1967年に発足し、現在82名が在籍するオイスカ国際活動促進国会議員連盟(以下、国会議連)。オイスカ活動視察のためこれまで多くの国内外の現場に足を運んでいます。
8月17日、フィリピンで開催された「子供の森」計画25周年記念式典には国会議連代表として中谷真一衆議院議員が出席。副大統領をはじめ政府関係者や現地のオイスカ支援者と面談しました。
下旬には、衆議院の井上信治議員ならびに大西英男議員がタイ北部のチェンライ県を訪れました。同県では2016年6月より日本の外務省の「日本NGO連携無償資金協力」(以下、N連)を得て森林の再生および住民の生計向上プロジェクトを実施しており、両議員は在チェンマイ日本国総領事館の青木伸也総領事とともにチェンライ県知事を表敬し、現地の状況やオイスカ活動について意見を交換しました。その後、一行はマーケットやN連プロジェクトの対象地を訪問。村をあげての歓迎を受け、住民との交流や記念植樹を行ったほか、移動の車中でもオイスカ・タイ駐在員の説明に熱心に耳を傾け、当初は予定になかった現場にも立ち寄りました。また、領事館のあるチェンマイ県でも同県知事を表敬しました。
同じ時期、フィジーでは国会議連から衆議院の中川郁子議員、大見正議員、高木宏壽議員、高橋ひなこ議員が「子供の森」計画25周年式典に参加したほか、政府関係者らと今後求められる環境保全や人材育成について懇談。企業の支援の下、村人とオイスカが協力しマングローブ植林と保全が進む村では再生しつつある生態系を目にしました。「この取り組みがモデルとなり環境保全が進んでいくよう、今後も村をあげ活発に活動していきたい」と語る住民の声に、一行からは激励の言葉とともに協力への申し出がなされる場面もありました。
フィジーにはこの夏、オイスカ国際活動促進福岡県議会議員連盟(以下、福岡議連/74名在籍)の塩川秀敏会長一行10名も訪れました。国会議連、福岡議連とも同国での活動視察は初めてのこととなります。福岡議連一行は在フィジー日本国大使館表敬訪問をはじめ、カウンターパートである青年スポーツ省のライセニア大臣が迎える中、オイスカが拠点を置く国立青年研修センターでの研修やプロジェクトを視察。各地
から研修生OBも駆け付け、現在の状況や今後の取り組みなどについて報告を受けました。
議連や支援企業、会員など日本からの訪問は現地スタッフにとって大きな励みとなり、多くの方々のサポートを得て取り組みが進められていることを再認識する機会ともなっています。限られた時間の中で精力的にオイスカ活動を視察し理解を深めた一行の訪問も、活動のさらなる推進に向け非常に貴重なものとなりました。