1月14日、オイスカが活動を展開する各国の国際理事をはじめ多くの関係者の出席の下、オイスカ・インターナショナル国際理事会(以下、国際理事会)が開催されました。 2014年度は、同15・16日に愛知県豊田市が国連と共催する環境先進都市国際会議「持続可能な都市に関するハイレベルシンポジウム」(以下、シンポジウム)に際し同市から協力依頼があったことから、それに合わせての実施となりました。
前日の13日、13年度の国際理事会で設置された財務委員会が招集され、メンバーから集められた資金の活用について議論がなされました。オイスカ本部の提案により一部が海外における人材育成に充てられることが決定、さらに各国から提議されるさまざまな案件をどのように事業化し活動支援へとつなげていくか、具体的な話し合いが行われました。
14日の国際理事会冒頭には、豊田市の太田稔彦市長が市内にあるオイスカ中部日本研修センターと同市とのつながりや国際協力への取り組み
に謝意を表明。オイスカ豊田推進協議会の光岡保之会長からは参加者へ歓迎の言葉が述べられました。続く中野良子総裁の所信では、2015年は国連が制定した「国際土壌年」であることにふれ、それがまさにオイスカが創立当初から提言・実践してきた〝土から離れない〞活動と一致すること、そして「〝行動するオイスカ〞であり続けることが我々の生命線である」ことを強調、参加者の活発な議論への道筋を示しました。永石安明事務局長からはこの1年の振り返りと、前日に議論された財務委員会の報告が同委員会委員長であるマレーシア・マラ公団のダト・イブラヒム・アハマド理事長よりなされました。また、代表者が各国での活動を報告、異なる国で進められている取り組みについて共有される貴重な機会となりました。
理事会では多くの場面で、次世代に貢献する人材の育成の重要性が提示されました。54年にわたり活動を継続するオイスカの〝これから〞を担う人材をどう育てるか―その真剣な議論の中でオイスカ南インドの代表者が「第17回アジア太平洋青年フォーラム」の自国での開催を提案。参加者の同意を得て、今後は本部とオイスカ南インドで開催時期などを決定、各国に発信される予定です。
15 ・16日、国際理事会出席者はシンポジウムに参加するとともに、豊田市主催のツアーでトヨタ自動車㈱の工場や、とよたエコフルタウン(低炭素社会モデル地区)などを見学。日本の環境技術について学びを深め、3日間の日程を終了しました。