2013年12月2~6日、インドネシア内務省・地域社会開発局(PMD)からヴィタ・ノヴァ・ガマワン内務大臣夫人ら7名が来日、四国を訪問し、女性エンパワーメントに関する取り組みを学びました。
香川県では、女性グループや農家を訪問し、女性が積極的に参画する地元名産のうどんづくりや食品加工などの現場を視察しました。
インドネシアで女性エンパワーメント組織の会長を務めるヴィタ内務大臣夫人は、日本の女性たちは、若者だけでなくお年寄りも社会に出て元気に活躍していること、さらにそれを後押しする行政の支援が整っていることに高い関心を示していました。また、特別養護老人ホーム「きやま」では、勤務する34名のインドネシア人看護師と懇談し、職場環境や日本における生活について意見交換がなされました。
一行は、「母国での取り組みの新たなヒントとなる活動を見聞きすることができた」と感想を述べ、帰国の途につきました。
同2日には、マレーシアの技能実習生送り出し機関であるマラ公団から短期研修の受け入れも開始されました。通常は新卒者を中心とした若年層を対象に人材育成事業として実施していますが、今回は、経営管理や電子工学などの専門分野の指導員8名に対し、現場体験とさらなる知識向上を目的として小売業、建設業および原子力工学分野の現場で研修が行われました。
研修場所となったのは、オイスカの法人会員である㈱太啓建設(愛知県豊田市)と㈱やまのぶ(同)、そして東京都市大学原子力研究所(神奈川県川崎市)の3ヵ所。
企業では、同国の今後の発展のために強化が求められている組織管理や衛生管理および品質・安全管理といった分野を、大学では、原子力に関する幅広い基礎知識の習得を中心に研修が実施されました。
今回の研修は職場経験の豊富な指導する立場にある人材が対象であり、より高い専門性の向上を目指すものです。インドネシア、マレーシアなど経済発展著しい東南アジア諸国では、このような人材育成事業へのニーズが高まっており、日本全国のオイスカ会員や支部といったネットワークと、そこで提供される視察や研修に期待が寄せられています。
今後もこれまで培ってきた研修実績を最大限活用し、各国の発展に寄与すると同時に、より強固な関係構築を目指します。