様子でした。まずは、ネットを筒状にし、お箸を使って固定します。針金をネットの間に通す作業は器用さを必要とするため、軍手を外し真剣な眼差しで何度もチャレンジしていました。

こちらのお二人は、どちらとも器用なタイプではないようで、今回の針金を留める作業では、随分苦労されている様子でした。「組む相手を間違えたかも」と笑いながら話す場面もありました。口ではそう言いながらも作業を終えるの頃には、息のあったコンビとなっていました。

こちらのチームは、女性2名と男性1名のため、若い男性社員が力仕事をすすんで行っていた様子。女性2名からは、「彼が器用で何でもやってくれて、楽をさせてもらっている」という声と共に、作業を通じて「普段知ることのない一面、新しいことをお互いが知る機会になりよかった」という感想をいただきました。
作業終盤では、みんなで一斉にラストスパート。
このようにネットがすべて倒れていたのが、作業終了後には、きれいに真っ直ぐに立っていました。ありがとうございました!
閉会式では、三菱UFJファクターの三富常務より「達成感・充実感を感じており、活動に参加してよかった」という言葉をいただきました。また東京ファクタリング営業推進部の葛山さんより「東京にいると緑に囲まれることがないので、今回参加できてよかった」。名古屋業務部の岡田さんより「2回目の参加となり、オイスカ中部日本研修センターにも1度行ったことがある。社員や研修生と会えるので楽しみでした。達成感もあり、次の世代へ活動の輪を広げていきたい。研修生はこれからの目標に向かって頑張ってください」と感想をいただきました。
第三回目の活動では、富士山の森づくりが「100年先につながる森づくり」であると改めて認識いただける機会となり、100年先を見据え、次の世代へ渡すバトンとして繋げていくためには今の地道な活動・作業が必要であることを感じていただけたようでした