実施日:2023年5月20日(土)
実施団体:全国電力関連産業労働組合総連合 (企画:全国青年委員会)
活動:シカ害対策ネット補修
今年度最初の活動となった今回の「富士山の森づくり」活動はギリギリまで天気が心配されましたが、予定通り作業することができました。
電力総連では、全国青年委員会が企画するユースリーダーズセミナーの一環として「富士山の森づくり」でボランティア活動を行っていただいています。北海道から沖縄まで全国の青年の皆さんに参加いただきました。
開会式では、山梨県代表として富士東部林務環境事務所 県有林課長より、この活動は多様なセクターによる協働によって行われていることなどが説明されました。また、「多くの若者に来ていただき心強い」との挨拶をいただき、作業地に出発しました。
活動では、今年度もシカ害対策ネットの補修作業、また必要に応じて除伐や下刈りなども行っていただきました。
活動地では、班ごとに指導者から作業のやり方の説明を受けて作業がスタートしました。皆さん一所懸命に説明を聞きいておられ、質問の手も挙がっていました。
全国から集まった参加者にお話を聞いたところ、今年は応募が多くて選抜が行われたとのこと。そんな皆さんなので、とても熱心に作業をされていました。
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■前回の活動に参加された経験者と初参加のお二人。順調に作業をしていただいていましたが、支柱を新しく付け替える際に、特に斜めになっている木に再びネットをまきなおすことが難しかったとお話されていました。
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■作業場所にはたくさんのシカの糞があり、シカが富士山にもたくさん出るのですか?と指導員に質問されている方もいらっしゃいました。
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■一方、沖縄から参加された女性は「沖縄にはシカがいないので、シカの被害があることを初めて知りました。普段は、事務作業しかしないので慣れない作業ですが楽しいです!」
また、「毎日こんな作業をいつもしている林業者の方々はすごいですね。」とお話されていました。
予定していた約300本をすべてやりきって作業終了。少し予定の時間をオーバーしましたが、参加者からは「全部やりきれてスッキリした」などのコメントが聞かれ、達成感を感じていただけたようでした。
閉会式ではオイスカ山梨県支部会長代行の田中美津江より、「地味な作業と感じられたと思いますが、今回のような木を育てる育林の作業はとても大事。このようなことを一つ一つこなして、命を繋いでいくことが100年の森づくりにつながる」とお伝えさせていただきました。
参加者代表の方からは、「ボランティアを体験したことのない人が多いので、貴重な経験になった。森を守るということは、植えるだけじゃなく育林が大切ということを身に染みて感じた。今回作業した木が将来大きくなったらうれしい。」との感想をいただき、指導いただいた地元の林業者の方々に御礼の挨拶をして活動を締めくくりました。