実施日:2024年5月18日(土)
実施団体:全国電力関連産業労働組合総連合 (企画:全国青年委員会)
活動:シカ害対策ネット補修、除伐
今年度最初の活動は天気に恵まれ、この時期の富士山の活動では珍しく晴天の中での作業となりました。
電力総連では、今年も青年委員会のユースリーダーズセミナーの一環として「富士山の森づくり」でボランティア活動を行っていただいており、全国各地から参加者が集まっています。
開会式では、山梨県代表として富士東部林務環境事務所 県有林課長より、この活動が協働によって成り立っていることへの感謝や針広混交林の強い森にするための活動であることの説明がなされました。「怪我などの無いようによろしくお願いします」との挨拶で活動がスタートです。
今回、初参加の方も多く、指導者から獣害対策ネットのメンテナンスの手順について丁寧に説明を受けました。皆さん熱心に説明を聞いており、指導者のお手本を再度確認してから、作業をスタートさせる姿もみられました。
はじめのうちは支柱の角度や竹を巻き込みながら針金で留める作業に苦戦していましたが、どのペアも会ったばかりとは思えないほど息の合った動きで作業を進めていました。
エースペア。補修用の針金を腰に下げ、ものすごく効率よく作業を進めていたのが印象的でした。普段の仕事でも道具は腰にあるので、この方が作業が進めやすいとのことで、普段のお仕事が活動にも活かされていました。
初参加と2回目の参加のお二人。
「はい持ちます!」「OKです!」など、相互に声を掛け合いながら、見ている方が気持ちよくなるほどの絶妙なコンビネーションで作業を進めていました。
使わなくなったネットの回収も重要な作業ですが、様々な障害物のある斜面を登って道まで上げるのはとてもとても大変です。 若い力で不要なネットがどんどん運び上げられました。
わからないことがあると指導者の方を呼び、確認しながら作業を的確に進めていただきました。慣れてくると、いっきに作業スピードがあがり、2時間の作業で予定していた210本のネットの補修や除伐作業をすべて完了いただきました。お疲れ様でした!
閉会式ではオイスカ田中より、「木は日本の唯一の資源。今日は皆さんに環境や資源を守る手助けを1日やっていただいた。自分が手をかけた木は愛おしくなるといいます。皆さんは作業してみてどうでしたか? これから先も100年の森づくりとして見守っていくので、また皆さんも機会があれば今回手をかけた木や森を見に来てください」とお伝えさせていただきました。また、指導をしていただいた地元林業者の方からは「作業の飲み込みも作業そのものも、とても早かったです。来年も再来年もまた来てください!」との挨拶を貰いました。
参加者代表の方からは、「SDGsの15番陸を守る活動を体験できました。植えるだけでなく育てる体験ができたので、先ほど話があったように私も見守っていきたいと感じました」との感想をいただき、指導いただいた地元の林業者の方々に御礼の挨拶をして活動を締めくくりました。
全国から約70名のご参加ありがとうございました。
下山のバスに乗る前に、指導員の方との記念撮影