2013年9月14日

マラ公団・オイスカ「国際フォーラム2013」二大イベントをマレーシアで開催 同国との連携がより強固に

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  • マハティール元首相と懇談する中野良子総裁

    9月14〜16日、マレーシアのクアラルンプールで、昨年に続き2回目となる「マラ公団・オイスカ ビジネスフォーラム」が開催されました。政府系機関マラ公団との共催によるもので、日本からは参加企業39社およびオイスカの中野良子総裁、中野悦子・中野利弘両副総裁、永石安明事務局長らが、現地からは企業86社とオイスカ・サバ支局をはじめ、インドネシア総局、インド総局、バングラデシュ総局など海外からの参加もあり、総勢約250名が集まりました。初日に行われたマハティール・モハマド元首相の講演では、過去30年以上にわたりマレーシアの開発および技術の進展に役立ってきた東方政策「ルック・イースト」について述べられ、日本との継続的な友好関係とパートナーシップに対し敬意を表されました。翌15日は日本の参加企業とマラ公団および同公団関連企業、さらには研修生OB企業がビジネス分野における協定を締結。ビジネス相談会も昨年以上に盛り上がりを見せ、その後も将来の取り引きに向け複数の商談が両国の企業間で進んでいます。オイスカは、1967年からマラ公団と主に工業分野における人材育成事業を展開し、これまで1千名を超える研修生・技能実習生を受け入れてきました。帰国後の彼らの専門分野における活躍が、マレーシアの経済発展の一助となっています。同公団とオイスカは現在の良好で緊密な関係を継続しつつ、人材育成事業の発展形として、ビジネス分野における双方のプラットフォームづくりとOBのさらなる自立促進を目指しています。2020年までの先進国入りを国家目標とする同国において、これらの活動が重要な役割を果たすことが期待されます。

    マラッカ州のウィラ主席大臣によるスピーチ

    続く17〜19日には、10年ぶりとなる「第16回アジア太平洋青年フォーラム」がマラッカにて開催されました。日本、マレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、バングラデシュ、フィジーなど東南アジア・太平洋諸国に加え中東、アフリカ地域の青年ら約300名が集合。マラッカ州の首席大臣であるダト・ウィラ氏は開会のスピーチで、
    「マラッカは今後オイスカの活動を可能な限り支援していく」と発表。日本語を織り交ぜながらのパワフルな語り口で、未来を担う若い世代を激励しました。また、中野良子総裁は、オイスカと青年フォーラムの歴史に触れながら、各国の青年に向け力強い〝ふるさとづくり〞のメッセージを発信。安倍晋三内閣総理大臣からは「活発な交流を通じて環境問題の解決に向け互いに励まし合ってほしい」との祝辞をいただきました。 サイドプログラムでは世界文化遺産であるマラッカの街並みも見学、マレー文化に触れる貴重な体験となりました。最終日には参加者が約500本のマングローブの苗木を植え、環境と持続可能な社会を目指すための「マラッカ宣言」が発表されました。

    参加者が協力して500本ものマングローブの苗木を植樹
    「マラッカ宣言」を手に。マラッカ州執行理事のダト・ハサン氏(左から2番目)と永石事務局長(一番右)

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