2024年8月8日

農業担当者会議、オイスカ四国研修センターで開催【7/18-19 実施レポート】

  • レポート
  • 四国研修センターに集まる農業担当者

    2024年7月18日、オイスカ四国研修センターで農業担当者会議が開催されました。国内の各研修センターおよび本部から農業担当者が集まり、農業研修や栽培実績、そして収支についての現状報告並びに今後のセンター運営、研修生OBOGとの連携などの報告と議論が行われました。会議は翌19日まで続き、持続可能な農業の発展に向けた人材育成事業の課題と解決策について活発な議論が交わされました。

    各研修センター別の現状と課題

    まず、各研修センターからの現状報告では、西日本研修センターが、畑2ha弱で36品目を栽培し、昨年度のクラウドファンディングで168万円、今年度は193万円の寄附を達成しました。養鶏の産卵率低下が課題となっており、事業継続の是非が検討されています。

    西日本研修センターのクラウドファンディングページ
    (画像をクリック!ページに移動します。)

    中部日本研修センターは、畑2ha弱と田んぼ3町歩を管理し、水管理の改善や草刈りなど、農業生産の効率化に努めています。

    四国研修センターは、有機JAS申請を進める一方で、草刈りの遅滞や人手不足が深刻な問題となっており、積極的なボランティアの呼びかけをすることなどが提案されました。

    10ヵ年計画(2021-2030)と未来への展望

    各研修センターの10ヵ年計画の途中経過が報告されました。中部日本研修センターは技能実習の計画を現状に合わせて見直し、収益の多様化によって財政の健全化を図る方針を示しました。西日本研修センターは、農業生産を2030年までに増やす計画を立てており、人件費の増加に対応する準備を進めています。

    参加者全員で毎朝出荷準備をしたり、畑を視察して気づいたことを議論していきました。

    海外事業とOB・OG連携の強化

    海外事業報告では、研修生の減少と環境プロジェクトの拡充が説明されました。特にマレーシアでのOB・OG調査(2024年1月実施)では、現地OBの活動状況が報告され、今後の連携強化が強調されました。

    マレーシアのオイスカ研修生OBにスピーチする豊田副所長(西日本研修センター)2024年1月のOB・OG調査にて

    働き方改革と次回会議の展望

    働き方改革も議題に上がり、勤務のあり方などが提案されました。若い職員や家庭を持つ職員への負担軽減が期待される一方で、農業生産への影響も懸念されています。

    今回の会議では、オイスカの各研修センターが直面する課題とその解決策が明確にされました。人手不足を始めとする諸課題に対する具体的な対応策が議論できましたので、今後、各研修センター・本部で協力して取り組んでいきます。

    次回の農業担当者会議は2025年7月西日本研修センターで開催されることが決定されました。具体的なテーマは未定ですが、副所長や所長が参加する予定です。

    会議終了後に参加者全員で記念撮影!四国研修センターの研修生と一緒に。

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