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レポート 海外ニュース
2024年11月15〜22日、オイスカ・インターナショナルの中野悦子総裁はじめ13名が、オイスカ南インドが主催するグローバルサミット2024などへの参加のため、インドを訪問しました。
16日、南インド・カリカットのインド経営大学院で開催されたグローバルサミット2024には、日本からの中野総裁一行13名や、インド各地からの参加者に加え、ネパール、スリランカ、台湾からのオイスカ総局会員などを含めた約400名が出席し、世界の環境や気候変動などの課題に関する多様なセッションが開催されました。
サミットの冒頭、中野総裁は、『オイスカは、創設当初から「土から離れない」をスローガンに、それぞれの「ふるさと」の充実、発展を願い世界各国の皆さんと活動してきました。しかし、地球規模での環境破壊は止まず自然災害も頻発しているといった現実を、私たち一人一人が認識し、自覚してお互いに助け合い、自分たちの住む地域をよくしようという強い意志と行動が望まれます』と挨拶。それぞれのセッションではインド各地の行政、民間から集まった有識者に加え、学生など若者層からも積極的に地球規模課題の解決への提言などが発表され、参加者は差し迫った課題である気候変動などの課題に対する提言や意見に熱心に耳を傾ける様子が見られました。
17日、一行は自然豊かなワヤナード県を訪問し、南インド総局の会員有志が環境と調和したモデルとして開発に取り組んだ「オイスカふるさと村」の開村式に参加した後、現地の環境教育の活動拠点であるオイスカエコリソースセンターの活動視察や、オイスカ活動に熱心な南インドの会員や学生と対話しました。
18日、インド企業と日本、スリランカ、台湾、ネパールなどからの参加によるインド初の第9回オイスカ・ビジネスマッチングフォーラムがカリカット市内のホテルで開催されました。フォーラムでは、日本から参加した企業やインドの企業によるプレゼン発表が行われた後、それぞれ関心のあるインド企業とのビジネスに関して活発に意見交換が行われ、アシタバ粉末の製品が、多くの人が糖尿病に苦しむインドで参加者の注目を集めるなどしました。
19日、一行は南インドの「子供の森」計画参加校2校を訪問し、学生や教員から盛大な歓迎を受けると共に、現地の熱心な環境教育の取り組みに参加者も感銘を受けていました。
20日、首都デリーに移動した一行は、小野啓一駐インド日本大使を表敬訪問し、南インドでの活動報告や、現在、北インドのバラナシで進んでいるガンジス側流域村における共生型農業普及事業(JICA草の根技協)などについて報告。大使からはインド国内での長きに渡るオイスカ活動に対して感謝の意が述べられました。
21日、「子供の森」計画参加校を訪問し学内の取り組みを視察しましたが、インド北部を覆ったスモッグの影響で対面授業が停止でオンライン授業が行われており、改めて、世界最悪とも言われるデリーの大気汚染を体感することとなりました。その後、10年以上前から活動協約(MOU)を締結している、水資源省傘下のガンジス川流域再活性化のための政府機関(NMCG)の局長を訪問し、オイスカ副総裁のAlok・Sinha氏同席のもと、インド国内の有機農業振興などについて意見交換しました。そして、最終日の22日、市内の障害者支援の職業訓練校を訪問し、障害者の社会復帰を支援している現場を視察し、今回の訪問の日程を終えました。
今回のインド訪問は、中野悦子総裁が総裁就任後初めてインドを訪問する機会となり、訪問するインド各地では盛大な歓迎を受けました。また、今回のインド訪問を通じて、多くのオイスカ会員やオイスカ高校卒業生の活動や活躍に触れ、インドにおける長年のオイスカ活動の歩みや拡がりを改めて知る訪問となりました。
【おまけ:インド訪問いろいろ】