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パプアニューギニア

農業を教える研修センターが
政府指定の稲作研修施設に認定

1985年、当時の中央政府厚生大臣であったマーティン・トバデック氏(オイスカラバウル支局初代会長)からラバウルにおける青年育成と稲作指導に関しての要請がありました。勤勉で規律を重んじる日本の組織にお願いしたいとの強い思いを受け、翌1986年にオイスカ・ラバウル支局が発足。研修センター開所の運びとなりました。

現地の豊かな自然を生かした有機循環農業(無農薬無化学肥料)を研修の中心に取り入れ、農業を通してふるさとの発展を担う青年の育成を目指し、利益第一主義でなく、環境に配慮した農業活動を実践できる人材を育てています。

1987年のセンター開所以来、毎年多くの農業研修生に稲作、蔬菜栽培、畜産(養豚、養鶏、養魚)、林業、井戸掘り、ココナツ油作り、石鹸作り、チョコレート作り等の研修を実施しています。1993年からは有機農業(無農薬無化学肥料)を実践し、その研修を広くPNGの青年、農民、教員、農業省普及員、刑務所看守、政府役人、ソロモン諸島の青年代表などに提供し、2007年には国家指定の稲作研修施設としての認可を受けました。またセンターを拠点として周辺地域や山岳部において植林などの環境保全活動も実施。

PNGの未来を担う人材の育成を第一に、これまで実践されてきた「生命の連鎖農法(有機循環農法)」にさらに磨きをかけ、農場の充実を図るとともに地域に根ざした産業の開発、環境保全、地域への貢献に力を入れていく予定です。また、センターのある東ニューブリテン州以外の地域でも普及活動をしていきたいと考えています。

人口
934万人 (2023年4月IMF推計値)
一人当たりのGDP
3,518USドル(同)
森林率
79.18%(2020年FAO公表値)