7月13日(日)、神戸市の神戸市勤労会館でミャンマー・サイクロン災害復興支援協議会主催の「ミャンマー・サイクロン災害復興支援シンポジウム」が開催されました。当日は会場が一杯になるほどの参加者となり、テレビ取材や新聞2社などマスコミの関心の高さもうかがえました。しかし反対に言えば、ミャンマーに関しての情報があまりにも不足しているとも言えるのではないでしょうか。
シンポジウムでは近畿大学・西沢教授の総合司会で、元ミャンマー大使・津守教授と、ミャンマーに関係するNGOの4団体から緊急支援などの報告がありました。オイスカからは、ミャンマー開発団で緊急支援を指揮しているミャンマー農林業研修センター・藤井啓介が帰国中で、多忙な中を急きょ出席することになりました。藤井のスピーチは、緊急支援から始まり今後の復興支援として種籾の提供などについて、現地のビデオを見せながら話があり、来場者の賛同と大きな拍手をいただきました。また、他団体のパネラーの方々からも、現地のオイスカ支援活動の写真の紹介などがありました。これも、今回のサイクロンに対する緊急支援だけではない、ミャンマーにおけるオイスカのこれまでの活動が評価されたものと思います。
質疑応答では緊急支援の事だけにとどまらず、ミャンマーと日本の友好などさまざまな話題が活発に意見交換されました。緊急支援と併せ、ほとんど知られていない国ミャンマーへの関心を大きくしたシンポジウムとなりました。
なお、今回のシンポジウムは今後も京都と大阪で引き続き開催されます。
総合司会 西沢信善 近畿大学国際経済学科科長
パネラー 津守 滋 桐蔭横浜大学客員教授 元ミャンマー特命全権大使
「ミャンマー支援活動のあり方について」
栢下邦彦 ミャンマー大使館公認西日本ビザーセンター 顧問
「支援活動の現場ではどのようにできたか」
高橋 稔 南東アジア交流協会 常務理事事務局長
「ミャンマー学校建設ボランティアから支援は何ができるか」
藤井啓介 財団法人オイスカ ミャンマー開発団員
「農業支援からサイクロン被災者救援活動現地報告」
権藤眞禎 NPO法人神戸ミャンマー皆好会 常任理事
「ヤンゴン現地事務所の被災者支援活動報告」