活動の特徴

世界文化遺産

世界文化遺産 構成資産分布図

2013年に富士山が登録された世界文化遺産の構成資産として、当オイスカ「富士山の森づくり」活動エリアも含まれています。当活動は、植生としての森林を回復する森づくり活動のみならず、その森林文化を含めた世界文化遺産を後世に遺していく活動でもあります。

また活動地域は山梨県県有林内に位置しており、基本的にすべての活動が県有林施策の中に位置づけられています。当初、一般のボランティア活動が実施できない経済林の指定でしたが、活動開始に際して2007年に山梨県が制定した「森林ボランティア活動取扱要領」が整備され、2011年には経済林から公益林へ区分変更されました。現在までの13年にわたり、本活動に多くの企業・団体が継続して参加している実績が、山梨県県有林における観光・レクリエーション利用の促進に向けた施策である「クライン・ヴァルト」制度にも結びついています。

協議会方式

「富士山の森づくり」は行政、NPO、企業・団体、研究者、地元林業者などを含む多様なセクターが協働し、「協議会形式」をとって進められています。それぞれが有する知見・ノウハウ・資金・ボランティアなどのリソースを結集し、活動現地のモニタリング調査結果の共有、協議、対策立案、実行のPDCAをまわしています。そして、プロジェクトの活動成果も、地元林業の活性化、企業による木材利用の促進、研究者の研究フィールドとしての活用など、多面的に拡がっています。

順応型管理

富士山2合目~3合目の刻々と変わる自然環境の中で、様々なモニタリング調査を継続し、 苗木の生育や生態系の状況を見極めながら対応した施策を決定していく順応型管理を行っています。

詳しい調査報告に関しては下記ページをご覧ください。

モニタリング調査報告