“ 家庭レベルまで「子供の森」計画を広げよう!”をスローガンに、「子供の森」計画調整員研修が2月23~28日、フィリピンの首都マニラと近郊のルクバン市で開かれました。参加者は、フィジー、インドネシア、タイ、そして日本から計9名、ホスト国フィリピンから18名の合計27名。
研修では、各国調整員より、それぞれの環境教育の工夫などが発表されました。例えば、タイ東北部コンケン県のアルン氏からは、プログラムの一環として実施している校内での食用カエルの養殖活動が紹介されました。同活動では子どもたちだけでなく親も学校に招き養殖の実践方法を学んでもらう機会を設けているとのことです。また、最近は多くの調整員がインターネットを利用できるようになってきたため、環境教育の知識や工夫を、電子メールを活用して共有できるシステムを立ち上げることが合意されました。
24日からは、ルクバン市に舞台を移して視察・体験研修が行われました。同市では研修生OBが中心になり、家庭や農家からでる生ごみをミミズを使って堆肥化して販売しています。このアイデアも各国の活動へ応用が可能であり、大きな学びとなりました。また、「子供の森」計画参加校で環境教育を実践したほか、フィリピンの国木であるナラ(Narra)の苗木を、生産した堆肥を施しながら植林したりと、生物多様性の回復を目指す実践研修を行いました。知識や技術の共有の機会を得た調整員が、プログラムを発展させ、一層貢献していくことが望まれます。