実施日:2024年5月25日(土)
実施団体:株式会社関電工
活動:シカ害対策ネット補修、除伐
株式会社関電工様は「富士山の森づくり」活動に参画いただき、今年で8年目となります。
コロナ禍でもエッセンシャルワーカーさんへの除菌剤の支援や、少人数で感染対策にも配慮いただきながら活動を継続していただきましたが、今年は満を持して、都内だけでなく、地元山梨や遠方からたくさんの社員の方々やそのご家族が参加され、86名での実施となりました。
当日朝は現場に霧がたちこめて視界が悪く、気温も低くて心配でしたが、社員の皆さんがふじてんに到着した瞬間に、あたりに立ち込めていた霧が晴れ、富士山が見えるまでにお天気が回復しました。ボランティアの方々の熱意がお天気を変えたと思ったほどです。
ふじてんでの開会式では、環境部長の伊勢様、特別顧問の森戸様からご挨拶をいただき、日々社会インフラの整備に携わっている会社として、相通じる部分もあるこのボランティア活動に多くの社員が参加し、関係セクターとの協働によって活動ができていることへの感謝のお言葉と、「継続することに意義がある」という有難いお言葉をいただきました。
続いて活動地を所有・管理する山梨県を代表して山梨県富士・東部林務環境事務所県有林課 副主幹より活動地から見える県有林の歴史(明治天皇から御下賜された御料林)についてのお話とたくさんの方々にボランティアで現場に入って作業いただくことの意義や感謝をお伝えした後、安全第一で作業を行っていただきたいとのお話がありました。
その後参加者は林道用のバスに乗り換えて作業地に移動、地元の林業従事者が指導者として各班の皆さんに作業の説明をし、シカ害対策ネットの補修を進めていきました。また、植えた木に光が当たるように周囲の木を伐る除伐などの作業も行い、普段ではできない経験に、達成感を感じて喜んでおられる方々が多くいらっしゃいました。
参加者の中にはリピーターも多い関電工様ですが、今回ご家族連れの参加もあり、おとうさんとおかあさんの作業を熱心にサポートして、杭の打ち込みやネット付け替え作業を頑張ってくれていたほか、普段見る風景とは違う自然に興味津々で、動物の痕跡(シカの骨やフン)などをみつけてくれたほか、溶岩の石や見たことのない苔、木の根っこ等あらゆるものに興味を持ち、富士山での体験を楽しんでくれていました。その様子を見ると、こうやって活動の意義が引き継がれていくことで、目指している100年の森づくりにもつながっていくと実感でき、とても頼もしく感じた瞬間でした。
大人に混ざってお子様も一緒に作業を進めていく
また、この活動を支えてくださり、何度も参加くださっている事務局やリピーターの方々は「環境を守るという目的で行ってきていたが、その活動に社会の意識がだんだんと追い付いて、自分たちはすでにやっていると思うことが良くある」「1年に1回きれいな環境の中で活動できることがうれしい」「過去に植えた木が太くなっている様子なども見られて木々の成長を感じる」と話してくださいました。
閉会式では、山梨支店長の津島様から「ボランティアを終えた皆さんの素敵な笑顔が今とても印象に残っている。これからも山に恵みをもたらす活動が継続できればと感じている。またオイスカさんを通して山梨県立中央病院の小児病棟に山梨県の木材で制作した木育おもちゃを寄贈することもできた。森の恵みが少しでも子ども達の笑顔などに繋がれば嬉しく思う」といったお話をいただきました。
森林整備だけでなく様々な形で協働をしてくださっている株式会社関電工様。今回の活動も100年の森づくりに繋がる、素晴らしい活動となりました。ご参加いただいた関電工の皆様、本当にありがとうございました。